2018/07/09

SRIXONレポート

開催5年目を迎え、新たな試みもスタート ダンロップ・スリクソン福島オープン 2018 開催レポート

過去2年連続で満員御礼となった大人気企画「古閑美保プロ 生解説観戦ガイドツアー」。今年も決勝ラウンドの23日(土)、24日(日)の午前と午後に計4回開催しました(各回定員は20名)。ギャラリーのみなさんに、プロゴルフの魅力や醍醐味をより一層味わってもらうために、元ツアープロの古閑プロがプレーヤーの心理やトーナメントの見どころを生で解説するというこの企画。23日の午後の部では、9番、10番、18番の3ホールを観戦しました。プロたちのプレーを間近に見ながら、古閑プロがティショットでの狙いどころやグリーンの攻め方、ラインの読みなどについて説明すると、それをイヤホンを通して聞く参加者のみなさんは大きく頷いていました。参加者のみなさんからも「古閑プロの現在のクラブセッティングは?」「アマチュアに効果的な練習方法は?」といった質問が出るなど、話題はクラブ選びやゴルフの上達法にまで及び、予定の1時間はあっという間に終了。最後は古閑プロが参加者のみなさんにサインをしたり、ツーショット撮影に応じたりしてイベントは終了しました。

トッププロのプレーをより間近で味わってもらおうと、昨年、9番ホール(パー4)のグリーンサイドに設置された特別観覧席が、好評につき「9thHOLEロイヤルシート」として装いも新たに登場。初日から最終日まで設置され、事前に専用チケットを購入すると、4組のプレーヤーたちのティショットからホールアウトまでを観戦することができます。昨年にくらべ、シートが革張り&フットレスト付きにグレードアップしたほか、決勝ラウンドの2日間はフリードリンク付きとなり、ソフトドリンクのほかビールやウイスキーなどのアルコール類もご用意。また、前方のティグラウンドを使用した決勝ラウンドでは、池越えのワンオンにチャレンジするプロも多く、利用者のみなさんはプロならではのパワフルなショットに拍手を贈っていました。利用者の方々に話を聞くと、「ここで飲むビールは最高ですね」「今度は18番ホールにも設置してほしい」などと、みなさん特別な空間と時間を堪能した様子でした。

ギャラリーゲートを入ってすぐのスペースには、ギャラリーをもてなすための「WELCOME PARK」を新たに設置。ここで23日(土)に行われたのが、毎年ギャラリーに人気の野菜無料配布。今年は地元西郷村のキュウリが配られ、一緒に用意された味噌をつけてさっそく頬張るギャラリーの姿も見られました。また、今年新たに誕生したサービスが「那須どうぶつ王国」移動動物園。お隣栃木県の人気スポットからやってきたアルパカ、羊、アメリカンファジーロップイヤー(うさぎ)といった動物たちには、小さな子どもが大喜びしていたほか、大人の男女も目を細めて可愛がっていました。また、クラブハウスの目の前に新たに設置されたのが「優勝カップ記念撮影会」。会場には大会の優勝カップのレプリカが用意され、こちらも子どもから大人までカップを掲げては笑顔で写真に納まっていました。

今シーズンの男子ツアーでは、JGTOの選手会長に就任した石川遼プロの発案により、毎試合さまざまなファンサービスを行なっています。その一つが毎日のラウンド終了後にその日活躍したプロがプレーを振り返る「ヒーローインタビュー」です。今大会でも毎日競技終了後に行なわれ、23日(土)には、今年が大会初出場で、この日の第3ラウンドで10アンダー「62」をマークし首位タイに躍り出た石川プロ自身が18番グリーンに登場! さらに、この日男子ツアーの18ホールでのツアー最多アンダータイ記録となる-12「60」でラウンドした香妻陣一朗プロ、石川プロと並んで首位タイに立った山岡成稔プロもグリーンに上がり、翌日の最終日に臨む意気込みを語っていました。また、同じく石川会長の発案で今年から各大会で行なわれているのが、大会ピンフラッグの販売。ホールアウト後には、ギャラリーのみなさんがフラッグにプロのサインをもらう光景が会場のあちこちで見られました。

