2019/11/13

SRIXON製品情報レポート

【ダンロップ直営5店舗で限定発売!】SRIXON Z-FORGED アイアン × 遠藤製作所スペシャルチューンモデル

プロ・上級者に人気のフラットバック「SRIXON Z-FORGEDアイアン」を、軟鉄鍛造アイアン製造で名高い(株)遠藤製作所がスペシャルチューン。今秋、25セット限定でダンロップの直営5店舗で受注を開始する。ツアープロもたしかな信頼を寄せる遠藤製作所の“匠の技”とは?そして、今回のモデルはどこがスペシャルなのか? 受注開始を前に、新潟県にある遠藤製作所本社を訪ねた。

 ゴルフクラブマニアなら、遠藤製作所という名前をご存じかもしれない。金属加工の街として知られる新潟県燕市本社を構える同社は、1947(昭和22)年にミシン部品メーカーとして創業。洋食器やキッチン用品などへ参入後、1964(昭和39)年にゴルフ事業に進出した。以来、自社ブランドでの製造に加え、同社の軟鉄鍛造技術や打感のよさ、仕上げの美しさを高く評価する国内外のトップブランドの鍛造クラブのOEMを長年手掛けてきた。ダンロップでも、「スリクソンI-404」(2004年発売)を皮切りに、歴代の軟鉄鍛造アイアンの製造を委託している。

 同社では、市販品の鍛造アイアンはおよそ30年前に建設したタイ工場で製造しているが、量産する元となるマスターモデル製作や、トッププロが愛用するアイアンの開発、製造は新潟の本社内で行なっている。ゴルフ部・開発設計課は、同社のクラブ作りの心臓部ともいうべきセクションだか、同課の「マスター・プロ担当」のチーム・リーダーを務めるのが、今回の「SRIXON Z-FORGEDアイアン」のスペシャルチューンモデルも手掛ける助川真樹氏だ。
 助川氏は、他の金属加工会社勤務を経て、1997(平成9)年、30歳の時に遠藤製作所に入社した。
「私自身もゴルファーなのですが、この会社でトッププロが使うヘッドを作っていると聞いて、自分もその仕事に関わってみたいと思ったのです」(助川氏)

 入社後、加工機械のオペレーターや物流業務などを経て、開発設計課に異動。プロの使うヘッドの調角(ロフトやライの調整)やマスターモデルの粗仕上げを担当すると、その高い技能を評価され、十数年ほど前からマスターモデルやプロ用アイアンの製作を手掛けるようになった。

「マスターモデル製作 ~ 金型製作 ~ 鍛造 ~ MC(マシニングセンター)加工 ~ 研磨 ~ メッキ」というのが、遠藤製作所での鍛造アイアンの製造工程。どれも重要な工程だが、なかでもアイアンの完成度を左右するのが「研磨」だ。
「アイアンヘッドは鍛えた状態から“一皮むく”ことで製品になります。バリなどを落とし、形を整えるためにするのが研磨なのですが、研磨の仕方がまずいと、構えた時に“ここが出っ張っている”とか“何かおかしい”といった余計な情報が入ってきてしまいます。一方、研磨がいいと、自分の打ち出したい方向にスッと構えられて、自分のイメージした弾道の球が打てます」(助川氏)
 研磨の技術の巧拙は構えやすさに表れるというわけだ。さらに助川氏によれば、市販モデルがマスターモデルの形状を忠実に再現することを目的に研磨を行うのに対し、プロ用は研磨によって形状を微調整し、それぞれのプロの好みに合った“オリジナルモデル”に仕上げる。

 「同じモデルであっても、研磨次第で構えた時の印象が変わります。たとえば、トップラインは、アーチ状に丸くすると、つかまりやすい、やさしい顔に見えますが、プロによってはつかまりすぎるのでそれを嫌います。一方、トップラインをまっすぐにすると、つかまり感は弱まるものの、自分の打ち出したい方向にライン出しがしやすくなります。トゥの形状も同じで、つかまり感を弱くしたい時にはトゥが“逃げて”見えるようにします。そして、トップラインをまっすぐにしたらトゥは逃げて見えるようにするなど、1カ所だけでなく全体のバランスを見て削ります」(助川氏)

