2018/03/30

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教えてクラブドクター! 〈そのカギは“クラブの重さ”だった!〉 ドライバー篇

「皆さん、先入観にとらわれ過ぎではないかなと思っています。ゴルフクラブ選びで一番大切なことを考えずに、一発の飛距離やボール初速だけで選んでしまわれがちで、せっかく買い替えても効果がでないのです。」

そう言い切るのは、ダンロップ認定クラブドクターの石井高氏。今回は正しいクラブ選びのとっておきのコツを、石井ドクターにお尋ねしました。

まず、クラブ選びは何から始めれば良いでしょうか?

「1つ目のポイントは「クラブの重さ」です。自分に合ったドライバーの重さをしっかりと見つけてから、他の番手とのバランスを考えることが大切です。正しいドライバー選びのコツは3つあります。まず最初に一番大切なことは、ドライバーの重さをご自分に合ったものにすることなのです。クラブが重すぎても軽すぎてもダメで、ご本人に最適な重さのものを使用することが何よりも大切です。ここを間違えたままシャフトの硬さやロフト角をいくら替えてもスコアは良くなりません。」

では、本人に最適な重さのドライバーかどうかは、どう判断されてますか?

「安定したヘッドスピードが出るドライバーが、最適な重さです。これは弾道の高さを安定させるためなのですが、最適な重さにすることで、手元が無駄な動きをしなくなるため、正しいスイング軌道を描きやすくなります。正しいスイング軌道になれば、ヘッドスピードも上がると共に安定し、ヘッドスピードが安定すれば弾道の高さも安定するので、最終的には飛距離アップと弾道の安定化につながるのです。」

飛距離アップのためには、軽いドライバーにすれば振りやすくなり、ヘッドスピードも上がると思っていたのですが?

「確かに、軽いドライバーにすれば、一時的にヘッドスピードは上がりますが、弾道の高さが安定しません。これは、その人の振る力よりも軽いドライバーだと、手元が動きやすくなってスイングが崩れてしまうのです。最適な重さのクラブを振ることで、手元の不要な動きを封じる効果もあるので、安定したヘッドスピードと弾道の高さになるのです。」

重さというのは意外でした。では重さの次は何を合わせますか?

「2つ目のポイントは、シャフトの硬さです。一定のヘッドスピードに対して最もボールスピードが出る硬さが、その人に合った硬さとなり、軟らかすぎても硬すぎてもボールスピードは落ちてしまいます。硬さが正しければ、インパクト時にフェースはスクエア(直角)にボールを叩けるので、ボールスピードは最速になるというわけです。」

なるほど、3つ目は何でしょうか?

「3つ目のポイントは、ロフト角です。ロフト角の合ってないドライバーだと、弾道が左右にバラツいてしまって一目瞭然なんです。」

(1)クラブの重さ、(2)シャフトの硬さ、(3)ロフト角というわけですね。

「その中でもクラブの重さは最重要です。重さが原因でうまく振れないのに、シャフトの硬さやロフト角をいくら合わせてもダメですし、どれだけ練習しても、残念ながらただの運動にしかなりません。この3つを順番に調整していくと、ほとんどの方がご自分のヘッドスピードが速くなったり、弾道のバラツキがなくなっていき、驚かれます。これだけ結果がすぐに出て実感できる経験って、練習でもあまりないと思いますよ(笑)。」

ドライバーの重さは、最初は何を基準に選べば良いですか?

「やはり、ご自身のヘッドスピードを基準にするのが一番わかりやすいと思います。ヘッドスピードに対して最適な総重量は下記の表の通りです。例えば、弊社『ゼクシオ テン ドライバー』の『レギュラーモデル』『Miyazakiモデル』『クラフトモデル』を打ち比べていただければ、違いが判りやすいと思います。例えばヘッドスピード40m/sの方は、まず『Miyazakiモデル』、次に『レギュラーモデル』の順番で試打いただければ、結果の違いを体感できると思います。ゴルフクラブ選びは、総重量を意識しないと、オーバースペックやアンダースペックになりやすいですので、ご自分に合った重さのクラブを選んでいただき、ゴルフを存分に楽しんでいただきたいですね。」

W#1 H/S(目安) ドライバー重量(g) 7I重量(g)
~35 250~270g 320~360g
35~42 270~290g 350~390g
38~45 290~300g 380~410g
41~47 300~315g 400~425g
44~50以上 315~330g以上 425~440g