2019/12/24

D-Cafeレポート

『リラックス・トーク』来シーズンの目標は、メジャー参戦と賞金王争い ~秋吉 翔太&星野 陸也~

2019年最後のD-caféは、秋吉 翔太プロと星野 陸也プロの対談をお届け。ともに2年連続でツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」への出場を果した2人が、今シーズンを振り返るとともに、来シーズンの抱負について語り合いました。

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D-cafe:まずは1年間どうもお疲れさまでした! 今シーズンを振り返って、満足度はいかがですか?
星野:僕は60%くらいですね。前半戦は優勝できたし、80%ぐらいは満足していましたが、中盤以降はなかなか調子が上がらず、後半戦では棄権もしてしまったので、中盤以降は満足度ゼロですね(苦笑)。
秋吉:僕は逆に前半戦があまりにも悪すぎて、後半戦になってやっと調子がよくなったから……。ただ、優勝はできませんでしたが、勝てないながらも、最低の目標にしていた最終戦には出られたので、満足度でいえば50%ぐらいかなと思います。それにしても、「ダンロップ・スリクソン福島オープン」の最終日はやりたかったですね(笑)。

D-cafe:そうでした! 残念ながら最終ラウンドは雨で中止になってしまいましたが、お二人は最終組で対決(※3日目を終えて星野プロが20アンダーで単独トップ。秋吉プロは2打差の単独2位)するはずだったんですよね?
秋吉:はい。もしやっていたら、絶対に俺が陸也に勝ってたから、ハハハッ!
星野:いや、俺も絶好調だったので、やっていたら勝っていましたよ!(笑)。

D-cafe:お互い譲りませんね(笑)。
秋吉:絶好調の陸也と、あのコースが大得意(※昨年大会で優勝)の僕が最終日・最終組でプレーしていたら、きっといい勝負ができたでしょうね。僕は初日は打ってしまったのですが、2日目、3日目(※この日ベストスコアの9アンダー「63」をマーク)と追い上げることができたので。

D-cafe:なるほど。では、それは来年大会のお楽しみということで。ところで、今シーズンで印象に残るラウンドというと、やはり星野プロは優勝した福島での第2ラウンド(※8アンダー「64」)になりますか?

星野:そうですね。あの日は上がりの3ホールで2つイーグルが獲れたのですが、16番パー4でのイーグルは正直狙っていたんです。なぜかというと、その前の15番で短いバーディパットを外して悔しかったので、次で絶対に取り返そうと。それで、第2打を打つ前にグリーンの傾斜を読んで、「入らないかな?」と思ってピンの横に落とすイメージで打ったら、「入った!」と(笑)。
D-cafe:それはスゴい!

星野:今シーズン、僕はパー4の第2打が入ったことが4回あったんです。そのうち、狙ったというか、「入ったらいいな」と思って打ったのは福島だけですけどね(笑)。

秋吉:僕の場合、印象に残ったラウンドをひとつだけ挙げるのは難しくて、得意なコースでいいスコアを出せたのは全部印象に残っていますね。「中日クラウンズ」の2日目(※3アンダー「67」)、「トップ杯東海クラシック」の2日目(※5アンダー「66」)、それに「三井住友VISA太平洋マスターズ」の2日目(※5アンダー「65」)も……。

D-cafe:「トップ杯~」が開催される三好カントリー倶楽部は得意なコースなのですね。今年は最終日の最終ホールまで優勝争いを演じました。
秋吉:得意なコースはやっぱり好きだし、だから上位にも入れるんですよね。ただ、不得意なコースでも上位に入りたいという気持ちはあります。
星野:でも、今年は、自分的に良いスコアが出ないコースでも、奇跡的に2位になれたんです、ハハハハ
秋吉:誰にでもコースの得手不得手はあると思うけど、不得意なコースでもある程度上に行けるように調整しないといけないし、来年はそうしたいなと思いますね。そういえば、僕は元々フェードヒッターなんですけど、今年の「ダンロップフェニックス」の3日目に初めてドローで攻めてみたら結果がよかったんですよ。
星野:ドローですか。へぇー。
秋吉:それで、大会後のパーティで(歴代優勝者の)中嶋さん(常幸プロ)に、「フェニックスはどうやって攻めればいいですかね?」と聞いたら、中嶋さんもドロー系のボールで攻めたらうまくいったと。それを聞いて、「ああ、やっぱり」と思ったし、来年は初日からドローで行こうと思ってます。

D-cafe:星野プロもやはりフェニックスはドローで攻めるのでしょうか?
星野:うーん、僕はやっぱりストレート系がいいですね。今年はフェード系で攻めたのですが、ここぞという時にまっすぐ狙える弾道が理想だと思いますね。