 プロによっては、本社まで足を運び、助川氏に直接要望を伝え、実際の仕上がりを確認する。ダンロップの契約プロも、これまで数人が本社を訪れているというが、現在PGAツアーを主戦場にしている松山英樹プロもその一人。
 助川氏によると、松山プロはやさしい顔のアイアンが好みで、フェースは大きめな上、ある程度グースをつけているという。そして、ダンロップ契約プロの中で、現在、助川氏が最も多く手掛けるのが松山プロのクラブであり、そうなると、やはり松山プロのプレーが気になるようだ。
「松山プロが出場する試合は、ほぼすべて録画をして見ています。やはり活躍してくれるのがいちばんうれしいですね(笑)」。

 入社前の希望を叶え、長年にわたって軟鉄鍛造アイアンの開発、製造に関わってきた助川氏。数あるブランドの中で、スリクソンには、「レベルにかかわらず、真剣にゴルフと向き合う人が使うブランド」というイメージを持っているという。
 そして、スリクソンの軟鉄鍛造アイアンの最新作であり、自身がマスターモデルを製作した「Z-FORGED」について、
「すごくいい顔をしていますね。これはいいアイアンに共通するのですが、全体のバランスがいいので、何の抵抗もなくスッと構えることができます。また、フラットバックアイアンの打感はバックフェースの肉のつき方で決まるのですが、Z-FORGEDアイアンは打球面の肉の付き方がいいので打感も最高です」
と語る。そんな手塩にかけた自信作を、さらにゴルファー一人ひとりの要望に合わせて自ら研磨する今回のスペシャルチューンモデル。全国の5つのダンロップ直営店で行う受注会では、わずかに形状の異なる複数のヘッドを用意。お客様には、まず専用ヘッドでフィッティングを行い、その後、好みの形状のヘッドを選んでもらい、さらに形状などに関する要望をお聞きした上、助川氏が形にする。

 通常、助川氏が研磨を行うのは、プロの中でもトッププロ、それも限られたプロのアイアンのみ。アマチュア向けに研磨を行うのは遠藤製作所として初の試みであり、今回の企画がいかに特別であるかが分かるだろう。
「お客様には、まずサンプルのヘッドをよく見ていただきたいと思います。そして、トップブレード、ソール、ネックと、それぞれについてご要望があれば、できる限りお応えします。研磨の作業としてはプロの場合と同じですから、私自身25人のプロに接するつもりで作業をします」(助川氏)
 研磨のマイスター(名人)が手掛ける、プロもうらやむスペシャルなアイアン。このチャンスにぜひ手に入れてみてはいかがだろう。

 そもそもフラットバックアイアンは、プロや上級者に人気の高いクラブです。また最近のトレンドとして、プロであっても大きめのヘッドやボールの上がりやすさなどを求める傾向が強く、フラットバックの愛用者は少数派です。フラットバックは重心がキャビティバッグに比べてやや高めですから、上からしっかり打ち込まないとスピンがかかりませんし、打点が芯から外れてしまうと飛距離が落ちます。ですが、スイートエリアでとらえた時の打感のよさは他の何物にも代えがたいですし、キレ味の鋭いショットというのも、キャビティバックなど他のタイプでは出せないように思います。「SRIXON Z-FORGED アイアン」は、そうした違いの分かる方や、「やはりフラットバックでなければ」というこだわりのある方におすすめしたいモデルです。

「SRIXON Z-FORGED アイアン × 遠藤製作所スペシャルチューンモデル」は、全国5カ所のダンロップ直営店(ダンロップクラブハウス赤坂店、ダンロップクラブハウス名古屋店、ダンロップクラブハウス梅田店、ダンロップクラブハウス神戸店、ダンロップクラブハウスベストゴルフ店)で計25 セット限定で発売。