2019/12/02

D-Cafeレポート

『新垣比菜、勝みなみ、小祝さくら Angels on the Fairway』 今年いちばんハッピーなできごとは?

新垣比菜、勝みなみ、小祝さくらという同級生仲良し3人組の近況をお伝えするこのコーナー。今シーズンの最終回は、今年いちばんハッピーだった出来事について質問。また、終盤戦での自身の調子についても聞くとともに、最終戦でのプレーぶりをお伝えします。

今季のベストフィニッシュ:ダイキンオーキッドレディス 2位タイ

 新垣比菜プロが今年いちばんハッピーだった出来事に挙げてくれたのは、お笑いコンビ「EXIT(イグジット)」のトークライブに行ったこと。「お笑いが特別好きなわけじゃないんですけど(笑)、同期のひかるちゃん(吉本プロ)がヨシモト∞ホールに見に行くというので、私も一緒に連れて行ってもらったんです」という新垣プロ。お笑いライブ自体、生まれて初めての体験だったそうです。さて、その感想は? 「EXITさんは、見た目はすごくチャラい感じなんですけど、ネタの内容は真面目というか、チャラくないので、そのギャップが面白くて笑えるんです。それに、一緒に写真も撮ってもらったんです! それはメッチャうれしかったです」と本当にハッピーそうな笑顔を浮かべていました。

 今シーズンはここまで優勝はなかったものの、賞金ランキング30位以内の資格で昨年に続く大会出場を果たした新垣プロ。「出場できるのはもちろんうれしいのですが、この試合は出場している選手のレベルが高いので、いつも以上に“頑張らないと”という気持ちが強いですね」と大会への思いを語っていました。そして、「先週は本当にショットの調子が悪くて、“球に当たらない!”という感じだったので、ちょっと不安ですね。今日練習ラウンドした感じでは、グリーン周りのティフトンのラフがメッチャ難しくて、高麗グリーンも……(苦笑)。でも、最終戦なので、毎日アンダーパーで回れるようにしたいです」と抱負を話していた新垣プロ。その目標は達成できなかったものの、第2ラウンドには、当日のベストスコアタイとなる4アンダー「68」をマーク! 4日間通算1オーバーの18位で今シーズンの戦いを終えました。

今季のベストフィニッシュ:パナソニックオープンレディース、中京テレビ・ブリヂストンレディス 優勝

「今年いちばんハッピーだった出来事は?」という質問に、間髪入れず「ホールインワン!」と答えてくれた勝みなみプロ。ご存じの方もいると思いますが、これは今大会の2週前に出場した「伊藤園レディス」最終日の17番ホールで達成したものです。「ピンまで193ヤードで、スリクソンのハイブリッドの4番で打ちました。オーバーするんじゃないかと思うくらい、いい当たりで、狙った方向に打てたのですが、途中から左に曲がり出して。ピンのすぐ左が池なので“お願い、早く落ちて!”と思っていたら、左からの風とケンカして、ピンの手前にボールが落ちるのが見えたんです。それで安心してティを拾いに行ったら、“ウォーッ”という歓声が聞こえてきて。だから入った瞬間は見てないです(笑)。あとから賞金が500万円懸っているのを知って、もう1回“やったー!”と(笑)」。何よりプロになって初めてのホールインワンを達成したことがうれしかったと話す勝プロでした。

「地元(鹿児島)から近いこともあって、出場が決まっていない頃から『応援に行くね』といろいろな人から声をかけてもらっていたので出たかったし、とにかくこの場にいられるのがうれしいです。特に今年は早い時期に優勝できて出場が決まったので、母とも『よかったね』と話していました」と、2年連続の大会出場の喜びを語る勝プロ。そんな勝プロはホールインワンを達成した先々週からゼクシオのNEWモデル『ゼクシオ エックス』ドライバーを使用。その週のドライビングディスタンスでさっそく2位にランクインし、「飛距離が伸びただけじゃなくて、フェアウェイキープ率もすごく上がったので、替えてよかったなと。それに、パターも替えたことですごくいい感じになってきたので、今週も楽しみたいなと思います」と今大会への意気込みを語っていた勝プロ。順位は通算2オーバーの19位タイに終わったものの、ドライビングディスタンスでは平均251.5ヤードを飛ばし5位に入りました。

今季のベストフィニッシュ:サマンサタバサ・レディース 優勝

「ハッピーなできごとですよね? いろいろあるので難しいんですけど……」と思案顔の小祝プロ。7月の「サマンサタバサ・レディース」でのツアー初優勝だと勝手に想像していましたが、そうではなさそうです。かなりの時間考えた挙句、小祝プロが出した答えは、「大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに遊びに行ったこと」だそうです。「永井花奈ちゃん(プロ)と一緒に行きました。ユニバーサルに行ったのは2度目だったのですが、なぜか初めて行った時より今回のほうが楽しかったかったんですよね」と笑う小祝プロ。自身が映画好きということもあり、アトラクションも楽しめたそうですが、それ以上に楽しかったのがホテルでのひと時。「私、アニメの『ミニオン』が大好きなんですけど、ホテルユニバーサルポートの中に『ミニオンルーム』というコンセプトルームがあるんです。今回そこに泊まれたのが、すごくうれしかったです」と、ユニークな旅の思い出を楽しそうに語ってくれました。

 他の2人と同じく2年連続で今大会への出場を果たした小祝プロ。昨年同様、今大会までツアー初優勝を含め13試合でトップ10フィニッシュと、一年を通して抜群の安定感を見せてきました。ただ、直前の2試合は予選を通過できず、「1年間ゴルフをしていれば、ショットとパットがうまく噛み合わないことがあるのも仕方ないと思うのですが、まさかそれがこの時期の2試合に来るとは思っていませんでした」と苦笑い。それでも、「今日(火曜日)練習してみて、ショットの調子がちょっと戻って来た感じはあるので、もっと練習して試合までに戻ってくれれば。とにかく最終戦なので、ベストを尽くして悔いの残らないようにプレーしたいです」と前向きに話していた小祝プロ。大会が始まると、初日と2日目はスコアメイクに苦心したものの、3日目には4バーディを奪い、当日のベストスコアタイとなる「68」で回る意地を見せました(最終順位は通算2アンダーの12位タイ)。

2019年の『新垣比菜、勝みなみ、小祝さくら Angels on the Fairway』は今回が最終回です。1年間ご愛読いただきありがとうございました。また来シーズンお会いしましょう。