2020/11/19

SRIXONツアー情報契約プロレポート

《ダンロップフェニックストーナメント開幕直前スペシャル》TEAMスリクソン・インタビューVOL.2

(※)賞金ランキングは「三井住友VISA太平洋マスターズ」終了時点

DGW:秋吉プロにDGWとしてお話を聞くのは、今年はこれが初めてです。いつもとは違うシーズンになりましたが、例年との違いや変化は感じていますか?
秋吉:ゴルフのことではないのですが、これまではゴルフばかりやっていたのが、コロナの影響でこういう状況になって、僕自身、視野が広がって周りが見えるようになった気がします。「ゴルフだけやっていればいいんだ」という考え方から変わって、僕がゴルフをする上でこんなに多くの人が関わってくれているんだと思うようになったので、その意味ではいい経験ができましたね。

DGW:先週の試合では、仲の良い香妻 陣一朗プロがツアー初優勝を飾りました。秋吉プロもうれしかったのではないですか?
秋吉:はい(笑)!“陣”とは、ゴルフだけでなく、普段から一緒に食事をしたり、酒を飲んだりしています。いつか勝つだろうと思っていましたが、ようやく勝つことができて本当によかったなと思うし、自分のことのようにうれしかったですね。

DGW:秋吉プロご自身も、先週の試合では今年の自己ベストの成績(16位タイ)でした。振り返るとどんなゴルフだったのでしょう?
秋吉:初日は3位タイにつけられたのでよかったのですが、2日目の途中からショットがおかしくなって、流れが悪くなってしまいました。それが最終日まで続いてしまったのですが、宮崎に入ってからは、ショットもパットも感触は悪くないですね。

DGW:「ダンロップフェニックストーナメント」(以下、DPT)ですが、過去の大会では27位タイが最高です。
秋吉:あまり相性が良くないですよね(笑)。たぶん僕の持ち球がフェードなのが原因だと思うのですが、去年の大会が終わった後、中嶋さん(常幸プロ)から、「フェニックスCCはドローの方が攻めやすいよ」と言われて。それで今年の練習ラウンドでは、ティショットだけドロー気味のボールを打ってみたら、第2打がいいところから打てたんです。1番ホールも10番ホールもドローの方が攻めやすいし、ティショットさえ上手く打てれば、今年は上位に行けるんじゃないかと感じています。

DGW:では、ホストプロとしての意気込みと、ゴルフファンに向けてメッセージをお願いします。
秋吉:“ダンロップ”という冠がつく一番大きな大会だし、何しろ今はスリクソンの選手が3連勝中ですからね(笑)。僕もその波に乗りたいです。僕が毎年の目標にしている「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権が、今年はまだ獲れていないので、今週優勝できたら最高ですけど、上位に入って出場を決めたいです。それとファンの皆さんには、今年は「Zoom」を使ってリモートで観戦ができるようなので、応援いただけるのはありがたいですし、僕も九州出身者として、宮崎で良い結果を残せればと思っています。

DGW:ご自身にとって、DPTが今季ツアー3戦目になりますが、過去2試合のプレーを振り返っていかがですか?
小池:いい感じでプレーできていて、シード権を持っていた4年前のレベルに戻りつつあります。なぜよくなったのかは分からないんですけど(笑)。ここ数年はショットが全然ダメだったのが、去年からだいぶ感触がよくなってきてはいました。それと、今年はレギュラーツアーのほかに、AbemaTVツアーの試合やエキシビションもあって、実戦をたくさん経験するうちに、良いショットの割合が増えてきました。試合でいろいろ試せたのがよかったのかもしれません。

DGW:3年ぶりにフェニックスCCをプレーしてみて、どんな印象を持ちましたか?
小池:やっぱり狭いですね(苦笑)。バンカーも効いているし、難しいです。だから、ティショットが大事になるでしょうね。火曜日の練習ラウンドした感じでは、グリーンはそんなに硬くないので、グリーンを狙うショットをフェアウェイから打てれば、けっこうバーディチャンスにつくんじゃないかと思います。だから、とにかくフェアウェイをキープしたいですね。

DGW:今週のティショットの調子はいかがですか?
小池:いまはだいぶ上向きですね。夏に「スリクソン ZX7 ドライバー」を使い始めてから、すごく距離が伸びて、3年前に出場した時にくらべると、今年はコースが短く感じました。前回は林の近くまで曲げたり、ヒールに当たってたまたままっすぐ行ったというショットばかりだったのですが(苦笑)、今回は振り切ってもまっすぐ飛んでいます。試合になると力が入ってしまうかもしれないけれど、今回は前回より楽しみだし、やれそうな気がします。

DGW:それは楽しみですね。では、今年のDPTでの抱負と、テレビを観ているファンの皆さんにメッセージをお願いできますか?
小池:僕はAbemaTVツアーからの参戦組なので、例年であればDPTには出られないはずなんです。それが、出場できるチャンスをいただいたので、少しでも賞金を加算して、来年、出られる試合を増やしたいですね。今年は試合数が少なくて、しかも無観客ということで、やっぱり寂しかったですね。いいショットをして、グリーンのどこに乗ったのか見えない時にギャラリーがいれば、拍手で良い位置に乗ったのかどうかが分かります。今年はそれがないのが寂しかったし、来年、お客さんを入れて開催できるのであれば、僕も以前よりも成長したゴルフを見せられるかなと思います。

