2020/12/25

XXIO契約プロレポート

《月刊ゼクシオLOVE三姉妹》 VOL.5  離れていても感じたファンのみなさんの応援。2021年も頑張ります!

Q:まず、2020年を振り返っての感想を聞かせてください。
安田:途中で首のケガをしてしまったこともあって、あっという間に終わってしまった感じですね。出られない試合があったのは、もったいなかったなと思います。ただ、出た試合では自分のやれることはできたんじゃないかとも思うので、その点は良かったと思います。

Q:今年、ベストなプレーができたのはどの試合でしょうか?
安田:「ニトリレディス」(8月第4週)は、3日目の途中まで優勝争いができたので悪くはなかったのですが、本調子ではなくて(苦笑)。それよりも「樋口久子 三菱電機レディス」(10月第5週)のプレーのほうが良かったと思います。あの試合では、ドライバーがけっこう振れていた感じがあって、曲がらずによく飛んでいました。アイアンはあまり満足のいくショットがなかったのですが、復帰後すぐの試合にしては全体的に良かったと思います。

Q:今年、初めてプロとしてプレーしてみて、アマチュアの時との違いは感じましたか?
安田:アマチュアの時は、“出られる試合に挑戦!”みたいな感じで出場していたのですが、プロはやっぱり賞金ランキング50位以内に入ってシード権を獲らないと、すべての試合に出られないですよね。そこが違うというか、予選カットラインぎりぎりでプレーしている時には、粘り強くプレーしないといけないし、そういうゴルフが大事かなと思いました。結果的に「あの1打が……」ということもあるので、一打一打しっかり、丁寧にプレーしないと。それはアマチュア時代も同じですが、一打をより大切にしないといけないなと感じました。

Q:およそ半年間ツアーを戦ってみて、ご自身の課題は感じたのでしょうか?
安田:一つはショートゲームで、そこを武器にできれば、グリーンを外した時も安心というか、焦ることもないと思うので、ショートゲームはもっと磨きたいですね。あとは、ドライバーの飛距離を5ヤードでいいので伸ばしたいなと思いました。セカンドショットで持つクラブが一番手違うだけで、狙ったところに打てる確率は全然違うと思うので。それに5ヤードアップなら現実味があると思うんです。ただ、そのために肉体改造をするのではなくて、たとえば手首を鍛えて少し強くしたりしたいと思っています。

Q:春の試合までにどんな練習やトレーニングをしようと考えていますか?
安田:まず、基礎トレーニングでケガをしない体づくりをしようと思います。ケガをしないためには、ふだんの姿勢も大事ですよね。ゴルフの練習に関しては、地元(兵庫県)のゴルフコースでラウンド中心にやろうと思っていて、たとえば苦手なライからのショットとか、実戦をイメージした練習をいろいろやってみようと思います。

Q:2021年のご自身の目標を聞かせてください。
安田:やはりシード権を獲りたいので、それを目標に頑張りたいです。今年は、予選落ちは少なかったものの、結局トップ10には一度も入れなかったので、優勝をめざすというよりは、まず毎試合トップ10に入ることをめざしたいと思います。

Q:最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いできますか?
安田:はい。今年のツアーは無観客で開催されましたが、そんな中でもSNSでのメッセージとか、コース以外でも私を応援してくださっているのを感じていました。それはとてもうれしかったですし、本当に感謝しています。来年はどんな形でトーナメントが開催されるのか分かりませんが、引き続き応援していただけたらうれしいです。

Q:まず、2020年を振り返っての感想を聞かせてもらえますか?
青木:やはり私にとっては、無観客というのは大きな影響があったと感じます。ギャラリーのみなさんの応援があった去年までは、練習ラウンドの時とくらべてドライバーのティショットがかなり飛んだり、9番や18番でのバーディ率が高かったりしたんです。でも、今年はどちらもなくて、逆に上がりのホールでボギーを打つことが多かったので、ちょっと不甲斐ない年になってしまったかなと思っています。