本大会では、一年を通してジュニアゴルファーを育成することを開催テーマに掲げ、大会期間中もさまざまな取り組みを行なっています。会場内でギャラリーのみなさんにジュニア育成のための募金をお願いしているのもその一つですが、今年新たにスタートした取り組みが、大会週の18日(月)に開催した「ジュニア育成チャリティプロアマ大会」です。当日は、大会を支えて下さっている協賛社のみなさんとともに、中嶋常幸プロ、時松隆光プロ(16年大会優勝者)、高橋竜彦プロ(大会アンバサダー)、大堀裕次郎プロ、香妻陣一朗プロ、さらに女子の北田瑠衣プロらが18ホールをプレー。ゴルフを通じで交流を深めたこのイベントでは、協賛金の一部をジュニア育成のための資金として福島県ゴルフ連盟に寄附しました。これは、本大会のもう一つの開催テーマである「地域貢献」も兼ねています。

この日はアマチュアもプロも同じティからプレー

出場者のみなさんと小木曽喬プロによるスタート前の記念撮影

出水田大二郎プロの豪快なショットには「オーッ」という歓声が

ダンロップの契約選手である松山英樹プロの「子どもたちに是非ゴルフというスポーツに興味をもってもらいたい」という想いから、2015年の第2回大会にスタートした「松山英樹ジュニア・インビテーション」。今年は松山プロの大会出場は実現しなかったものの、大会の恒例行事として23日(土)に開催されました。参加したのは、4月に開催した「ダンロップ・スリクソン福島オープン」ジュニア大会で上位に入賞した男女16名の小中高校生たち。オリエンテーションのあと、まず行われたのが、グランディ那須白河ゴルフクラブNASUコースでのラウンドレッスン。指導するのは、松山プロの母校である東北福祉大ゴルフ出身のプロのみなさんで、ジュニアゴルファーたちはコースと、大会の練習場で、プロによるレッスンを受けていました。その後昼食を挟んで、案内役のプロとともにトーナメントを観戦。参加者の中には、プロに会うのもプロトーナメントも初めてというジュニアもいて、感動と発見に満ちた一日となったようです。

参加したジュニアゴルファーとコーチを務めたプロによる記念撮影

NASUコースの3ホールを使って行なわれたラウンドレッスン

大会にも出場した大野良徳プロによる練習場でのレッスン

毎年開幕前日の水曜日の夕方に、コース内レストランで開催される前夜祭「ふくしま交流の夕べ」。大会の重要なテーマである「福島県の復興支援」を目的に、今年も、協賛社のみなさんや大会関係者、出場プロが出席して華やかに開催されました。会場内には、福島牛のステーキをはじめ、福島県産のサーモンや野菜などを使った多彩な料理が並び、桃やサクランボなど福島特産の果物も用意。参加者のみなさんは、その味を楽しむことで、福島の豊かな食材と食の安全をアピールしていました。また、選手を代表して挨拶に立った石川プロは、「大会が盛り上がるよう、選手一丸となって頑張りたい」「今後も福島の復興を後押しし、福島に元気を届けられるよう全力でプレーします」と本番での健闘を誓っていました。

色鮮やかな野菜。ほかに素麺や鯛めしなどの福島の名産品も並んだ

前夜祭には、石川遼プロ、市原弘大プロのほか、大会ホストである小木曽、大堀、高橋、塚田陽亮、小池一平、稲森佑貴の各プロが参加し、福島の生産者団体のみなさんと記念撮影

出席者のみなさんには、抽選でプロのサイン入りフラッグなどをプレゼント


ダンロップがゴルファーやプレー機会を増やすことを目的に実施している「+G(プラス!ゴルフ)プロジェクト」の第3弾。2013年まで19回にわたって行なわれていた地方競技「福島オープンゴルフ」を引き継ぎ、2014年に男子レギュラーツアーのトーナメントとして誕生した。住友ゴム工業、福島中央テレビ、日本ゴルフツアー機構による主催で行われ、男子ツアーを実施していない地域でのツアー競技開催による「ゴルフ活性化」をはじめ、「ゴルフを通じた地域活性化」「地域密着」「ジュニア育成」「東日本大震災からの復興に取り組む福島の応援」「総事業費のスリム化」など、独自のテーマを掲げている。