みなさん、こんにちは。小野 祐夢プロです。私は今年プロ4年目で、去年からツアーに本格参戦しています。今日は私の近況についてお話ししようと思います。
今年はツアー参戦2年目ということで、去年よりはツアーの雰囲気に慣れて、ペースもつかめるようになりました。おかげで、よりプレーに集中できていると思います。
そして、8月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」では、初めてツアーでトップ10(単独7位)に入ることができました。トップ10に入ることは、去年からずっと目標にしていたので、それが達成できたのはよかったと思っています。去年までは、「どうすればトップ10に入れるんだろう?」という感じだったのですが(苦笑)、それとくらべると今年は少しだけ自信をもってプレーできています。
ゴルフの内容に関しては、1年を通してショットの調子の波が小さくなった気がします。ウッド系がある程度曲がるのは仕方ないけれど、去年まではアイアンショットも曲がってしまっていました。私はアイアンが好きで、アイアンショットのキレが持ち味なので、それが乱れるとチャンスが作れないし、全然いいスコアも出ないんです。それが今年はアイアンショットが安定するようになったし、去年とくらべるとパーオン率もだいぶよくなりました。
去年まではウッドもアイアンも同じスイングで打っていたのですが、今はアイアンはフルショットするのではなく、振り切らずに抑えて打つようにしています。そうすることで芯でヒットできる確率が上がって、結果にもつながっていますね。
それと今年は体力もアップしたと思います。去年までは4日間の試合の最終日になるとスタミナが切れてしまって、明らかにティショットが曲がり出していたんです。長いクラブを持つと身体がブレる感じですね。でも、今年はそれがなくなって、最終日になっても初日と同じような感覚でプレーできるようになりました。
体力がついたのは、一つには筋力トレーニングの成果だと思います。トレーニングは1週間のうちに自宅とホテルで1日ずつやっていて、おかげで体幹が強くなりました。
あとは食事の量ですね。去年までは夏になると食欲が落ちて体重も減って、それがショットに影響していたように思います。だから今年は、プロテインを飲むようにしたのと、寝る前に何か食べるようにしたんです。それはスイーツのこともあるのですが(笑)、とにかくちょっとでも食べることを日課にしました。その結果、体重は増えることはないものの、ガクンと落ちることもなくなりました。
そんな感じで、今シーズンはショットの調子はずっと悪くないのですが、成績には波があります。それはパッティングが原因で、予選落ちとか順位が悪かった試合は、パットが悪かったから、と言ってもいいくらいなんです(苦笑)。
パーオンはけっこうできているし、カップからそんなに遠くに乗っているわけじゃないんです。それなりにバーディチャンスにもつけているですが、それを決められないのでパーが続いて、そのうちにピンチが来て、そこで耐えきれずにボギーにしてしまう、という感じで……。パットが決まらないと自信が持てないので、タッチも悪くなってしまうんですよね。
一時はスタンスを狭くするとか、いろいろ打ち方を変えてみたのですが、最近はあれこれ考えずに、自分が打ちやすいと感じる打ち方で、気持ちよく打つことを心掛けています。
それと、10月中旬の試合から、新しいドライバーを使い始めました。みなさんご存じだと思いますが、ゼクシオの新しいモデル『ゼクシオ イレブン』です。打ってみて、前のモデルとくらべると見ただけで初速が速くなったのが分かったし、スピン量が減って、上にではなく前に伸びていく感じがしました。コースで打ってみても明らかに飛んでいます。試合で去年と同じコースを回ってみると、飛距離の違いが分かるんです。このドライバーはすごくいいと思うし、おかげでティショットの調子もいいですね。
獲得賞金額がプロ1年目から毎年ちょっとずつ増えてきて、今年は初めて1千万円を超えました。シード権に届くかどうか分からないけれど、とりあえず今シーズン中にもう1回トップ10に入りたいと思っています。
小野 祐夢(おの・ひろむ)
1997年岐阜県生まれ。9歳でゴルフを始め、「中部女子アマ」「文部科学大臣杯争奪全日本大学・高等学校ゴルフ対抗戦」等のタイトルを獲得。2016年プロテスト合格。2018年からツアーに本格参戦し、今年「大東建託・いい部屋ネットレディス」(8月第1週)でツアー自己最高の単独7位に入賞。身長161センチ、血液型A。