2021/08/05

XXIOレポート

《安田 祐香プロ スペシャルトーク》練習で悩んで、試合は楽しむ。「充実していた」と言えるシーズンにしたい

 みなさん、お久しぶりです。安田 祐香です。とても暑い日が続いていますがお元気ですか? 2021年の女子ツアーも折り返し地点を過ぎました。まずは、私の前半戦についてお話ししようと思います。
 前半戦の私の最高順位は、「フジサンケイレディスクラシック」(4月第4週)での8位タイでした。あの試合は、腕のケガからの復帰戦で、コースも難しい印象だったので、どうなるか少し不安があったんです。でも、最終日をいい位置で迎えることができて、セカンドショットの調子はあまりよくなかったものの、落ち着いてプレーできて、プロになってから初めてトップ10に入ることができました。それは素直にうれしかったですね。

 前半戦は、トップ10に入ったのが2回だけだったので、その成績だけを見ると、うまくいったとは言えないし、みなさんもそう感じていると思います。ただ、ケガから復帰してからは、ずっと試合に出続けることができて、その中で調整もできているので、それは自分ではいいことだと思っています。

 たしかに、ショットの調子は、いい時とくらべたらよくはありません(苦笑)。それがいちばんスコアに響いているとは思います。特に、私が武器にしたいアイアンショットが思うように打てなくて、それによってスコアが18ホールで2~3打は違っている気がします。
 それでも、「ヨネックスレディス」(6月第1週)では、ショットの調子はよくなかったものの、しっかりコースマネジメントができて、パッティングとアプローチがよかったので9位タイに入れました。あれは自分でも自信になりましたね。
 ショットは調子がよい時期もあったし、今はいろいろ試しながら練習ができていて、それ自体は悪いことではないと思っています。

 スイングに関しては、自分が気持ちいいなと感じるスイングをめざしています。試合が始まったら、スイングについて悩んだり、あれこれ考えたりしたくないんです。その分、練習ではたくさん悩むというか、いろいろ試行錯誤している感じですね。
 ショットがよくなれば、上位争いができる感触はあるので、早く調子を上げたいとは思いますが、今年は私にとってまだ最初のシーズンで、プロとしてはまだスタートしたばかりなので、今はすべてが挑戦という気がしています。アマチュアの頃とは違い、こんなに試合が続くのも初めての経験なので、体力面でも、「どんなものなのかな?」と手探りしながら戦っている感じです。

 プロになってから、思ったような結果をまだ残せていないけれど、焦りはありません。アマチュアの頃にそれなりの成績を残せたので、プロでも最初からいい結果が出せたら、もちろんそのほうがよかったのですが、何でも思い通りにはいかないものだし、こうやって悩んだり、考えたりするのはいいことだと私は思っています。今は、自分自身としっかり向き合えているので、ある意味これはすごくいい機会なのかなと感じています。

 ツアーは後半戦が始まっていますが、もうすぐ私が所属するNEC主催の試合があるし、9月にはダンロップの試合もあります。自分としては、夏が勝負だと思っているので、まずはケガをしないよう、体調管理に注意してプレーしたいと思っています。
 あとは、楽しくゴルフをすることを心がけて、最終的に結果がよくても悪くても、「充実していた」と言えるようなシーズンにしたい。そのためにも、結果に一喜一憂せずにやっていきたいと思いますので、みなさん、これからも応援よろしくお願いします!