2013/10/15

SRIXONSRIXON×松山英樹レポート

【SRIXON × 松山英樹 スペシャルWEBサイト】アメリカPGAツアー初制覇に向け最高のスタート ~シーズン開幕戦でツアー自己最高の3位タイに入賞~

 新たなスケジュールが採用され、2013-14シーズンの開幕戦として行われた「フライズ・ドットコム・オープン」。昨シーズンの最終戦からわずか2週間、そして先週は「ザ・プレジデンツ・カップ」が行なわれたため、ビッグネームの多くは出場せず。そのため、エントリーした132名中、ワールドオフィシャルランキング最上位の松山英樹には、上位進出が期待された。その期待通り、松山はトップと3打差の3位タイ入賞という、ツアー本格参戦1年目の開幕戦としては最高のスタートを切った。

 予選ラウンドの松山は、ドライバーショットに苦しんだ。初日のフェアウェイキープ率は50パーセント。2日目も「芯に当たったショットが一発もなかった」と本人が苦笑するほどだったが、それでも1つのイーグルと5つのバーディを5つ奪うなど「66」で回り、11位タイで決勝ラウンドに進んだ。

 それは、2~3メートルの距離のパットをほとんど沈めることができたのが要因だが、3日目は一転、そのグリーン上で苦戦。この日のパット数は「34」で、本人いわく「ストレスがたまるラウンド」となった。順位もひとつ落としたが、そんな状況でも3つスコアを伸ばせたのは、大会を通してアイアンショットが好調だったからだろう。とりわけこの日のパーオン率は94.4%。パーオンを逃したのはわずか1ホールだけという抜群の安定感を見せた。

 そうして迎えた最終日には、再び「66」をマーク。15番パー5では、第2打をピンまでおよそ5メートルのグリーンエッジまで運びながら、そこから3パットしたものの、持ち前の気持ちの切り替えの早さで、続く16番からの上がり3ホールを連続バーディ。いつものように、最終日、それもバック9に入ってスコアを伸ばし、スコアボードを駆け上がった。

 今週の部門別順位を見ると、パーオン率は7位タイ。そして、ドライビングディスタンスは317.8ヤードを記録し4位にランクイン。わずか1試合、それに世界のトップランカーたちが不在とはいえ、松山にとって飛距離とショットの正確性がアメリカでも武器になることは間違いないだろう。

 大会終了後、本人は、「アプローチとドライバーショットの精度を上げること」を今後の課題に挙げた。たしかに、ボギーの多くはアプローチで寄せきれなかったことが原因だろう。だが、その二つがわずかでもレベルアップすれば、今回あと一歩のところで逃したアメリカツアーでの初優勝にも手が届くのではないか・・・。

 そんな期待を抱かせる開幕戦となった。