2019/01/18

D-Cafeレポート

<D-cafe> D-cafe リラックス・トーク 海外参戦も積極的に。今年も応援よろしくお願いします! ~秋吉翔太・出水田大二郎・稲森佑貴~

忘れられないのは、県ジュニアの優勝スコアを佑貴に更新されたこと ~秋吉~

“曲がらない“”佑貴と同じ組でプレーするのはすごくイヤ ~出水田~

先輩たちの優勝はうれしかったけれど「早く自分も」とは思わなかった ~稲森~

D-cafe:まず、みなさんの出会いについてお聞きしたいのですが、秋吉プロと出水田プロは同じ高校の先輩後輩という間柄ですよね。稲森プロとお2人の出会いは?

稲森:大二郎君は僕の2つ上なんですけど、小学生の頃から「鹿児島県ジュニア」とかの大会で会っていました。翔太さんと知り合ったのはいつですかね?

秋吉:覚えてない(笑)。学年が4つ違うから、あまり接点はないしね。ただ、忘れられないのは、俺が「鹿児島県ジュニア」の高校の部で最少スコアで優勝したんだけど、その翌々年に佑貴がスコアを更新したこと。そうだよね?

稲森:僕が更新したんですか? マズい、完全に忘れてる(苦笑)。翔太さんのスコアは高3の時に出したんですか?

秋吉:うん。27ホールで8アンダーかな。それも歴代の優勝スコアの中ではブッチぎりのスコアだったのに。

稲森:じゃあ、僕が高校に入ってから・・・、あー、思い出した。僕が高1で更新したんですね。僕がアマチュアとして活動したのは高1までなので、その年です。

D-cafe:出水田プロと稲森プロはアマチュア時代に戦ったことは?

出水田:ありますよ。ね?

稲森:はい、何度も。僕が印象に残っているのは、「南日本ゴルフ選手権」で一緒に回って、すごく競り合ったことですね。最後まで抜きつ抜かれつで。

出水田:あー、そうだった。二人だけ抜けたね。それで、佑貴が一打リードして最終ホールを迎えたんですよ。で、僕がピン奥1.5mぐらいにつけて、佑貴が奥3mぐらいで。そうしたら佑貴が先にそのパットを入れて、「お疲れさまでした!」という展開で(笑)。

稲森:俺が先に入れたんでしたっけ?

出水田:そうだよ。お前に先にバーディを決められて、俺は1.5mを普通にペロッと外して。

稲森:稲森:アハハハッ。

D-cafe:それで、プロになった順番は・・・。

秋吉:僕が最初で、佑貴、大二郎の順ですね。

出水田:僕が18歳、佑貴が16歳で一緒にプロテストを受けたんです。で、佑貴は通って、僕は落ちました(苦笑)。

秋吉:ハハハ。

D-cafe:それは・・・苦い思い出ですね(苦笑)。

稲森:でも、あの時のコースは本当に難しかったですよね。

出水田:そう! 3日目、グリーンがめっちゃパンパンだったやろ? それで僕は「82」も叩いて終わりました(苦笑)。

稲森:僕もあの日の前半はバーディとボギーだけで、気づいたらパーがひとつもなかったんです(苦笑)。1オーバーでこらえたけど出入りが激しすぎました。

D-cafe:ツアーに定着したのは稲森プロが最初ですが、みなさんツアーで同じ組でプレーしたことは?

秋吉:俺と佑貴は一昨年の「日本オープン」とかで回ったね。去年も何試合か一緒に。

稲森:はい。翔太さんとは、けっこう同じ組で回ってますね。

D-cafe:秋吉プロ、出水田プロとくらべると、稲森プロはかなりプレースタイルが異なるように思いますが、同じ組でプレーするのはどうなのでしょうか?

秋吉:僕はまったく気にならないですね。他人を見てゴルフをしていないので。

出水田:僕は佑貴と一緒に回るのはイヤですね。こいつ、曲がらないから(笑)。去年の「ISPSハンダマッチプレー」でのことなのですが、1回戦で佑貴が僕のすぐ後ろの組でプレーしていたんです。で、見ていたら、けっこう曲がってるんですよ。それで2回戦で僕と当たることになったのですが、1回戦のショットのことが頭にあったので、「あれ、俺、チャンスあるかも?」と。ところが僕との対戦では全然曲がらないんです(笑)。あれは本当にイヤでしたね。で、結果は僕のボロ負け!

稲森:ハハハッ。でも、あのあとすぐ優勝したやないですか(笑)!

出水田:で、そのあと、あなたも勝ったでしょ! ごちそうさまです(笑)!

D-cafe:(笑)。みなさん、同じ年にツアー初優勝したわけですが、勝ったのは稲森プロが最後でしたね。同じ九州の先輩たちの優勝はどんな気持ちで見ていたのですか?

稲森:やっぱりうれしかったですよ。でも、うれしい気持ちが半分、刺激になるなという気持ちが半分でした。ただ、「早く自分も勝ちたい」とは思わなかったですね。それで焦るのも嫌だと思いました。

飛んで曲がらないショットが自分の武器 ~秋吉~

海外メジャーに出て、何かを感じてみたい ~出水田~

チャンスがあるなら積極的に海外の試合に行きたい ~稲森~

D-cafe:3人にお聞きしたいのですが、「こいつはここがよくなった」と感じるところはありますか?

