2022/08/18

XXIO製品情報

《デザイン、カラーを自在に組み合わせて自分だけの一本を》ゼクシオ プライム ロイヤルエディション カスタマイズ

「ゼクシオ プライム」といえば、ブラックとゴールドを基調にした高級感漂うゴルフクラブ。『ゼクシオ プライム ロイヤルエディション』(以下、ゼクシオ プライム RE)は、自分好みのデザインやカラーを組み合わせることで、さらなる高級感と個性をプラスオンできる特別仕様モデルです。
 いま、世の中の製品を見渡すと、高価なアイテムでは乗用車、手ごろな製品としてはスニーカーなど、細部にまでお気に入りのカラーやデザインを反映できる商品が増えています。
「ゼクシオ」のクラブでも、もともとカラーバージョンが設定されているものの、「自分らしいクラブが持ちたい」「クラブにもっと高級感がほしい」という声があったのも事実。そんなゴルファーのニーズに応えるために、デザインやカラーリングに関してきめ細かなカスタマイズが可能なDunlop Design Labから登場したのが「ゼクシオ プライム RE」です。

 ヘッドのクラウンやフェースなどに自分好みのデザインとカラーリングを施し、シャフトも色やデザインを自分で選べる――。それがDunlop Design Labのコンセプトです。
「ゼクシオ プライム RE」の開発をスタートさせるに当たって、Dunlop Design Labが掲げたデザインテーマは〝ダンディズム〟。そこから、洋の東西、時代の古今を問わず、さまざまな素材を集め、検討を重ねました。
 その結果、ドライバーとフェアウェイウッドのクラウンのデザインには、鳳凰や和柄、炎などをモチーフにした8パターンをご用意。それをゴールド、ブラック、レッド、ブルー、グリーンという5つの中からお好きなカラーに染めることができます。
 さらには、フェース(3パターン)、シャフト(3パターン×5色)も選べるため、ドライバー、フェアウェイウッド1本につき、その組み合わせパターンはなんと1800通り! つまり、他のゴルファーと被ってしまう心配はまずないので、「他人と同じものはイヤだ」というこだわり派にも自信をもってオススメできます。

 クラウン、フェース、シャフトの組み合わせをすべて自分で決めることができるのが「カスタムデザイン」ですが、一方で、「ゼロから全部自分で選ぶのはちょっと……」という方もいるかもしれません。そんな方は、クラウンのデザインやカラー、フェースパターン、そしてシャフトまでをあらかじめ組み合わせた「プリセットデザイン(計5種類)」を選択できます。
 シャフトはすべてグラデーションになっていますが、プリセットデザインのモデルでは、先端がヘッドと同系色のシャフトをコーディネート。また、アイアンはバッジのカラー(ウッドと同じ全5色)とシャフト(3パターン×5色)の中からチョイスできます。
 デザインやカラーの組み合わせは、Dunlop Design Lab内でシミュレーションが可能。まずはそれでイメージを膨らませたら、次は取り扱い店舗でスペシャルな「ゼクシオ プライム RE」を手に入れてください。





 ダンロップのゴルフクラブの国内モデルを製造している「株式会社ダンロップゴルフクラブ」(宮崎県都城市)。「ゼクシオ プライム RE」のカスタムメイドもここで行われている。そして、同モデルのヘッドやシャフトの塗装全般を監督しているのが、同社生産技術部の地上 清隆氏である。
 地上氏に、まずは「ゼクシオ プライム RE」のウッドのクラウンに施すデザインについて説明してもらった。
「これは、いわゆる水転写と呼ばれる技術で、「ゼクシオ プライム RE」では、特に面積が大きいことから、私たちは大転写と呼んでいます」
 インクの乗った台紙つきの無色透明のフィルム。それを水に浸してフィルムの糊を溶かし、台紙からフィルムを外す。そのフィルムを、下塗りが終わったヘッドの上に載せ、空気や水を抜き、フィルムをはがしてインクだけを残す。それに着色し、最後に熱を加えて焼きつければ転写は完成する。ある年代以上の方には、駄菓子のオマケに付いていた、こすってインクだけを残すシールをイメージしてもらえばわかりやすいかもしれない。

