今年6月の「サントリーレディスオープン」で4年ぶりの優勝を飾った青木プロ。その後もたびたび優勝争いを演じたものの、夏場以降は思うようなプレーができていないそうで、「自分のスイングの感覚と、出るボールが違うので練習量を増やしたのですが、なかなか結果が出なくて。試合中もスイングのことを考えてしまって、その結果、保険をかけながら、安全なショットを打っているので、なかなかバーディチャンスにつかないんですよね」と苦しい現状を分析。ただ、上位進出はないものの、優勝以降、予選を通過できなかったのは2試合だけと、安定感のあるプレーを見せています。そして、最近は優勝した試合の週にも取り組んだ練習に力を入れているそうで、「私はスイングの切り返し直後に、手と肩のあいだが縮こまりやすいので、その距離を保ったまま、タテに振るようにしています。私にとっては原点に帰るような練習なんです」。
その要因はドライバーショットにあったそうで、「夏の試合がなかった週に、自分でいろいろ試しながら調整して、ちょっと気づいたというか、忘れていたことを思い出した部分があって、その日悪かったショットを次の日に修正できる力もついてきました。その結果、ドライバーが安定するようになったのが、スコアにつながっているんじゃないかと。気づくまでちょっと時間はかかりましたけど、気がつけてすごくよかったなと思います」。
技術面、精神面での成長に手ごたえを感じている一方、反省点もあるという安田プロ。「予定では、夏の前から10試合続けて出るつもりだったのですが、ケガをしてしまって何試合か出られませんでした。全部出られていたら自信になったと思うし、そこで結果を残せたら、賞金ランキングのことを気にしなくてもよかったのにと思います」と、体調管理を課題に挙げます。ただ、復帰した試合で気づいたこともあるそうで、「ケガのない状態でしっかりプレーできるのは、すごくありがたいなと感じました。だから、来年は連戦であってもケガをせずにプレーできるよう、自分の身体と相談しながらやっていきたいと思います。そのために、オフにはしっかりトレーニングをして、もっと体力をつけていきたいです」。