2019/07/09

D-Cafeレポート

『新垣比菜、勝みなみ、小祝さくら Angels on the Fairway』 雨の日のゴルフといえば?

新垣比菜、勝みなみ、小祝さくらという同級生仲良し3人組の近況をマンスリーでお伝えするこのコーナー。今回は、梅雨真っ只中ということで、雨の日のゴルフにまつまるエピソードと最近の自身の調子について聞きました。

今季のベストフィニッシュ:ダイキンオーキッドレディス 2位タイ

 「雨の日のゴルフといえば?」という問いに対し、しばらく考えた末に新垣比菜プロが答えてくれたのはちょっぴり苦い思い出。「ドライバーを振った時に、グリップが滑ってスッポ抜けちゃったことがあったんです(苦笑)。昔はけっこう古くなるまでグリップを使っていたし、雨用のグローブもしていなかったのかもしれないんですけどね。それで怖くなって、メッチャ力を入れて握るので、チーピンが止まらなくなってしまって(苦笑)。それで一時期雨に苦手意識がありました」。比菜プロによれば、故郷の沖縄はやはり雨が降ることも多く、雨中の試合も多かったようです。ただし、これはアマチュアの頃の話で、グリップが新しく、グローブも全天候型タイプを使うプロになってからはクラブがスッポ抜けることはなくなったのだとか。「だから今は、雨に苦手意識はないし、雨の日のスコアが悪いということはないと思います。まあ、雨に強くなったということも絶対にないですけど」と笑う比菜プロでした。

 出場した6月の3試合で、3位タイが1回、20位台が2回という成績を残した比菜プロ。そのプレーの中身について尋ねると、「バーディパットがもうちょっと決まってくれたら、もっと上に行けたかなと感じる試合はありますね」と、パットを課題に挙げました。とはいえ、今大会(資生堂アネッサレディス)前までの平均パット数(パーオンホール)が6位というデータを伝えると、「でも、去年もそれぐらいだったので(注:年間順位で5位)。もっと上に行けたらと思います」と、パットのさらなる精度向上を期していました。そして、「全体のプレーとしては悪くないのですが、もうちょっとミスを減らしたいです。たとえば、グリーンを外すにしても、外してはいけないサイドに打ってボギーにしてしまうミスは少なくしたいですね」と、もう一つの課題についても話していた比菜プロ。本番では、今回初めてプレーするという戸塚カントリー倶楽部に3日目まで苦戦したものの、パープレー以上がわずか5人だけという難コンディションとなった最終日にパープレーでラウンド。次戦以降につながるゴルフを見せてくれました。

今季のベストフィニッシュ:パナソニックオープンレディース、中京テレビ・ブリヂストンレディス 優勝

 「中学時代に雨の日の試合に勝ったことはあるんですけど……」という勝みなみプロですが、「雨の日のゴルフ」と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは10歳の頃のエピソードとのこと。「試合に出始めたばかりだったのですが、ラウンド中に雨が降り出したと思ったら、雷も鳴り出して。プレーを中断して待機となったのですが、小屋が近くになかったので、同じ組の子と傘をさしながら、“怖い~”と言いながらその場でうずくまっていたんです。そうしたら、けっこう近くに雷が落ちて、バリバリッというスゴい音がして……。その後、関係者の方がカートで迎えに来てくれたのですが、あの日のことは今でもよく覚えています」。そんな勝プロですが、雨の中でのプレーは特に気にならないといいます。「グリップを拭いたり、レインウェアを着たり、雨の日は作業が増えますよね? それはイヤなのですが(苦笑)、お天気は自分にはどうしようもないので、割り切ってプレーできます」。

 7月1日に21歳の誕生日を迎え、会場の戸塚CCでは何人もの選手から「おめでとう」と声をかけられていたみなみプロ。前週までの3試合で予選通過は1試合だけとやや苦戦が続いている理由について聞いてみると、「ショットが曲がっていて、特にティショットが尋常じゃないくらい右に行くんです(苦笑)。でも、腰の向きが悪いのが原因だと分かったので、それをアドレスで注意するようにしたら、だいぶよくなってきました」。残念ながら今大会では予選通過はならなかったものの、2日目に「68」をマークしただけに復調に期待がかかります。そして、今月末には「AIG全英女子オープン」出場のため渡英するみなみプロ。自身2度目の海外メジャー挑戦について、「“出られなかったとしても日本ツアーで頑張るだけだよね”と母と話していたので、出られると分かった時には本当にラッキーだなと思いました。ただ、日本でもイギリスでもやることは一緒で、とにかく笑顔で楽しくプレーするだけです」と笑顔で目標を語っていました。

今季のベストフィニッシュ:ニチレイレディス 3位タイ

 「あまり雨の日はいいイメージがないですね。少なくとも雨は得意ではないし、たぶん成績もよくないんじゃないかと思います」と苦笑いする小祝さくらプロ。その理由について、「ショットをする時に集中できていないのかもしれないですね。雨が降ったり止んだりすると、レインウェアを着たり脱いだりしますから」と解説。さらに、「(故郷の)北海道も最近は梅雨がある感じもしますけど……」と前置きして、「やっぱり他の地域にくらべたら雨の日は少ないので、雨の中でのプレーする機会は多くなかったかも」と話していました。ただ、そんな言葉とは裏腹に、今年は雨の季節に入ってから成績は上向き。雨の日のゴルフで心掛けていることはあるのでしょうか。「特にないです(笑)。クラブの番手を上げることもないし、晴れている時と同じようにプレーしています」。あえて何も変えずにプレーすることが、さくらプロの雨の日対策のようです。

 今大会の2試合前に今季自己最高の3位タイ、さらに前週も9位タイ入賞と相変わらず安定感抜群のさくらプロ。ところが本人はというと、「あまり内容はよくないですね。ショットも6月に入ってから調子がよくなかったんです。今はちょっとずつよくなってきていると思うんですけど」と意外な答えが。そうして臨んだ今大会。比菜プロ、みなみプロと同様、今回初めてプレーするという戸塚CC西コースについて、「砲台グリーンなのでアプローチショットが難しいし、グリーンも端に小さなマウンドがいくつもあるので、変なところに乗せるとすぐ3パットしそう。ショットメーカーが有利じゃないですか?」と語っていましたが、2日目に4アンダー「68」でラウンドすると、得意ではないと語っていた雨、さらに強風に見舞われた最終日には、当日のベストスコアとなる「70」をマーク。自身の予想通り(⁉)のショットメーカーぶりを発揮して、見事5位タイでフィニッシュしました。

次の取材予定は、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」(8月第3週)です。

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