初日に9バーディ・ノーボギーの「63」の好スコアをマークし首位タイに立つと、2日目もボギーなしの3バーディを奪い、トップに1打差の通算12アンダー・単独2位で最終日を迎えた若林。この日も序盤からバーディを積み重ねると、13番ではこの日5つめのバーディを奪い、従来の国内女子ツアー記録を4ホール更新する85ホール連続ノーボギーの新記録を達成した。単独首位に立ち、勝利を手中に収めたかに思われたが、14番で前週の2日目の最終ホール以来、実に86ホールぶりのボギーとすると、最終18番でもボギー。通算15アンダーの首位タイでホールアウトし、勝負は2選手によるプレーオフに持ち込まれた。
前週の試合でも首位タイでホールアウトし、プレーオフに進んだものの、惜しくも優勝を逃した若林。だが、この日は2ホール目で2メートルのバーディパットを沈め、前週のリベンジを果たした。
2週連続の優勝争いを支えたのが、もともと自信があったというグリーン上の〝読み〟と、思ったところに打ち出せているというパッティング。さらに、ツアーでも巧さに定評のあるアプローチショットに加え、飛距離が大きく伸びてパーオン率も上がったことで、堅実なプレーに磨きがかかった。
2016年からZ-STARシリーズを愛用している若林。今回使用したNEW『スリクソン Z-STAR ♦(ダイヤモンド)』は昨秋から実戦に投入。
「最初に打ってみて、まずびっくりしたのが飛距離。めちゃくちゃ飛んでいました! 飛び姿も高弾道できれいですし、それでいてサイドスピンが少ないので、曲がり幅が抑えられてコントロールもできる。とても気に入っています!」
と最大級の賛辞を贈る。
2019年4月に長男を出産し、昨年6月の開幕戦でツアーに復帰した若林。今回の勝利は、産休によるブランクを感じさせない〝ママさん優勝〟(国内女子ツアー史上6人目)でもあった。
この優勝により、シーズン獲得賞金額はツアー初優勝を飾った2008年を上回り、自己最高を更新するとともに、賞金ランキングで19位に浮上した。夏を迎え、好調をキープする若林のさらなる活躍に期待したい。
《若林舞衣子選手の使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR ♦︎(ダイヤモンド)
※プロ選手は製品を個別にカスタマイズして使用している場合があります。
「スリクソン Z-STARシリーズ」についてはこちら
https://sports.dunlop.co.jp/golf/srixon/zstar2021/