2019/05/13

D-Cafeレポート

<D-cafe> 祝・ツアー3勝目!!勝みなみプロ 独占インタビュー

令和になって初の国内女子ツアー「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」(5/3~5)」をプレーオフで制し、今季初優勝を飾った勝みなみプロにインタビュー。
勝因や優勝争いの最中の心境、自身の成長などについて聞きました。

D-cafe:今シーズン初優勝、そしてツアー3勝目おめでとうございます! 
勝みなみプロ(以下、勝):ありがとうございます(笑)!
D-cafe:優勝した「パナソニックオープンレディース」の最終日は、トップと2打差という好位置で迎えました。スタート前はどんなことを考えていたのですか?
勝:優勝のことは全然頭になくて、ただ楽しく、笑顔でプレーしようと思っていましたし、「今日はいくつバーディ獲れるかな?」というゲームをするような感覚でスタートしました。
D-cafe:プレー中、リーダーボードは見たのでしょうか?
勝:はい。でも、全然気にならなかったです。途中でトップにいることもわかったけれど、「まだまだ残りホールがあるし」と思っていました。
D-cafe:前半に4つスコアを伸ばしましたが、午後になって雷雲接近と雨のために競技が2時間半近くも中断しましたね。その間は何をしていたのですか?
勝:クラブハウスで、鈴英さん(松田プロ)や、さくらちゃん(小祝プロ)たちとみんなでおしゃべりしてました(笑)。あと、ボールを打つ練習はできなかったので、ストレッチとか軽めにウォーミングアップして競技再開に備えました。
D-cafe:再開後はそれまでと同じリズムでプレーできたのでしょうか?
勝:実を言うと10番をボギーにして、悪い流れになりかけていたんです。中断したのはそんな時でした。そして再開直後の12番でバーディが獲れて、14番でもバーディだったので、私にとっては中断で流れがいい方に変わった気がします。
D-cafe:なるほど。そして最終18番でバーディパットを決めて首位タイでホールアウトしました。あのパットを決めないとプレーオフに進めないことは分かっていたのでしょうか?
勝:はい、当然知っていました。でも、どんな順位にいてもやることは一緒で、自分がやるべきことをしっかりやろうと思っていました。その結果、パットが入ったらプレーオフで頑張ればいいし、外れたらそれはそれで仕方ないと思っていました。そうしたら入ってくれました。
D-cafe:18番ホールを使ったプレーオフでは、1ホール目で再びバーディパットを決めて勝ちましたね。
勝:はい。18番はあまり距離のないパー5なので、ツーオンを狙っていたのですが、最終ラウンドでは届かなかったんです。それがプレーオフではティショットがよく飛んで、いい位置から第2打を打てたので、「絶対にツーオンさせる!」と思っていました。そして狙い通りツーオンできて、ツーパットでバーディが獲れた、という感じです。

D-cafe:勝プロのウイニングパットが決まったのは午後6時23分でした。テレビ画面を通して見ると、かなり暗いようでしたが……。
勝:はい。ボールは見えていたけれど、グリーンのアンジュレーションは微妙でしたね(苦笑)。もし1ホール目で決着がついていなかったら、翌日に順延になって一般のお客さんのプレーと並行してプレーオフをする可能性もあったみたいなので、ギリギリで終わって本当によかったです(笑)。
D-cafe:15歳でのツアー初優勝から2勝目までは4年という月日がかかりましたが、2勝目から今回の3勝目までは約半年、試合数にして8試合目というスピードでした。
勝:そうですね。わりと早く勝てたのでよかったです。
D-cafe:去年の2勝目以降、ご自身で成長したなと感じる部分はありますか?
勝:ありますね。やっぱりメンタルはたくましくなったと思います。2勝目とくらべると、3勝目は苦しまずに勝てたというか、気持ちが全然高ぶることなく、落ち着いてプレーできましたから。それで勝てたので、そこは成長した部分かなと思います。
D-cafe:ちなみに今回優勝して、うれし涙は?
勝:泣いてません。今回もまた涙は出なかったです(笑)。
D-cafe:4月中旬には、ハワイで開催された「ロッテ選手権」でアメリカ女子ツアーに初めて参戦しました。その経験は今回の優勝につながったと思いますか?
勝:はい。いちばんのプラスは、自信がついたことですね。ハワイに行く前は、正直アメリカツアーで自分が戦えるか心配だったし、予選を通れるかどうかも自信がなかったんです。でも、実際にプレーしてみて、飛距離は向こうの選手とほとんど変わらなかったし、ショットの正確性も引けを取っていないと感じました。予選も通過できて、最終的に17位という、わりと上位の成績で終われたので、自信をもって帰って来られたし、日本の試合でも自信を持ってプレーできています。
D-cafe:今シーズンは前半戦で早くも1勝しました。残りのシーズンで、何か具体的な目標はありますか?
勝:いえ。数字とか具体的なことは決めたくないんです。決めると、それにとらわれてしまうのが自分でもわかっているので。優勝についても、意識して勝てるのならいくらでも意識するのですが、意識すれば勝てるというものでもないと思うので。だから、今年はあえて具体的な目標は決めずに、自分のやるべきことをしっかりやろうと心掛けています。
D-cafe:勝プロの笑顔でのプレーと今後の活躍を楽しみにしています。今日はありがとうございました。