青木は、初日から「69」「68」と好スコアをマーク。4位タイで予選を通過すると、3日目にも「68」で回り、通算11アンダー、2位に1打差をつけ単独トップに立った。
だが、最終日はいきなり試練が訪れる。1番、2番と続けてパーパットが決まらず、首位の座を明け渡してしまう。それでも青木は慌てない。3番パー4で6mを沈めてこの日初のバーディを奪うと、4番でも3mを決めて連続バーディ。スタート時のスコアに戻すと、7番でこの日3つ目のバーディ。2位に1打差をつけ、単独トップで折り返した。
青木はここからさらに後続を引き離しにかかる。10番パー4でグリーン左奥のラフから15ヤードのアプローチをチップインさせバーディとすると、202ヤードと距離のある11番パー3では、ティショットをピンそば30㎝につけるスーパーショット。なんなくバーディを奪うと、続く12番では7mのパットを沈めて3連続バーディ。一気に差を広げた。
結局青木は4日連続の60台となる「69」で回り、通算14アンダーでホールアウト。2位に2打差をつけ、危なげなく逃げ切った。
この勝利により、青木はメルセデスランキングで4位に浮上。賞金ランキングでも6位に上がり、獲得賞金額は、変則的なシーズンとなった2020~2021年を除き、早くも自己最高を更新した。
今季まだ20戦を残す国内女子ツアー。新たな目標として、自身初の年間複数回優勝をめざす青木にさらなる期待がかかる。
なお、青木のほかにも、勝 みなみ、山下 美夢有、ささき しょうこが揃って5位タイに入り、菅沼 菜々も10位タイでフィニッシュ。トップ10以内に5人が入賞と、今大会でも〝Teamスリクソン〟が躍動した。
《青木 瀬令奈選手の使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR XV
■ ドライバー:ゼクシオ エックス ツアーモデル(9.5°)
■ フェアウェイウッド:スリクソン(#3)、ゼクシオ(#5、#7、#9)
■ ハイブリッド:スリクソン(#5、#6)、スリクソン ZX (#6)
■ アイアン:スリクソン ZX5(#8)、スリクソン ZX7(#9、PW)
■ キャディバッグ:ゼクシオ GGC-X140
■ ヘッドウェア:ゼクシオ オリジナルバイザー
■ グローブ:スリクソン GGG-S028
■ アンブレラ:ゼクシオ(プロオリジナルモデル)
※プロ選手は製品を個別にカスタマイズして使用している場合があります。