2020/02/27

SRIXON製品情報

《ボールに入ったヨコ+タテのラインを上手に使ってスコアアップ!》 “ナビゲートライン”活用講座

今春、ダンロップから新発売されるゴルフボール『スリクソン TRI-STAR(トライスター)』と『同 AD SPEED(エーディースピード)』。両者に採用されたのがアライメント機能付きのサイドマーク“ナビゲートライン”だ。その効果や正しい使い方、さらにはそれを使った練習法について、商品企画を担当した住友ゴム工業㈱の小野琢也と、ダンロップ認定クラブドクターでティーチングプロでもある森川直英が語り合った。

森川:そもそも、なぜスリクソンのボールに“ナビゲートライン“を入れることになったのですか?

小野:よくぞ聞いてくれました(笑)! 実は開発するにあたって、約250人のアマチュアゴルファーにアンケート調査をしたんです。すると、およそ7割の人がティショットあるいはパッティングの時に、メインマークやサイドマーク、手書きのマークを目標に合わせていることが分かりました。そこで、そんなにニーズがあるなら、特徴のあるサイドマークをつくってみようと。ナビゲートラインの第一印象はどうですか?

森川:まず、ヨコ向きのラインは、目標に向けることで打ち出す方向が分かるので便利だし、アドレスもしやすいですよね。それに加えてタテのラインがあることで、クラブフェースをスクエアに構えやすくなります。特にパッティングでは、アドレスでフェースの向きが狂ってしまうことがあるので、アベレージゴルファーのみなさんには、より役立つのではないかと思います。

小野:はい、タテのラインはまさにその意図で入れました。ヨコだけでなくタテのラインが入っているのが、他社のライン入りボールとの違いだと思っています。ヨコ向きのラインについてはどうですか? 太い帯状のラインと、その上下の細いラインの計3本を入れたのですが。

森川:僕は几帳面な性格なので、線が細いとパットで目標に合わせる時に神経質になってしまうんです(苦笑)。でも、ナビゲートラインは3本がまとまって太い帯のようにも見えるので、はるかに合わせやすいですね。それにテークバックも、1本だけより3本あったほうがイメージが出しやすいです。「このラインの向きに引けばストレート」という安心感があります。

小野:はい、パットの場合はやはりヨコ方向のラインは3本あったほうがいいと考えました。それは、パターヘッドのセンターに合わせてアドレスするのにも役立ちますし、まっすぐテークバック、ストロークするサポートにもなると思います。

森川:ヨコ向きに3本入っているのは、ティアップする時にも便利だと思いますよ。僕はドライバーのティショットでも必ずサイドマークを目標方向に向けるのですが、パットとくらべて目とボールの距離があるので、線が細いとどうしても歪んで見えるんです。でも、このナビゲートラインはマーク全体でまっすぐ見えるので、アドレスで方向をとりやすいですね。

森川:ヨコのラインの長さはどうやって決めたのですか?

小野:短すぎると線に見えないですし、長すぎると端が歪んで見えるという問題が出てきますので、まっすぐに見えて、なおかつ歪んで見えない長さにしました。それと、モデル名の文字は特に大きくはしていないのですが、黒い下地に文字を白抜きにすることで、全体が大きく見える効果を狙いました。こういう帯状のサイドマークは当社では初めての試みです。

森川:なるほど。じゃあ、小野さん、実際にこのボールでパッティングをしてみましょう。

小野:え? あ、はい(と言ってアドレスする)。

森川:小野さん、ボールに近づきすぎて上体が被ってしまっていますね。パットでは、ボールは目の真下に置くのが基本なんです。アベレージゴルファーの場合、前傾が浅くて目の真下より前にボールがある人が多いのですが、小野さんの場合は逆です(苦笑)。ナビゲートラインは、目標に合わせるだけでなく、きちんとボールの頂点に来るようにセットする必要がありますね。それで構えてみて、マークが歪んで見えるとしたら、ボールが目の真下にない証拠ですから。その意味では、ナビゲートラインはパットのアドレスチェックにも使えると思います。

小野:なるほど。そういう視点はなかったです(笑)。ラインが入っていると、ボールの転がりがチェックできるとは考えていましたけど。

森川:そうですね。パットのミスはフェースの開閉が原因で起こることが多いので、まずこのボールで打った時に、きれいな順回転になっているかをチェックするといいでしょう。それでフック回転やスライス回転がかかっているようなら、ストレートの回転になるように練習します。もちろん、タテのラインに対してフェースがスクエアになるようにセットすることが前提ですが。そして、きれいな順回転になっているのに入らないとしたら、ラインの読みか距離感に問題があるという事ですよね(笑)。

小野:森川さんが言うように、ナビゲートラインは、目標に向けるだけでなく、正しいアドレスやパッティングをマスターするのにも役立ちますね。アベレージゴルファーのみなさんには、スコアアップためにぜひ使っていただければと思います。



小野琢也
住友ゴム工業㈱スポーツ事業本部 ゴルフビジネス部 商品企画グループ/ダンロップのすべてのゴルフボールの商品企画を担当。

森川直英
㈱ダンロップスポーツマーケティング/ダンロップ認定クラブドクター。PGA会員(ティーチングプロ)。