D-cafe:ギアについてお聞きしたいのですが、今シーズン、ご自身に最も貢献してくれたと感じるアイテムはなんでしょう?
秋吉:やっぱりいちばんはボールですね。僕はずっと『スリクソン Z-STAR』を使っていますけど、今のモデルは、長いクラブでの打感がしっかりしたという印象があります。打った瞬間に“芯”が感じられて、強い球が打てるので特に風が吹いた日に良さを感じます。一方でアプローチになると、フェースに乗っかる感じがあって、ラフからでもしっかりスピンがかかります。だから自信を持って振れますね。

星野:僕は『スリクソン Z785 ドライバー』ですね。じつはシーズン序盤は前のモデルと併用していたのですが、途中から“エース”になりました(笑)。このドライバーは、まず“顔”がいいし、初速が速い。それに、打ち出し角が高くて、とにかくキャリーが出ます。あと、ヘッドが大きい割にドローやフェードを打ち分けやすいですね。クラウンがカーボンだからなのか、ボールを一度フェースに乗せてから弾く感じがするんですよね。

秋吉:クラブで言うなら、僕は『スリクソン Z F85 フェアウェイウッド』の#3ですね。これはとにかく出る球が強いので、アゲンストに負けない球が打てます。おかげで距離のあるパー5でも2オンできるようになりました。本当に好きなモデルで、こんなにいい3Wは今までダンロップにはなかった(笑)。ほかにも使っている選手は多いでしょ?

D-cafe:では、最後に来シーズンの目標をおしえてもらえますか。まずは星野プロからお願いします。
星野:はい。さっきもお話ししましたが、今シーズンの前半戦は自分の目標どおりだったものの、中盤以降は調子を落としてしまったので、来年はまず体調管理をいちばんに考えたいと思います。クラブのことももっと研究して、後半戦にいい成績を残せるようにしたいですね。

D-cafe:いい成績というのは、やはり優勝のことですか?
星野:そうです。ただ、もちろん前半戦でも優勝したいですし、後半戦でさらに1つ、2つ勝てるようにしたい。それができれば賞金王もめざせると思うので。

秋吉:僕はやっぱり最終戦に出ることを最低ラインに置きつつ、“3Tours”(日立3ツアーズ選手権)に出たいですね(笑)。
星野:あー、たしかに(笑)。僕も去年惜しかったんですよねぇ。
秋吉:あの試合は、男子ツアーから賞金ランキング上位3人プラス3人(会長推薦)しか出られないし、あんなに面白い試合はないですよ。だって、男子、女子、シニアが一緒にプレーするって他にはないでしょ? 僕はプロアマ戦には出たことがありますが、お祭りみたいか感じするし、マジで出たいです。

D-cafe:女子でも、あの試合に出ることを目標にしている選手は多いと聞きますね。
秋吉:あのチーム戦は一度味わってみたいですね。それに、出場するには11月上旬の時点で賞金ランキングの上位にいないといけません。3Toursに出られるということは、つまり賞金王も争えるということですから。そんな感じで、一つずつ階段を上っていきたいです。

D-cafe:海外メジャーへの思いはどうですか? 昨シーズンはお二人とも参戦しましたが、残念ながら今シーズンは……。
星野:そうですね。今シーズンも出場を狙っていたので、出られなかったのはショックでした。
秋吉:たしかにメジャーには出たいです。でも、出ると打ちのめされるんですよね。俺、一瞬ゴルフをしたくなくなったもん(苦笑)。
星野:(笑)でも、やっぱりメジャーは面白いですよ。全英オープンはあんまりピンと来ないですけど。僕、寒いところに行ったら体調を崩しがちなので(苦笑)。
秋吉:イギリスは日本から遠いしね(笑)。
星野:(笑)でも、真面目な話、メジャーならどこでもいいのでまた出たいです!
秋吉:そうですね。僕もまずは国内ツアーで頑張りつつ、チャンスがあればまたプレーしたいと思います。

D-cafe:今日はありがとうございました。来シーズンもお二人の活躍を楽しみにしています!

《Profile》秋吉 翔太(あきよし・しょうた)
1990年熊本県生まれ。2009年プロ転向。18年ツアー初優勝。今季のベストフィニッシュは2位タイ(トップ杯東海クラシック)で、賞金ランキング26位。身長175センチ、体重85キロ。血液型O。

《Profile》星野 陸也(ほしの・りくや)
1996年茨城県生まれ。2016年プロ転向。18年ツアー初優勝。今季は「ダンロップ・スリクソン福島オープン」でツアー2勝目を飾り、賞金ランキング11位。身長186センチ、体重76キロ。血液型O。

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(Eコース)アンドリュー・パットナム選手
(Fコース)グレイム・マクダウエル選手
(Gコース)シェーン・ローリー選手
(Hコース)秋吉 翔太選手
(Iコース)星野 陸也選手

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