2020/06/18

XXIO契約プロレポート

《新企画! 月刊ゼクシオLOVE三姉妹》VOL.2-1 試合が開催されることに感謝。大会が盛り上がるようベストを尽くす ~青木 瀬令奈~

Q:まず、ツアーの開幕が決まった時の心境について聞かせていただけますか?
青木:はい。大変な状況の中で、主催者のアース製薬さんが開催に踏み切ってくださったのはすごくありがたい、というのが正直な気持ちでした。多くの海外の選手が出場しないことに加え、クラブハウスの使い方や競技の進め方など、今までのトーナメントとはまったく違う方式で迎えることになるので、「どうなるんだろう?」という戸惑いは正直あります。でも、開催が決まった以上、私たちは最高のパフォーマンスができるよう、そして大会が盛り上がるようベストを尽くすだけ、という気持ちです。

Q:この1~2ヶ月の間はどんな調整を続けていたのでしょうか?
青木:緊急事態宣言が出されていた期間中は、屋外に出るのはやはりリスクがあったと思いますが、私にとってゴルフは仕事ですし、宣言が解除されたあとのことを考えても練習は欠かしませんでした。平日は、地元の「白水ゴルフ倶楽部」で、トップスタートよりもさらに早い、誰にも会わないような時間にスタートして、可能な限りラウンドして、その後は自宅近くをランニングしていました。そして週末は練習場も混むので家から出ずに、部屋の掃除をしたり、断捨離をしたりしました。ふだん毎週試合に出ていると、細かいところまで目が行き届かないので(笑)。

Q:なるほど(笑)。ほかに自宅で何かしていたことはあるのでしょうか?
青木:ストレスがたまることもあるので、毎日“熱唱”していました(笑)。いま、楽器の演奏者と歌う人がコラボできるアプリがあるんです。たとえばピアノが得意な人が自分の演奏を録音してそのアプリにアップすると、それに合わせて歌って録音したものをアップして、それを聞くことができるものが。私は毎日夕食後にクルマの中に移動して、そのアプリを使って歌を練習してはレコーディングしていました。実は今でもやっているんですけどね(笑)。歌うことはゴルフに通ずるものがあって、ゴルフでスイング映像を見るのと同じで、歌も自分のイメージと実際の声とは違うんですよね。上手い人の歌と自分の歌を聴き比べて、「どこが違うんだろう?」と考えるんです。そういう研究を毎日繰り返していると、なんだか自分の成長が見えたりしてすごく楽しいし、充実した時間を過ごしています(笑)。

Q:青木プロは新型コロナウイルスの感染拡大防止にも率先して取り組まれていますね。地元の前橋市に消毒用アルコールを寄付されたり、マスクを嫌がったり怖がったりする子どもたちのために他の女子プロのみなさんとマスク姿をインスタグラムで披露されたり。そして最近ではJLPGAが参加した「エールオークション」にも携わったとお聞きしています。
青木:はい。プレーヤーズ委員会として、何かできることはないだろうかとみんなで考えて、オークションを考案しました。今年、私はプレーヤーズ委員長をさせていただいていることもあり、委員会を代表してJLPGAに提案しました。それを協会のみなさんが実現できる形を模索してくださった結果、私たち選手のサイン入りグッズを出品することになりました。

Q:使用するクラブの調整についてはいかがですか? ドライバーはこのオフにゼクシオにスイッチしたと思いますが。
青木:『ゼクシオ エックス』と『ゼクシオ イレブン』の両方を試してきたのですが、試合では「エックス」を使うつもりです。私は、ドライバーは構えた時のヘッドのカッコよさも大事なポイントだと思っているのですが、「エックス」の場合、クラウンとフェースが一体化して見えるのがカッコいいし、フェースを目標に合わせて構えやすいんです。そして打ってみると、「あ、ゼクシオだ」という安心感があって、いいとこ取りのクラブだなとすごく思います。打感も、インパクトで一度ボールがフェースにくっついてから押し出すような感じで、そういう操作性のある素材感もすごく好きです。

Q:「ゼクシオ エックス」の飛距離についてはいかがですか?
青木:このオフはずっとスイング改造に取り組んできたので、去年までの飛距離とは単純に比較はできないのですが、最近、すごく飛んでいるのは確かです(笑)。思いきり、それも声が出るぐらいまでスイングスピードを上げると、これまでより15~20ヤードも前に行っています。最近は一日36ホール回ることも多いのですが、ドライバーショットは常に声を出すぐらい振り切っていて、フィニッシュでシャフトが背中に当たって痛いぐらい(笑)。試合でもこれに近い感じで振れるよう、今はスイングスピードのマックスをどんどん上げる意識で練習しています。声は試合でも出すと思いますよ。ギャラリーのみなさんがいると恥ずかしさが勝ってしまうのですが、「アース・モンダミンカップ」は無観客なので「ウォーッ!」と吠えるぐらい、振り切ろうかと目論んでいるところです(笑)。

Q:ご自身のゴルフの調子についてお聞きしますが、仕上がり具合はいかがでしょう?
青木:クラブセッティングもほぼ固まったし、スイング改造も佳境を迎えているので、そのスイングが試合でもできるよう、今はコーチと研修生に“スパーリング”の相手になってもらっています。毎ホール勝負をして、負けたら罰ゲームとしてスクワットということをしているのですが(笑)、それを36ホールやって4日間競技でもしっかり戦えるよう取り組んでいます。

Q:では、最後に開幕戦へ向けて抱負をお願いします。
青木:はい。もちろんいい成績を残すことも目標ですが、それ以前に、感染者が増えることなく、またゴルフ界からも感染者が出ずに、無事に開催されることを祈っています。

■青木 瀬令奈プロ 最新使用クラブ

ドライバー:ゼクシオ エックス(8.5°)
フェアウェイウッド:スリクソン Z F85(#3)、ゼクシオ イレブン(#5、#7、#9)
ハイブリッド:スリクソン(U5、U6)
アイアン:ゼクシオ エックス(#7~PW、AW)