2020/08/11

XXIO契約プロレポート

《新企画! 月刊ゼクシオLOVE三姉妹》 VOL.3-2  地元からいちばん近い試合。応援してくれる人たちに元気を届けたい ~青木 瀬令奈~

Q:まず、開幕戦の「アース・モンダミンカップ」を戦った感想を聞かせてください。
青木:はい。本当は言い訳にしてはいけないんですけど、天候に恵まれなかったなという気はします(苦笑)。初日は午前8時過ぎのスタートだったのですがひどい雨で、ホールアウトする頃にはカラッと晴れて(笑)。そして2日目は、お昼少し前にスタートしたのですが、朝にはまったくなかった風が午後はすごく強くなってしまって……。ただ、予選は通過できませんでしたが、ゴルフの内容は悪くなかったように思います。小技も調子がよくて、リカバリー率もサンドセーブ率も100%でした。バーディは先行しませんでしたが、きわどいパーパットは全部入りましたから。

Q:本当に久しぶりのツアー競技となりましたが、何か感じたことはありますか?
青木:選手によっては、会うのが去年11月以来だったりしたので、練習日に顔を合わせた時には、ソーシャルディスタンスを保ちつつも、「わ~、久しぶり~!」「元気だった?」みたいなやりとりがありました(笑)。普通に試合があれば、サーカス団のように1年間ずっと顔を合わせる仲間同士なので、会えてうれしかったし、やっと始まるんだという雰囲気はありましたね。試合勘ということで言うと、私の場合、コーチや研修生と一緒に1ホールずつ“勝負”しながら練習していたので、久しぶりの実戦でもそれほど緊張することはなかったです。むしろ緊張感を楽しみながらプレーできたなという感じですね。

Q:開幕にあたって、今季就任したプレーヤーズ委員長としての役割もあったのではないですか?
青木:はい。開幕戦に向けては、会長をはじめ協会の方々や選手とリモート会議を何度かしました。最後まで話題になったのはやはり外国人選手の出場問題で、何とか出場できるようにならないか話し合ったのですが……。ただ、大会週に入ってからは、「自分のゴルフに集中して」と協会の方々も配慮してくださいました。現地で、PCR検査のデモンストレーション撮影のモデルをやったり、選手を代表してメディアの方々の取材を受けたりしましたが、十分練習はできました。

Q:クラブの感触はいかがでしたか? 『ゼクシオ エックス ドライバー』は実戦デビューだったと思いますが。
青木:雨や風の中ではありましたが、よかったと思います。『ゼクシオ エックス』のヘッドは“つかまりすぎない”ので、思い切り振っても左に行く心配がないんです。だから安心して打てたし、それはすごく助かりました。2日目に関しては、横風を受けることが多かったのですが、その場合も左に行く心配がないので、風にぶつけたり、乗せたりという計算がしやすかったですね。そんな感じでドライバーは常に安心して振れました。

Q:その開幕戦からひと月が経ちましたが、今、練習で力を入れていることはありますか?
青木:私がめざす理想の弾道はフェードボールなのですが、たんにボールをこすって打つだけだと距離が出ないし、風にも弱いですよね? そのため、ちゃんと球を“押す”ことで、その結果、ぐっと伸びていって高さもキャリーも出るパワーフェードをめざしています。ただ、オフのあいだにスイングを変えているうちに、腕のローテーションが強くなりすぎて、球がドロップするようになってしまったので、今はもっと身体を回転させるイメージで、球を押せるスイングに取り組んでいます。

Q:前回、“熱唱”でリフレッシュしているというお話がありましたが、今も歌っているのでしょうか?
青木:はい(笑)。以前もお話ししましたが、私は車の中で歌って録音するので、雨がひどいと雨音を拾ってしまってダメなんです(苦笑)。だから、歌う回数は減りましたが、久しぶりに歌うと発見があります。ゴルフも、久しぶりにプレーすると、終盤になって「あ、そうだ。ここがポイントだった」と気づくことがあると思うのですが、歌も同じで、動画を見たり、聴いたりしているうちに忘れていたポイントに気づくんです。本当にゴルフと似ているので面白いです。

Q:さて、今季2戦目の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」が近づいてきました。開催コースにはどんな印象を持っていますか?
青木:フェアウェイが洋芝ということと、他のコースより飛ぶものの距離がたっぷりあるイメージですね。ただ、パー5は飛ばす選手ならツーオンのチャンスがあるので、スコアの伸ばし合いになることが多いです。特に印象に残っているのは17番のパー3で、グリーン右端にカップが切られると、手前が池、奥がOBなので奥行きが10ヤードぐらいしかないんです。そのホールを含め、キャリーを正確にコントロールする必要があるホールが多いですね。

Q:過去の成績を見ると、2016年大会で5位タイに入っています。
青木:あの年のことは、すごくショットの調子がよかったので鮮明に覚えています(笑)。プロというのは、調子や体調がよくなって“振れる”ようになると、飛距離も伸びるので、優勝争いに絡めることが多いんです。あの年の私はまさにそんな感じで、ボールに厚くコンタクトできていたので飛距離も出たし、17番のティショットもしっかりピンを狙って打てました。

Q:では、最後に今年の大会での抱負をお願いします。
青木:はい。4年前の大会では、すごく気持ちのいい、理想的なプレーができました。過去にいい成績を残した時のイメージは大事だと思うし、そのイメージは頭の中に残っているので、そのイメージを大切にプレーしようと思います。それと、開幕戦では予選を通過できなかったので、まずは予選を通過することをめざします。あの大会は地元からいちばん近い試合なので、いつも以上に地元や知り合いの方々が応援してくれます。残念ながら今年は無観客ですが、活躍してみなさんに恩返しをしたいし、元気を届けられるように頑張りたいと思っています。

■青木 瀬令奈プロ 最新使用ゼクシオ・クラブ

ドライバー:ゼクシオ エックス(8.5°)
フェアウェイウッド:ゼクシオ イレブン(#5、#7)
アイアン:ゼクシオ エックス(#7~PW、AW)