 ただし、この作業をウッドのクラウンの上で行うのは、かなり難度が高いという。
「これまで、この工場で扱ったことのある転写マークは、今回の4分の1もない程度のサイズだったのですが、それでも上手く貼れずに苦労しました。にもかかわらず、今回は転写マークがずっと大きく、ヘッド全体に乗っかっているような感覚なので、いざプロジェクトが始まってデザインが決まっても、『本当にできるんだろうか?』と不安でしたし、上手く貼れるイメージが湧きませんでした(苦笑)」(地上氏、以下同)

 とはいえ、クラウンへの転写は「ゼクシオ プライム RE」の肝になる要素だ。地上氏は、すぐに製品を取り寄せると、実際にフィルムを貼ってみた。だが、まったくと言っていいほど上手くできず、どうしてもシワが寄ってしまった。シワが寄ると転写マーク自体がよじれて重なってしまうため、製造現場ではその時点で不良になる。

 どうすれば上手く貼ることができるのか。
 その方法を探るために、地上氏は、ゴルフ業界に限らず、転写に関わる人々を訪ねては意見を聞いた。フィルムにスリットを入れる方法を試みたこともあったが、別の問題が生じたため断念したという。
 そうした試行錯誤ののち、地上氏はある方法に辿り着いた。
「工場ですから、本来は生産性を上げないといけません。そのため当初は、いかに速く、綺麗に仕上げるかということを意識しました。ですが、確実に貼り付けないと、デザインがよじれたり、ズレたりして、結局ロスを増えてしまいます。結局のところ、時間は度外視して、一つひとつのシワを確実に、丁寧に伸ばしていくというのが、上手く貼るための一番の近道でした。時間をかける代わりに〝必ず一回で成功させるんだ〟という思いで、作業に当たるスタッフ全員で練習しました」

 そうした努力の結果、シワが寄らず、空気も入らない状態で転写マークを貼ることができるようにはなった。だが、クリアしなければいけない課題はまだあった。それは、貼るのがクラブヘッドのクラウンという特殊な場所であることと関係している。
「フィルムを貼る位置は、デザインごとにフェース面から何ミリと指定してはいますが、数値はあくまで目安であり、フェースのラインに対してデザインがまっすぐ入っているかどうかは、最終的に人間の目で判断しないといけません。特に左右対称のデザインの場合、貼り付け位置がちょっとでも斜めになったり、ズレたりすると、アドレスした時の違和感につながります。そのため、フィルムを定位置に固定したまま、シワをきれいに伸ばしていきます。これは非常に神経を使う作業です」

 まさに〝手塩に掛ける〟という表現がぴったりの「ゼクシオ プライム RE」だが、生産を開始するに当たって、地上氏たちが自ら作り出したものがある。それが、光沢の美しさから、陶器のようにも漆器のようにも見えるヘッドの塗料だ。
「一つのデザインに対して5つの色が選べるのが「ゼクシオ プライム RE」の特長ですが、同じブルーでも、デザインによって発色が微妙に変わります。そのため色の調合が難しいのですが、使う量が少ないために塗料メーカーには頼めませんでした。そこで、自分たちで原色を集め、全部調色しました」
 そうした調色は普段は工場内で行わない作業であり、実際に転写マークの上から塗ってみないとどんな色になるかわからない。そのため、調色にかかった時間はゆうに100時間は超えるという。

「ゼクシオ」や「スリクソン」など、年間数百万本ものゴルフクラブを製造しているダンロップゴルフクラブ。同社が作る数ある製品の中でも「ゼクシオ プライム RE」は、より多くの〝職人の知恵と技〟が凝縮されたモデルと言えるだろう。
「ゴルフクラブは遊び道具ではありますが、みなさんこだわりを持っていると思います。私自身そうなのですが、ゴルフクラブのデザインを選べるというのはとてもよい企画なのではないでしょうか。お好みの色やマークを選んで、自分だけの逸品としてご購入いただければ、私たち工場のスタッフ全員が誠意を持って、確実で丁寧な作業で一本ずつお作りします」(地上氏)

地上 清隆(ちがみ・きよたか)
株式会社ダンロップゴルフクラブ 生産技術部 生産技術課 職長
2000年入社。以来、シャフトの塗装や転写、印刷、ヘッドの塗装など一貫して塗装作業に従事。5年前より、ヘッド、シャフトの塗装・転写工程の管理監督を担当。



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【推奨環境】デバイス:iPad/Mac/Windows ブラウザ:Safari(iPad,Mac)/Edge(Windows)/Chrome(Mac,Windows)

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