2019/10/07

D-Cafeレポート

『What’s Your Favorite?』ツアープロがオススメする“この一本”! ~塚田 陽亮・秋吉 翔太・小祝 さくら・吉田 弓美子~

 僕はアマチュアの頃からずっとスリクソンのドライバーを使っているので、去年、初めて『スリクソン Z785 ドライバー』を見た時には、「これまでのスリクソンと全然違う!」とビックリしました。ヘッドの形もそうですし、クラウンにカーボンを使ったのも、ダンロップとしては初めての試みだったと思います。そして、すごく構えやすかったので、すぐに試合でも使い始めました。

 打ってみて感じたのは、初速の速さ。それまで使っていたモデルとは明らかに違いました。当然、飛距離もかなり伸びましたね。去年はケガの影響もあったし、使い始めたのが6月下旬からなので比較が難しいのですが、一昨年と今年のドライビングディスタンスをくらべると、12~13ヤードは伸びています(※今季のドライビングディスタンスは304.28ヤードでツアー第7位。9月29日時点)。それも、全然強く振っていないのにこれだけ飛んでいますから。信頼できるクラブなので自信を持って振れるのも、飛距離アップにつながっていると思います。

 僕たちプロゴルファーが10ヤード飛距離を伸ばしたり、明らかに違いが体感できたりするということは、アマチュアゴルファーなら、もっとはっきり飛距離の伸びや違いを分かると思うし、これまでのスリクソンのモデルとの差も分かると思います。

 かつてのスリクソンのドライバーは、アスリートゴルファー向けに作られたモデルというイメージがあったし、アマチュアが使いこなすのは正直難しかったと思います。その点、この「Z785 ドライバー」は難しくないので、自信をもってアマチュアのみなさんにおすすめできるドライバーですね。

 僕は去年6月の「ダンロップ・スリクソン・福島オープン」でプロ2勝目を挙げることができたのですが、その試合から使い始めたのが『スリクソン Z785 アイアン』でした。前週に全米オープンに出場した関係で、コース入りできたのが開幕前日だったので、練習ラウンドはせず練習場で調整しました。その時、初めてこのアイアンを見せてもらいました。その日は雨が降っていたのですが(苦笑)、見た瞬間「あ、いい“顔”をしているな」と思いました。それまで先代のモデルを使っていたことも、違和感なく構えられた理由かもしれません。

 それで打ってみると、打感がいいし、自分のイメージした通りの球が出ました。ラフからも打ってみて抜けのよさを感じたので、さっそく試合で使おうと決めたんです。ぶっつけ本番でしたが、初日から距離感もピッタリで、たくさんバーディが獲れました。

 顔がいいと言いましたが、僕がアイアンを構えた時には、トップラインとかリーディングエッジとか、その部分だけを見るのではなくて、あくまでヘッド全体を見ます。見た時の“直感”を大切にする感じですね。そして、僕の場合、第一印象で打ちやすそうだなと思えれば、必ずと言っていいほどいいショットが打てます。

 フラットバックのアイアンを試したこともあるし、あの独特の打感も好きなのですが、球の飛んでいき方が自分のイメージとは違っていて、この「Z785」の打ち出しの高さが、僕に合っているように思います。

 僕は距離が同じでも、状況に応じて違う番手で打ち分けたいと思っていて、長いクラブで距離を抑えたい場合も、あまり頭で考えずに打つんです。ここでもやっぱり直感なのですが(笑)、そういう僕の感覚、打ち方に「Z785 アイアン」はすごく合っていますね。

 私は今年7月の「サマンサタバサ・レディース」で、ツアー初優勝をすることができましたが、あの試合から使い始めたのが『スリクソン Z785 ドライバー』でした。

 このモデルは、みなみちゃん(勝プロ)とか、たくさんの選手が使っていますが、私は以前から使っていたひとつ前のモデルが気に入っていたし、今シーズンはショットの調子がずっとよかったので、なかなか試す気になれずにいたんです。

 でも、「サマンサ~」の練習日に、それまで使っていたモデルと「Z785」を打ちくらべてデータを取ってもらったら、「Z785」の方がボールスピードが速くて、ミート率も高いことが分かりました。コーチからも、「夏になって“振れる”ようになって、ヘッドスピードも上がってきたから、新しいモデルを試してみたら」と言われたので、試合で使うことにしたんです。そうしたら、試合でも感触がよくて、いきなり活躍してくれたという感じですね。

 「Z785」ドライバーを使ってみて感じるのは、ヘッドの座りがいいこと。だから、スムーズに構えることができます。それと、私はドライバーの弾道がちょっと高すぎるのが悩みだったのですが、「Z785」に替えて、その悩みは解消されました。以前のモデルの弾道が、“パーン”と上がっていくとしたら、このドライバーは“ドーン”と前に飛んでいく力強い感じ。おかげで飛距離も伸びたし、左右へのブレも小さくなったと感じています。

 ということで、今では「Z785 ドライバー」をすごく気に入って使っています。

 私が気に入っているのは、どちらも今シーズンから使っている2本のクラブです。

 まず、1本めは『スリクソン Z F85 フェアウェイウッド』の3番。メチャメチャいいクラブで、久しぶりに私に“ハマった”フェアウェイウッド(FW)です。それまで使っていたFWもいい球は出たのですが、私自身球が高すぎるので、“もうちょっと中弾道だといいなぁ”と思っていました。その点、この「F85」は、球が上がりすぎずに前に飛んで行ってくれる感じがあって、ティショットはこの3Wで打った方が安定するんじゃないかと思うくらい(笑)。それと、私でもツーオンを狙えるホールがたまにあるので(笑)、そのセカンドショットでも、F85だと自信を持って振れるので思い切って狙っています。すごく役立っているなと感じますね。

 もう1本は、『クリーブランド RTX 4ウエッジ』の58°で、これはシーズンが始まってから、たしか5月上旬から使っています。それまではずっと56°を使っていたのですが、グリーン周りのアプローチやバンカーショットが思ったより飛んでしまうことがありました。

特に春先は硬いグリーンが多くてボールが止まりにくいので、どうしようかなと悩んでいたんです。もちろん自分の打ち方を工夫すればいいんですけど、もう少しラクにゴルフができないかなと思ったので、それならロフトを増やしてみようと。私自身、58°を使うのは初めてでしたが、アプローチもバンカーショットもすごくラクだし、イメージした通りに寄ってくれます。「MID」のソールも私のスイングに合っているのか、すごく抜けがいいし、ラフからでもスピンがよくかかるので、こちらもすごく役立っています。