2021/05/12

D-Cafeレポート

《ただいま女子ツアーで売り出し中!》みなさん、応援よろしくお願いします! ~澁澤 莉絵留・山下 美夢有・吉本 ここね~

【所属】
清水建設
【Profile】
2000年12月24日群馬県生まれ。沖学園高等学校出身
【プロテスト合格】
2019年(92期生)
【ツアーでの最高順位】
31位タイ(2020年 日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯)
【2020~21年賞金ランキング】
105位

Q.プロをめざしたきっかけを教えてください。
澁澤(以下、S):小学6年の時に、関東ゴルフ連盟からアメリカでの競技に派遣されたのですが、その時向こうのコースでプレーしてみて「ゴルフをずっと続けていきたい」と思ったんです。地元の群馬から福岡の高校に進学したのも、環境を変えて、プロをめざして本格的に練習しようと思ったからです。

Q.プロテストでは思い通りにプレーできましたか?
S:一次テストの初日はかなり緊張してしまって、「ゼッタイにオーバーパーは打たない!」と決めていたのに2オーバーにしてしまいました(苦笑)。でも、その後は緊張することもなく自分らしいプレーができたかなと思います。終わった時には「案外早かったな」と思いましたね。

Q.自身のセールスポイントはなんですか?
S:ドライバーショットがあまり曲がらないところですかね。あとは、プレーに浮き沈みがなくて、安定しているかなと思います。バーディが少ないけど、ボギーも少ないゴルフなので。ミスをしても引きずらずに、切り替えが早いのも強みだと思います。

Q.では、課題はどこでしょう?
S:ドライバーの飛距離をもう少し伸ばしたいです。今は240ヤードに届かないくらいで、平均よりちょっと飛ばないかなという感じなので。だから、去年の試合が終わってから、飛距離アップのために、瞬発系や下半身強化のためのトレーニングを多めにやりました。

Q.話は変わりますが、いま話題の明治の実業家・渋沢栄一とは親戚だそうですね。
S:はい(笑)。私の地元(群馬県太田市)が深谷(埼玉県。渋沢栄一の出身地)と比較的近いのも親戚だからなんです。ただ、私の家は本家ではないので、親戚と言っても遠いんですけど。大河ドラマは日曜夜の放送なので毎週必ず見てます(笑)。

Q.今シーズンのここまでの成績を振り返っていかがですか?
S:一昨年は、プロテストという目標をきちんとクリアできたのでよかったのですが、去年は目標が曖昧で、全部中途半端に終わってしまったなと感じています。目標を決めて、それに向かって調整できなかったのが反省点ですね。ただ、ショットの精度は少し上がったし、コースマネジメントとか考え方もきちんとしてきたので、そこは自分でも成長した部分かなと思います。

Q.今年に入ってからの調子と今年の目標を聞かせてください。
S:オフは、自分で弱点だと感じたところを重点的に練習したので、いまのところ感触は悪くないと思っています。私の場合は、ステップ・アップ・ツアーが主戦場になりますが、レギュラーツアーにも何試合か推薦で出していただけると思うので、どの試合もとにかく優勝をめざしてプレーしたいと思います。

Q.プロとしての最終目標はなんでしょう?
S:アメリカでプレーしてみたいです。やっぱり一度向こうのゴルフ環境を見てしまうと、「ここでプレーしてみたい」という気持ちになりますよね。だから、いつかアメリカに行って活躍できる選手になりたいです。

【所属】
加賀電子
【Profile】
2001年8月2日大阪府生まれ。大阪桐蔭高等学校出身
【プロテスト合格】
2019年(92期生)
【ツアーでの最高順位】
優勝(2021年 KKT杯バンテリンレディスオープン)
【2020~21年賞金ランキング】
11位

Q.ルーキーながら、早くもツアー初優勝を飾りましたが、去年と今年をくらべて変化や成長は感じますか?
山下(以下、Y):一昨年まではドライバーショットがキャリーで200ヤードぐらいしか飛ばなかったのですが、去年ツアーに出始めてから20ヤード近く伸びて、220ヤード手前ぐらいまで飛ぶようになりました。それでけっこうスコアが変わったのかなと思います。

Q.20ヤードUPはすごいですね。要因はなんでしょう?
Y:トレーニングも関係あるとは思いますが、去年の夏にドライバーを『スリクソンZX7』に替えて、シャフトも替えたら飛ぶようになりました。いまはすごく自分に合っているなと思います。

Q.山下プロは、小柄(150cm)ながらパンチ力があって、ショットのキレも感じます。
Y:そうですか?(苦笑) この身長でずっとやってきているし、自分のスイングは自分ではよくわからないですけど。

Q.自分のゴルフの強みはなんだと思いますか?
Y:やっぱりアプローチショットですね。小さい頃から飛距離が出るほうではなかったので、ショートゲームの練習をメインにやっていました。それに、今年の1月に、中嶋常幸プロの合宿に参加させてもらった時に、「もっとアプローチを練習したほうがいい」とアドバイスしていただいてからは、さらに練習するようになりました。ツアーに出始めの頃はコースが難しいなと感じていたのですが、今はだいぶ対応できるようになって、ピンに寄るイメージが湧くようになりました。