秋吉:いや、大二郎は何も変わってないですね(笑)。

出水田:ま、もともとポテンシャルが高すぎたんですよね? あ、違うか(笑)。

秋吉:真面目な話、こいつはメンタルが弱いところがあったんですけど、優勝して少しはそこが改善したかなとは思います。佑貴は・・・もともと上手いからね。

出水田:翔太君はもともとショットはスゴいのですが、パットは以前はポロポロ外すイメージがあったんです。でも、去年はそれがなくなってすごく入るようになりましたね。佑貴はもともと上手かったから・・・。

稲森:2人とも一緒やないですか(笑)!

出水田:でも、パットは昔は入ってなかったね。今はそうでもないでしょ?

稲森:いや、昔は大の苦手で、今も苦手です(苦笑)。

D-cafe:稲森プロから見た去年の2人はどうでしたか?

稲森:翔太さんは飛んで曲がらないし、球が強いから大きなミスをするのをあんまり見たことがないんです。そこがスゴいと思いますね。大二郎君は、球が大砲並みに飛んでいくから(笑)。

秋吉:やっぱりシード選手はみんな何かしら武器を持ってるんです。佑貴は、飛距離は出ないけれど、曲がらないから常にフェアウェイから打てるのが武器だし、大二郎の場合、たまに曲がるけど、やっぱり飛距離がアドバンテージで、誰よりも飛ばして第2打を短い距離から打てれば上手くいく確率が高くなります。僕は、飛んで曲がらないというのが武器。ま、俺はもともとショットが上手いしね(笑)。

出水田:あ、また自分で言っちゃってる(笑)。

D-cafe:いま飛距離とかフェアウェイキープの話が出ましたが、シーズン中に自分のスタッツを見ることはあるのですか?

秋吉:僕は見ますね。それで思い出しましたけど、去年の終盤に自分のスタッツを見て、すごくいいのでビックリしたんです。僕はあまりガードバンカーに入れないのでサンドセーブ率は悪いのですが、それ以外は・・・(と言って、スマホで自身の昨シーズンのスタッツを見る)。ほら、トータルポイントが2位だし、チャートの形がきれいでしょ?(秋吉プロのパフォーマンスチャートはこちら ※外部サイトに移動します)。

出水田:僕もデータは見ますけど・・・(出水田プロのパフォーマンスチャートはこちら ※外部サイトに移動します)、不細工ですね。ジグザグで、星形みたいな。

秋吉:ハハハハッ。

稲森:僕のチャートもたぶん汚いと思いますよ(稲森プロのパフォーマンスチャートはこちら ※外部サイトに移動します)。ほら、ニワトリの頭というか、キツツキというか。

出水田:ホントだ、佑貴のもまあまあ汚いね(笑)。あ、お前、サンドセーブ率が悪いんだね。

稲森:はい、なぜかサンドセーブ率は・・・(苦笑)。全然ダメということなので、もっと練習しないといけないですね。

D-cafe:さて、みなさんは、もちろん今シーズンも優勝をめざすと思いますが、ほかに何か目標はありますか。たとえば、海外の試合については?

秋吉:海外ですか。考えてはいますけど、去年、2つのメジャーに出て苦戦したので、自分の中で整理してからですかね。だから僕は国内で頑張りたいし、1年だけでなく、毎年少なくとも1勝できる選手でいたいと思います。

出水田:僕は海外の試合に出てみたいですね。特にメジャーには行ってみたい。今年出られる可能性があるのは、とりあえず「全米オープン」と「全英オープン」だと思うので、まずは出てみて何かを感じられたらと思います。

D-cafe:稲森プロは、昨年の「日本オープン」の優勝によって、今年の「全英オープン」の出場権を獲得しましたね。もともとメジャーに出たいという思いはあったのでしょうか?

稲森:はい、もちろん出てみたかったです。海外の試合でいうと、去年、「日本オープン」の2週間後に中国であった「WGC-HSBC チャンピオンズ」に出たのですが、「こんなひどいゴルフは久しぶりだな」というぐらい、ボロクソにやられたんです(苦笑)。でも、出られるチャンスがあるなら、今年も積極的に海外に行きたいと思っています。

D-cafe:ありがとうございました。今シーズンも昨シーズン以上に活躍されることを祈っています。

秋吉翔太(あきよし・しょうた)1990年熊本県生まれ。2009年プロ転向。17年初めてシード権を獲得すると、18年「~全英への道~ミズノオープン」でツアー初優勝。18年賞金ランキング14位。

出水田大二郎(いずみだ・だいじろう)1993年鹿児島県生まれ。2011年プロ転向。17年初のシード権獲得。18年「RIZAP KBCオーガスタ」でツアー初優勝。18年賞金ランキング28位。

稲森佑貴(いなもり・ゆうき)1994年鹿児島県生まれ。2011年プロ転向。14年初めてシード権を獲得。18年「日本オープン」でツアー初優勝。賞金ランキングで自己最高の3位に入ったほか、フェアウェイキープ率は4年連続で1位を獲得。