ウェットなコンディションとなった初日に8アンダー「64」という好スコアでトップに立つと、2日目にも「69」で回り首位で予選を通過した田仁智。3日目は「75」とスコアメイクに苦しんだものの、2位に3打差をつける通算8アンダーで単独トップを守った。
そうして迎えた最終日は、硬く締まったグリーンに加え、強い風がプレーヤーたちを苦しめ、アンダーパーはわずか4人のみというメジャーらしい難コンディションとなった。
田もボギーが先行し、フロント9を終えた時点で逆に2打のリードを許す展開に。だが、田はここから粘り強さを見せる。11番パー5でこの日初めてのバーディを奪取。続く12番はボギーとしたものの、その後はパーセーブを続けた。そして1打差で迎えた16番パー5でこの日2つ目のバーディ。トップに並ぶと、17番でパーをセーブし単独トップに躍り出た。
最終18番パー4では、グリーン奥のカラーからの距離のある第3打をパターで1mに寄せると、これを慎重に沈めてパー。前日と同じ「75」、通算5アンダーでホールアウトし、2位を1打差で振り切り、初日から首位を守り通す完全優勝を飾った。
日毎にコンディションが変わる難コースを、安定感抜群のティショットと正確なアイアンショット、巧みなショートゲームで攻略した田を、PGAツアープレーヤーの声から生まれた『スリクソン Z-STAR ♦︎(ダイヤモンド)』が大きな飛びとすぐれたスピンコントロール性能で支えた。
この勝利により、田は「全米女子オープン」(2015年)、「エビアン選手権」(16年)に続く3つ目のメジャータイトルを手に入れた。米国女子ツアー通算4勝のうち3勝がメジャーと、大舞台になるほど強さを発揮する田。残るメジャー2試合を含め、今シーズンのさらなる活躍に期待したい。
そして田のほか、2位タイに、今月上旬の「全米女子オープン」優勝のミンジー・リー(オーストラリア)、5位タイに最終日のベストスコア「69」をマークした畑岡 奈紗と2019年大会王者のハンナ・グリーン(オーストラリア)がそれぞれ入賞と、スリクソン契約プロたちが大会を席巻した。
《田仁智選手の使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR ♦︎(ダイヤモンド)
■ グローブ:スリクソン
※プロ選手は製品を個別にカスタマイズして使用している場合があります。