Q.プロをめざしたきっかけはなんですか?
Y:中学3年の時に、「マンシングウェアレディース(現デサントレディース)東海クラシック」のジュニア向けの選考会があって、優勝したら本選に出られるというので出たら優勝したんです。それで初めて女子のレギュラーツアーの試合に出たのですが、その時に、「私もいつかこの舞台で一緒に戦ってみたいな」と思いました。

Q.プロテストは6位タイでの合格でしたが、何か思い出すことはありますか?
Y:メッチャ緊張しました(笑)。でも、私は高校3年で受験したので、直前までいくつもジュニアの試合に出ていたので、実戦感覚が残ったままプロテストを迎えることができました。そのおかげでスムーズにプレーできたんじゃないかと思います。

Q.何かの記事で「スーパーカーが好き」「趣味はカラオケ」と書いてあるのを読みましたが。
Y:いえ、本当はそうじゃなくて、スーパーカーについては、クルマの運転が好きでドライブにも行くと言ったら、なぜかそういう話になってしまって(苦笑)。カラオケも趣味というわけじゃないんですけど(笑)。でも、歌うことは好きですね。

Q.あらためて今シーズンの目標を聞かせてもらえますか?
Y:開幕前は、まずシード権を獲得することと、早く優勝争いができるようになることをめざしていました。その結果、優勝できればいいなと思っていたのですが、思ったより早く優勝できたので、2勝目、3勝目をめざして頑張りたいと思います。

Q.プロとしての最終的な目標はなんでしょう?
Y:いつかは海外で戦ってみたいです。高校生になってから、家に帰るとケーブルTVで男子の海外の試合をよく観ていました。その時、「みんなスゴいプレーをするな」「世界は広いな」と。それで私も海外でプレーしてみたいと思うようになったし、とくにメジャー出場をめざして頑張りたいと思います。

【所属】
不二サッシ
【Profile】
2000年1月5日北海道生まれ。札幌光星高等学校出身
【プロテスト合格】
2018年(90期生)
【ツアーでの最高順位】
7位タイ(2020年 日本女子オープン)
【2020~21年賞金ランキング】
66位

Q.プロをめざそうと思ったのはいつでしょう?
吉本(以下、K):私は父親の影響で8歳の時にゴルフを始めたのですが、その後、女子ツアーの試合をテレビで観たり、(地元の)北海道で現地観戦したりするうちに「カッコいいなぁ。私もあんなふうになりたい」と思うようになりました。それで高校生になり、全国大会で思ったよりいい成績を残せたので、プロテストを受けてもいいかなと。

Q.そのプロテストは一発合格でしたね。
K:はい。ただ、最終テストの初日はいいプレーができなくて、合格圏外でした。でも、そこから3アンダーとか4アンダーを出して、盛り返すことができました。じつを言うと、受験前から、それまでで一番というくらい、いいプレーができる自信があったんです(笑)。後悔しないよう、しっかり準備してテストに挑もうと思っていて、実際にたくさん練習できたので、テストでも自信をもってプレーできたのだと思います。

Q.キャディバッグの中身を見ると、クラブはウッドからアイアンまですべて『ゼクシオ イレブン』ですね。
K:はい。私はアマチュアの頃からダンロップのクラブを使わせてもらっていて、ウッドは基本的にずっとゼクシオです。アイアンは、ずっとスリクソンのモデルを使っていたのですが、去年から『ゼクシオ イレブン』にしました。私はあまり力があるほうではないので、ヘッドスピードが速くなくても飛んでくれて、すごく打ちやすいゼクシオが合っているなと思います。

Q.自分のセールスポイントはどこだと思いますか?
K:今シーズンは全然ダメなんですけど(苦笑)、一昨年はフェアウェイキープ率がツアーで2位だったんです。あまり飛ばない分、フェアウェイキープにはこだわっていきたいなと思います。あとはハイブリッドが得意ですかね。アマチュアの頃から、セカンドショットで使うことが多かったので得意になったのかなと思います。

Q.一方で、課題はなんでしょう?
K:やっぱり飛距離で、特にドライバーは伸ばしたいですね。そのために、トレーニングをしたり、バットで素振りをしたりしています。おかげで少しずつですが伸びてきていて、試合で同じホールを回っていても、今シーズンは一昨年までとセカンドショットで見える景色が違うことがあります。その分、ゴルフが楽になっているので、飛距離と方向性を兼ね備えたいなと思っています。

Q.尊敬する人物として、野球の大谷翔平選手を挙げていますね。
K:はい、北海道民なので(笑)。ただ、私はもともと野球が好きで、以前はよく試合も見ていたのですが、ツアーが始まったら自分のことで精一杯で試合結果をチェックすることもなくなってしまいました。でも、私は大谷選手の人としてストイックなところを尊敬していて、そこは今も変わらないですね。

Q.今シーズンの目標を聞かせてください。
K:私はQTからの参戦なので、まずは結果を残して1年間しっかり試合に出るのが目標です。それと、シード権も獲得したいです。そのためには、平均ストロークをできるだけ下げることが必要だと思っています。今はパーオン率がよくないので、パーセーブの多いゴルフになってしまっています。なので、パーオン率を上げて、もっとバーディが獲れるゴルフがしたいですね。

Q.プロとしての大きな目標はなんでしょう?
K:シード選手を続けることですね。もちろん早く優勝したいのですが、目の前の目標を少しずつ達成していくほうが自分の性格に合っていると思うんです。だから、ひとつ目標を達成したら、また次の目標を作って、それをまたクリアしていけるような選手になりたいなと思います。