

満を持して登場したゼクシオの “飛び系”アイアンを、タイプの大きく異なる4人のゴルファーが試打。証明されたのは、このクラブが誰にとっても武器になること。その様子を詳しく紹介する。
写真=小林司
協力=取手国際ゴルフ倶楽部
飛ぶのは当たり前 クロスの凄さは抜群の方向性にアリ
近年、飛距離に特化した“飛び系”と呼ばれるジャンルのアイアンが市場を賑わせているが、その中で満を持して発売されるのが「ゼクシオ クロス」だ。発売までに時間をかけた背景には、「これぞゼクシオの飛び系だ!」と誰をも納得させるクラブに仕上げるための、開発陣の並々ならぬ努力がある。大前提には飛距離があり、そこに球が左右にバラつかない高い直進性と、ストロングロフトでも確実に球の高さを出す重心設計など、考えに考え抜かれたクラブに仕上がっている。試打した星野豪史も、ゼクシオ クロスが使用者の「ゴルフを変える」と語る。
「嘘偽りなく、ゼクシオ クロスは本当に飛ぶ。風にも強く、とにかく真っすぐ飛ぶことに驚きました。通常よりも2番手短い番手で打てれば、パーオン率もグッとよくなるはずです。何より思い切り振らなくても“飛ぶ”という安心感が、グッドスイングに導いてくれる。使う人のゴルフを良い方向に変えてくれると思います」(星野)
冬のアゲンストでしかもやや打ち上げのホールでの試打。普段なら5Iで狙うところを7Iで打ってみましたが、難なくグリーンに乗せられました。本当に球が強くて曲がらない。打った瞬間にビュン!と前に出る感覚があります。地面からでもしっかり高さが出せるので、グリーンにもしっかり止められます。
190y前後はもっともクラブ選択を悩む距離です。5Wだと飛びすぎるし、5Iだと足りない。これまで打つ手がなかったのですが、この7Iはすごい! ボクはドローが打てないんですが、見たこともない高弾道のドローボールで190y飛ばせました。明らかにコースマネジメントがラクになって、ゴルフが変わりますね。
5Iで最大248ヤード飛びました。力のある人でも十分使えるどころか、今真剣に使おうか考えているくらい(笑) 1番驚いたのは「球のブレなさ」。けっこうこの手のクラブは、落ち際で左右にブレてしまうことが多いのですが、ゼクシオ クロスはそれがまったくありません。この方向性の良さが本当にすばらしいですね。