3日目を終えて、2位に3打差をつける通算12アンダーで単独トップに立った香妻。時おり雨脚が強まるコンディションとなった最終日も、5番パー4で第2打をカップインさせイーグルを奪うなどフロントナインで「33」をマーク。2位に5ストロークという大差つけて折り返した。
そのまま楽勝かと思われたが、香妻本人が「(好調時の)20~30%」と語ったショットの不調に苦しみ、13番、そして16番という2つのパー3でボギー。この時点のスコアが12アンダーとなり、一組前でプレーする同じダンロップ契約の桂川 有人にトップの座を明け渡してしまう。
だが、ここから香妻は驚異的な粘りを見せる。17番パー5の第2打をグリーンそばまで運びバーディを奪取。続く18番パー4では、第2打をピン手前およそ6mに乗せると、スライスラインをねじ込みガッツポーズ。上がり2ホールでの連続バーディで、通算14アンダーでホールアウトしていた桂川に並び、プレーオフに持ち込んだ。
そして、18番で行われたプレーオフの1ホール目。ともに第2打をバーディチャンスにつけたが、先に打った桂川は惜しくも外れパー。一方の香妻のバーディパットは、ピンの右7m。今度はフックラインを見事に読み切って沈め、再び渾身のガッツポーズ。この日2度目の18番での劇的バーディで、激闘にピリオドを打った。
「こんなに苦しかった中で勝てたのがうれしい」
と、苦しみ抜いた末にツアー2勝目を手にした喜びを語った香妻。ショットは乱れたものの、巧みなアプローチショットと勝負強いパットで勝利を手繰りよせた。そんな香妻が、
「打感がソフトなのにしっかり飛距離も出る。それにアプローチのフィーリングがすごくいい」
と絶賛するのが『スリクソン Z-STAR』。大きな飛びとスピンコントロール性能を高次元で両立したこのボールが、『スリクソン ZXシリーズ』のクラブとともに、4日間でボギーがわずか5つというステディなプレーを支えた。
幸先のよいスタートを切り、今シーズンの目標として、「海外メジャー初参戦と賞金王」を宣言した香妻。今夏に28歳となり、プロゴルファーとして円熟期を迎える香妻のさらなる飛躍に大きな期待がかかる。
さらに、最終日に7アンダー「64」をマークし、1月の開幕戦「SMBCシンガポールオープン」に続いて2位に入った桂川(23歳)のほか、3位・星野 陸也(25歳)、4位・片岡 尚之(24歳)、5位・岩﨑 亜久竜(24歳)と、上位5人を20代の〝Teamスリクソン〟が独占。男子ツアーに吹く新風を感じさせる今季国内初戦となった。
《香妻 陣一朗選手の使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR
■ ドライバー:スリクソン ZX7 440 ドライバー(9.5°)
■ ハイブリッド:スリクソン ZX (#3)
■ ユーティリティ:スリクソン ZX (#3)
■ アイアン:スリクソン ZX5(#4、#5)/ スリクソン Z-FORGED(#6〜PW)
■ ウエッジ:クリーブランド(52°、58°)
■ キャディバッグ:スリクソン
■ ヘッドウェア:スリクソン SMH1130X
■ グローブ:スリクソン GGG-S028
■ アンブレラ:スリクソン GGP-S006
■ ウェア:スリクソン by DESCENTE(デサント)
■ シューズ:アシックス
※プロ選手は製品を個別にカスタマイズして使用している場合があります。
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