DGW:今年のツアーはこれまで4試合が行われていますが、ご自身のゴルフについてはどう感じていますか?
出水田:優勝を目指してやっているので、満足できる結果ではないですね。ショットもパットも感触は悪くないのですが、僕の場合、アプローチが足を引っ張っていて、グリーンを外した時のボギーが、他の上手い選手にくらべたら多いですよね。

DGW:そんな中でも、コースセッティングの厳しい「日本オープン」では10位タイに入りました。
出水田:はい。あの週は調子が上向きで、ショットもパットもすごく良くて、最終日も途中まで5位くらいにつけていたんです。でも、途中でアプローチをミスしてしまって、そこから我慢のゴルフになってしまいました。あそこでしっかりアプローチで寄せてパーを拾えたら、もう少し上に行けたと思うので、やっぱりショートゲームが課題ですね(苦笑)。

DGW:ところで、先週は弟分である香妻プロがツアー初優勝を飾りましたね。
出水田::はい、メチャメチャうれしかったです(笑)。小さい頃から一緒にゴルフをしてきて、“陣”がシード落ちして苦しんだ時期も見ているので。ただ、“陣”は元々アプローチ、パットは天才的に上手いし、かみ合えば勝てるだろうなと思っていました。本人にすればもっと早く勝てると思っていたのでしょうが、これからもっと活躍すると思いますよ。

DGW:昨年大会では、第3ラウンド(最終日)に7アンダー「64」という好スコアをマークして3位タイに入りました。その要因はなんだったと思いますか?
出水田:元々よく知っているコースで、打ってはいけない場所とか、ここなら大丈夫というのは分かっていたのですが、去年はそういう知識を生かしてマネージメント通りのゴルフができたことが結果につながったのかなと思います。コースを知っていることが有利に働いたのだと思います。

DGW:DPTで上位入賞、さらには優勝を狙うには何が重要でしょうか?
出水田:メリハリが大事になると思います。距離はそれほどあるコースではないので、刻むところはしっかり刻んで。それとグリーンの傾斜がけっこうきついので、きちんと上りのパットを残すのも大切だと思います。

DGW:では、今年のDPTでの目標とゴルフファンに向けてひと言メッセージをお願いします。
出水田:勝つことに関しては、例年に比べれば今年はチャンスがあると思うので、ぜひそれを生かしたいですね。そのために、アプローチショットもそうですが、メンタルの部分で、落ち着いてプレーできる日とできない日があるので、“全集中”して頑張ります(笑)。ファンの皆さんには、テレビで見てもらうことになりますが、こういう状況だからこそ、僕たちプロもSNSを通して発信できることは積極的に発信しています。なので、僕をはじめ、プロゴルファーのインスタをフォローして、見てもらえればうれしいですね。

DGW:まずは、先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」での優勝おめでとうございます!大会前から調子はよかったのでしょうか?
香妻:ありがとうございます(笑)! ショットの調子は10月下旬あたりから良くなって、それが続いていたので、上位に入れる自信はありました。でも、まさか優勝できるとは思っていなかったです。

DGW:最終日は単独首位でハーフターンしました。優勝争いでは緊張は感じなかったのでしょうか?
香妻:いえ、緊張はメッチャしていました(笑)。でも、優勝争いをしている感覚はあまりなくて、3位ぐらいに入れればいいかなと思っていたんです。

DGW:最終18番ホールでの逆転イーグルにつながる第2打は、ピンそばにつけるスーパーショットでした。
香妻:はい。あの日は左からのフォローだったので、ギリギリ届く番手で打って、グリーンに乗ればいいやと思って、5番アイアン(スリクソンZX5)で打ちました。そうしたら、あのショットになりました。優勝が決まったあと、仲間たちに祝福してもらってメッチャうれしかったです。

DGW:香妻プロにとって、宮崎は中学・高校時代を過ごした第二の故郷で、フェニックスCCもよくプレーしたそうですね。
香妻:はい、本当にたくさんラウンドさせてもらったし、練習場も使わせてもらいました。だから、コースは隅々まで分かっているので、これまでDPTには4回出場していますけど、毎年いいプレーができていて、全部予選を通過しています。自己ベストは去年の13位ですけど、3日目に最終組の近くでプレーしたこともあります。

DGW:フェニックスCCを知り尽くしている香妻プロにお聞きしますが、コース攻略のポイントはなんでしょう?
香妻:やっぱりティショットですよね。ティショットを曲げずに、いかにフェアウェイに置くかが大事だと思います。

DGW:ティショットと言えば、優勝した先週の試合で初めて「スリクソン ZX7 プロトタイプ ドライバー」を使ったそうですね。
香妻:はい。すごく操作しやすくて、僕のイメージするドローボールが打てます。飛距離もびっくりするくらい出たホールがありました。スピン量が少ないので球がメッチャ強いし、風にも負けないんです。フェニックスCCも風が吹くことがあるので、このドライバーなら風の中でも良いショットが打てるんじゃないかと思います。

DGW:では、最後に今週の目標をお願いできますか。
香妻:いやぁ、優勝したいですね。1勝して、なんだかゴルフにすごく自信が出てきて、また勝ちたいと思う気持ちが強くなりました。それに、僕にとってDPTはツアーの中でも一番勝ちたい試合なんです。子どもの頃から観戦していた試合だし、地元の試合なのでずっと勝ちたいと思っていました。だから、今週も勝ちに行きます!