2021/04/06

Cleveland Golf製品情報

《“やさしさ”と軟鉄鍛造ならではの打感のよさが進化!》クリーブランド『RTX DEEP FORGEDウエッジ』

『RTX DEEP FORGEDウエッジ』(以下、DEEP FORGED)を、クリーブランドのフラッグシップモデルである「RTX ZIPCORE ウエッジ」(以下、ZIPCORE)とくらべた時、ひと目で違いが分かるのが、ひと回り大きなフェースだ。
「ZIPCOREがプロ・上級者向けなのに対し、DEEP FORGEDは前作(RTX 4 FORGEDウエッジ)と同じ中上級者からアベレージゴルファーまでをターゲットとしたモデルと言えます。そんなゴルファーのために、DEEP FORGEDでは、『スリクソンZX4アイアン』と同様、外観は精悍で上級者が使いそうな雰囲気は備えつつ、“やさしさ”を追求しました。では、ウエッジのやさしさとは何かと言えば、まずはフェースの大きさです。アイアンセットからの流れを考えた場合、構えた時にウエッジだけフェースが小さく見えると、中級者やアベレージゴルファーは不安になるので、顔が大きいところはDEEP FORGEDの重要なポイントです」(平野)
 また、ソールもZIPCOREとは違いをもたせた。ZIPCOREがフェースの開閉などの操作性を重視し、ソール幅を狭く設計しているのに対し、DEEP FORGEDは広めに設計されている。
「アベレージゴルファーが犯すミスで多いのは、やはりダフリやザックリなので、それに対する寛容性を上げるために、ソール幅を広くするのは大事な要素です。大きめのフェースと広めのソール幅という2つの工夫を取り入れ、“ミスがミスにならない”設計にしました」

 従来モデルにくらべ、DEEP FORGEDが大きく向上したのが打感だ。
「前作は、やさしさという点では評価が高かったものの、重心を高くしスピン性能を向上させることにフォーカスしすぎるあまり打点付近の肉厚が薄くなってしまい、“打感がよくない”という声が多く聞かれました。そのためDEEP FORGEDでは、打感を改善することが最大の課題でした。感覚的にわかると思いますが、打感とフェースの厚みとは相関関係にあり、今回は打点付近にしっかり厚みを持たせたデザインにしています」
 バックフェースを見ると、トゥ、ヒール寄りは肉厚を薄くする一方、センター付近は厚く設計されている。さらに、前作でかなり厚みをもたせていた、トップラインのすぐ下の部分の肉厚を均し、代わりに打点に近い部分を厚くしている。
 また、ヘッド素材の「S20C」という軟鉄は従来モデルと同じだが、今回新たに特殊な熱処理を施した。
「鉄は、熱した状態から、どれくらい時間をかけて、どのように冷やすかによって、かなり硬さが変わります。アイアンの場合、やわらかくしすぎるとフェースがへこむことがあるため、その点は注意しないといけませんが、今回、新たな熱処理によって、従来モデルよりさらにやわらかくすることができました」
 軟鉄鍛造ならではのやわらかさにプラスして、フェースの肉厚分布と熱処理方法に改良を加えたことで、DEEP FORGED は“ボールが吸いつくような”という表現がぴったりの心地よい打感を実現した。

 ウエッジと言えば、やはり気になるのがスピン性能。DEEP FORGEDでは、ZIPCOREと同じ最新の溝のコンセプトを採用し、従来モデルにくらべ溝を狭く、深く設計するとともに、溝の本数も各ロフトで1~2本増やした。
「溝の数が多いと、視覚的にバックスピンがかかりそうな印象を受けますよね。それが今回、溝の数を増やした理由の一つです。それに加え、溝を狭く、深くしたのはスピン性能を安定させるためです。実は、フェアウェイなどフェースが芝を噛まない状態では、溝の本数はスピン性能にあまり影響しません。一方、ラフなど芝が噛む状況では、フェースがボールに接触する際に、溝のトータルの容積が大きければ大きいほど、フェースとボールの間に挟まって切れた芝をより多く排出でき、それだけスピンがかかります」
 ウエッジはフェアウェイ、ラフ、ドライ、ウェットと、さまざまなシチュエーションで使うクラブだが、状況ごとのスピン量の差が小さくなれば、距離感がよくなり安定したプレーにつながる。
 事実、DEEP FORGEDのロフト58°のモデルで、30ヤードの距離からセンター付近でヒットしたテストでは、フェアウェイからで約300回転/分、ウェット時では約500 回転/分、それぞれ従来モデルにくらべスピン量を増やすことに成功している。

 新たな工夫を取り入れる一方、DEEP FORGEDが従来モデルから踏襲したのが、日本のコースへの対応力の高さだ。
 日本のコースに多い高麗芝や野芝は、洋芝にくらべ葉が硬く、ボールが浮いているライになることが多いため、フェースの上部に当たりやすくなる。
「ドライバーで考えればわかりやすいと思いますが、重心の近くでボールをヒットすると、スピードが出てスピン量が減ります。その結果、遠くに飛ばせるのですが、それがウエッジになると、スピンがかからずに高く飛び出す“ポッコン”という球になってしまいます。そのためウエッジでは、重心を高くして、打点とはできるだけ離したほうがしっかりスピンがかかるのですが、DEEP FORGEDでは、従来モデルより重心をさらに高く設計しています」
 重心を高くし打点から遠ざけることで、低く、ゆっくり飛び出し、しっかりスピンのきいたアプローチショットが可能になるというわけだ。
「DEEP FORGEDは、見ためは精悍でも、打ってみると、やさしくて、ミスをカバーしてくれることがわかると思います。ですから、ひとめ見て“カッコいい”と感じた方にはぜひ試していただきたいですね」(平野)

平野智哉(ひらの・ともや)
住友ゴム工業㈱スポーツ事業本部 商品開発部 クラブ技術グループ
2001年入社。主にゼクシオのゴルフクラブの設計を担当したのち、2012年から4年間、アメリカ・クリーブランドゴルフ社に出向し、R&Dテクニカルコーディネータを務める。2016年に帰国後、スリクソンやクリーブランドのゴルフクラブの開発に従事。

■『RTX DEEP FORGEDウエッジ』』の詳細はこちらをご覧ください。
https://sports.dunlop.co.jp/golf/clevelandgolf/rtx_deepforged/