2019/06/13

D-Cafeレポート

<D-cafe> 『What’s Your Favorite?』 私たち、“飛んで、止まる”Z-STAR XV派です! ~大江香織・福田真未・ささきしょうこ~

 私は、ツアー選手の中では飛距離が出るほうではないんです。だから、ボール選びでいちばん重視するのは飛距離。飛ぶかどうかがとにかく重要です。これまでずっと『スリクソン Z-STAR XV』(以下、XV)を使ってきて、新しいモデルでも「XV」を選んだのは、やっぱり飛ぶからです。
 これまでのボールとの飛距離ですか? 一緒に打って計測はしていないのではっきりとはわからないのですが、新しいボールのほうが、球に勢いがあって、飛んでいるのは間違いないと思います。また、新しい「XV」に切り替える際に、「Z-STAR 」と打ち比べてみたのですが、やっぱり「XV」のほうが飛んでいました。
 それと私の場合、あまり飛距離が出ない分、ティショットは正確性で勝負なんです(注:昨年のフェアウェイキープ率は8位)。クラブとの兼ね合いもありますが、「XV」はコントロール性能もいいと思いますね。
 アプローチショットについても、カバー(のコーティング材)が新しくなってスピンが増えた気がします。ラフが深くて、グリーンが硬いツアーのセッティングでプレーしていて普通にスピンがかかるし、自分のイメージしたところに止まってくれますからね。
そんな感じで、「XV」は飛んで止まってくれるボールなので、すごく満足して使っています。

【こだわりMEMO】
「特に番号は決めていません。いろいろな番号のボールを使ってます」という大江プロ。ただ、郷土・山形県の名産品である「さくらんぼ」のイラストは長年入れているのだとか。余談ですが、大江プロは山形県産のブランド米「つや姫」をPRする「やまがた特命観光・つや姫大使」を務めているそうです。


(おおえ・かおり)
1990年山形県生まれ。2009年プロテスト合格。「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(2018年)などツアー通算3勝。

 私は昨シーズンからスリクソンのボールを使っていて、それまでいろいろなメーカーのボールを打たせてもらったのですが、その中でも「打感がいい!」というのがスリクソンのボールの第一印象でした。打感がしっかりしていて、なんというか“中身が詰まっている”気がしました(笑)。私は基本的にドライバーからアプローチまで、インパクトの音がしっかり聞こえて、手応えも“しっかりめ”のボールが好きなんです。
 その点、新しいXVは、これまでと同様に打感がしっかりしているので、すごく私の好みに合っていますね。また、ドライバーショットに関しては、少しスピン量が減って弾道が強くなったので、より一層飛びそうなイメージが湧きました。だから風にも強くなったなと感じます。
 逆にアイアンショットやアプローチショットではスピンが増えたと思います。一般的には、打感がしっかりしていると、あまりスピンがかからないイメージがあるかもしれませんが、XVは打感がしっかりしているけど、スピンもちゃんと入るんです。やっぱりボールは“飛んで、止まってくれる”のが理想的ですが、XVはまさにそんなボールなので、すごく使いやすいですね。

【こだわりMEMO】
「私は試合中にけっこう番号を変えたいタイプ」という福田プロ。ただ、何番でもいいわけではなく、“1・3・5・7”という奇数限定でオウンネームボールを作ってもらっているそうです。そしてサイドには“mami”というネームと、愛犬二匹(トイプードル)のイラストが入っています。


(ふくだ・まみ)
1992年福岡県生まれ。2011年プロテスト合格。「北海道 meiji カップ」(2018年)などツアー通算2勝。

 私は、パッティングの打感がいいかどうかで使うボールを決めます。いちばんプレッシャーがかかるのがパッティングだし、繊細なタッチが要求されるから。だから、新しいボールを打つ時も、まずパッティングから試すのですが、新しい「XV」もパッティングの打感のよさで選びました。
 今回、「Z-STAR」と「XV」の両方をパターで打ち比べたのですが、「Z-STAR」が全体的にソフトな感じなのに対し、「XV」は、しっかりヒット感があります。ただ、「XV」はパンと離れるわけではなくて、“食いつき感”もあるので微妙なアジャストがしやすいなと感じました。しっかりしているけれど、食いついてくれる打感がすごく気に入りました。
 長いショットに関しては、「前のモデルとくらべてやわらかくなった」という声を聞いたのですが、実際に打ってみると、やわらかさの中にも“芯”があるなと感じます。それと、スピン量が安定しているせいか、飛距離のバラつきが減った印象もありますね。
 一方、アプローチショットで感じるのは、スピン量が増えたこと。前のモデルよりウェッジの溝に食い込んでいる感触があって、その分スピン量が増えたので、ツアーの硬いグリーンでも止まってくれます。といっても、スピンが入りすぎるわけではなく、適度なスピン量なので距離感が合わせやすいんです。
 ということで、私はドライバーからパッティングまですごく満足して使っています。

【こだわりMEMO】
「3日間の試合で1日4アンダー(=68)を出せば、たいてい優勝争いできるから」という理由で、ダブルナンバーの“68”をプリントしているささきプロ。「でも、“どこかで見た数字だな”と思ったら、私の誕生日(6月8日)でした(笑)」。また、名前の色をゴールドにしているのは、主張しすぎず、構えた時に目に入っても気にならないからだそうです。


(ささき・しょうこ)
1996年兵庫県生まれ。2015年プロテスト合格。「スタンレーレディス」(2018年)などツアー通算3勝。