2019/11/25

ツアー情報レポート

今平 周吾、持ち前のステディなゴルフで大会初優勝 ~『ダンロップフェニックストーナメント』第46代王者に~

 今年で46回目を迎えた『ダンロップフェニックストーナメント』は、11月24日に予定されていた最終ラウンドが悪天候のため中止となり、第3ラウンドを終えて単独首位に立っていた今平 周吾が大会初優勝を飾った。

 PGAツアー屈指の飛ばし屋で同ツアー2勝のキャメロン・チャンプ(アメリカ)、2014年大会覇者の松山 英樹という2人との注目のペアリングとなった第1ラウンドで、6バーディ・ノーボギーの「65」をマークし、単独2位と好スタートを切った今平。雨に見舞われた2日目はスコアを一つ落としたものの、他の上位陣もスコアメークに苦しんだこともあり首位タイに立った。
 そうして迎えた第3ラウンド。1番で幸先よくバーディを奪うと、4番でこの日2つ目のバーディ。その後、2つのボギーはあったものの前半を2アンダー「34」で折り返した。するとバックナインでは、14番を除く8ホールでパーオンに成功。ボギーなしの3バーディというステディなゴルフで、2位に2打差をつける通算10アンダーでホールアウト。そして雷雨に見舞われた翌24日は、一部のプレーヤーがティオフしたものの競技が中止となり、今平の大会初優勝と今季2勝目が決まった。
「3日間で終わってしまったのは残念ですが、優勝したことはすごくうれしい。それに、歴代優勝者にはすごい選手がいっぱいいるので、そこに自分も入れたのがうれしいですね」
 難関フェニックスカントリークラブを見事に攻略し、大会の歴史に名を刻んだ喜びをそう語った。
 チャンプや松山、それに今年の全米オープン覇者のゲーリー・ウッドランド(アメリカ)など、今回も世界のトップランカーたちが参戦しギャラリーを沸かせた本大会。来年も、“インターナショナルツアー”と銘打つにふさわしい、世界標準のパワーとテクニック、それに白熱した優勝争いに期待したい。

 なおダンロップ契約プロでは、出水田 大二郎、スコット・ビンセント(ジンバブエ)がともに3位タイ、松山とチャンプ(ボール契約)がともに8位タイに入る健闘を見せた。