Q:ただ、平均パット数(1ラウンドあたり)は3位とツアーでも上位につけていますね。
青木:はい。データは良いのですが、私自身は今年はパットに苦しんだなという印象が強いんですよね(苦笑)。今年はエースと呼べるパターが見つからなかったし、打ち方にしても、生まれて初めてクローグリップを試しました。パターも打ち方もいろいろチャレンジしたのですが、どれもいまひとつで、もう少しできたはず、と感じています。

Q:ドライバーのティショットに関してはいかがですか? フェアウェイキープ率は6位です。
青木:そうですね。今年は開幕から最終戦までずっと『ゼクシオ エックス』ドライバーを使ったのですが、コントロールしやすかったですし、おかげでティショットは常に安定していたかなと思います。

Q:今年のベストプレーを挙げるとすると、やはり9位タイに入った「日本女子プロゴルフ選手権」でしょうか?
青木:はい。初日からすごくいいゴルフができていたし、パットも思い通りに打てていました。それと、初日、最終日とノーボギーでプレーできたのも良かったと思います。ミスが出てしまうのがゴルフというスポーツですが、そのミスをできるだけ少なくするようにプレーを組み立てるのが理想形なので、それを難しいセッティングでできたのは良かったなと思っています。

Q:今年プレーしてみて、解決すべき課題のようなものはありますか?
青木:今年は、イージーなアプローチをミスしてボギーにしてしまうようなもったいないプレーが多かったように思います。バンカーショットも全然思ったように打てなくて、“ホームラン”させてダブルボギーにしてしまったり。でも、上手い選手というのは、そういうもったいないプレーをしないし、100ヤード以内からはしっかりバーディを獲るんですよね。なので私も、そういう部分を突き詰めていって、もったいないミスをしないようにして一打でも減らせればと思っています。

Q:今お話に出たバンカーショットについて何か対策は?
青木:はい。シーズン中は「なんでだろう?」とずっと原因を考えていたのですが、実は、最終戦が終わった直後に大西コーチと練習している時に、右手のグリップを上から被せすぎているんじゃないかという話になったんです。それで、少しだけ下から握るようにしたら、バンカーショットが狙い通りに打てるようになりました。ドライバーも、その握りにしたら、夏場と同じくらい振れるようになって、飛距離もだいぶ伸びたんです。シーズン中に気づければよかったんですけど(笑)。

Q:今年のオフは例年とは違うと思いますが、調整方法について考えていることはありますか?
青木:今回はオフというよりも3か月の準備期間と思っているので、今年の3月から5月にかけての自粛期間と同じように、シーズン中という感覚で、ラウンドを中心に調整したいと思っています。それと、スイングに関しては、今までは毎年のように変えてきたのですが、今年は、飛距離を求めるのは変わらないものの「原点に戻そう」とコーチと話しています。

Q:今考えている来年の目標があれば聞かせてもらえますか?
青木:選手としては、やはりツアー2勝目を挙げることですね。今、ツアーは若くて実力のある選手が増えていますが、これからもっと増えてくるはずなので、一年一年が生き残りを賭けて戦う感じになるし、「来年勝てなければ一生勝てない!」というつもりでプレーします。そして優勝して、ファンの人たちを宮崎での最終戦に連れて行かなきゃと思っています。また、JLPGAのプレーヤーズ委員長としては、コロナウイルス対策を中心に、選手と協会の架け橋になれたらと思っています。

Q:では、最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
青木:私はふだんからSNSを通じてファンのみなさんと交流しているのですが、みなさん今年はトーナメント会場で観戦できずに、本当に残念がっていました。だから、来年こそはみなさんの前でプレーして、応援を力に変えることができるよう、私自身願っていますし、会場でお会いできることを楽しみにしています。来年も応援をよろしくお願いします。そして、どうぞよいお年を!

※各データは2020年12月15日時点。