2022/10/07

XXIOレポート

《 青木 瀬令奈 & 安田 祐香 ゼクシオアンバサダー通信 》ツアー終盤戦を迎え、ともに調子は上向き。目標達成に向け、諦めずにプレーしたい

 6月下旬~7月上旬に開催された「資生堂レディスオープン」で今季初優勝(ツアー通算3勝目)を飾った青木 瀬令奈プロ。連日の猛暑の中、4日続けて60台をマーク、しかも、毎日3連続バーディを奪っての見事な優勝でした。「『暑いのに涼しそうにプレーしているよね』とよく言われます(笑)。暑いなとは思うんですけど、練習するにもダラダラ汗をかきながら寡黙にやるのが好きなんですよ。だから、あの試合も〝いい汗かいてるなー〟という感覚でした」と、むしろ暑さを味方につけての勝利だったようです。

 そして、その優勝は、ツアー2勝目に続いて4日間競技でのもの。それについて聞いてみると、「4日間競技は、体力的にしんどくなるし、オフがなくなっちゃうとか大変な面もあります(苦笑)。でも、疲れないように調整を工夫していますし、予選を通過したあと2日間あるのはゴルフを組み立てやすい部分もあります。それに、頑張った分だけ報われるので、私は4日間のほうが好きですね」。優勝した試合以外にもたびたび上位に入賞し、メルセデスランキングで上位につける青木プロ。その要因について、「今年は3月、4月の成績が今まででいちばん安定していたかも。滑り出しが好調で、5月も本当に調子がよかったので」と序盤戦での好成績を挙げていました。

 そして、例年以上にプレーが安定している理由として青木プロが挙げるのが、精神面での変化です。「甘さを捨てられたというか、覚悟を持ってやりきれていると思います。去年までは、優勝争いをして惜しいところまで行った時に、どこかに『まあ、これぐらいならいいかな』と満足している自分がいたんです。でも、今年は2位に入った時でも『なんでだ!』と満足できなくて。そういう貪欲なところが毎試合あって、最終日もトップと大差がついていても最後まで諦めずにプレーしていることがスコアに現れていると思います」。

 そんな青木プロに、現在の調子について聞いてみると、「ちょっと停滞気味ですね(苦笑)。ドライバーはまだなんとかなるのですが、セカンド以降が、もう鉛筆を転がしてるような状態で、〝どっちに行くかな~〟という感じで」と苦笑い。それでも、試合後に練習場で毎日打ち込むなどした結果、明るい兆しが見えて来た様子。そして、終盤を迎えている今季のツアーでの目標について、「あと2勝したいと思っています。7月に勝ってから、それはずっと思っていたのですが、なかなか調子が上がらなくて。残り試合は少ないですけど、チャンスはゼロではないし、できないこともないと思うので頑張ります。ここから調子を上げて、〝もうひと波〟作りたいなと思っています」と笑顔で話す青木プロ。得意とする4日間競技も多いだけに、まずは今季2勝目を挙げてほしいものです。

 「〝もったいないな〟と思うプレーも多いのですが、自分に自信がつくプレーもけっこうできているかなと思います」と、最近の自身のプレーについて語る安田 祐香プロ。9月上旬に開催されたメジャー「日本女子プロゴルフ選手権」では、優勝争いにこそ絡めなかったものの4日間すべてアンダーパーでプレー。また、翌週の「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」の第1ラウンドにはバック9で6アンダー「30」をマークし、3日間トータルのパット数が1位を記録するなど、随所に安田プロらしいプレーを見せています。

 ただ、本人が「すごくもったいなかったし、悔しかったです」と振り返るのが、ホステスプロとして出場したものの予選を通過できなかった「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」(8月第2週)でのプレー。前々週の「楽天スーパーレディース」では、2位タイで予選を通過しながら熱中症のため無念の棄権。「それまで『NEC~』を意識して調整していたのですが、棄権した翌週は体調が戻らずまともに練習ができなくて。『NEC~』に出ることはできましたが、クラブが全然振れていなかったし、プレーしていて感覚が変でした」と、自分の力を出し切れなかったことを悔やんでいる様子でした。それでも、「残りの試合で頑張ろう」と気持ちを切り替えたことで、先述したように秋になって調子を上げてきているようです。

 ホステスプロとして臨んだ「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(9月第4週)で初日に5アンダー「67」をマークし4位タイ発進。最終順位で22位タイとなり、大会後に行われた今年2度目のリランキングでも上位をキープし、ツアー終盤までの出場権を獲得した安田プロ。残り少なくなってきた今シーズンの目標について尋ねると、「ツアーのほとんどの試合に出られると思うのですが、終盤になってくるとQTのことも考えちゃいますよね(苦笑)。ただ、もちろんツアーでの優勝やシード権は諦めてないですよ。

今年は序盤戦でしかトップ10に入れていないので、これから何度かトップ10に入りたいと思っています」とコメント。さらに、季節が秋を迎えたことについて、「正直寒いのは苦手なのですが(苦笑)、体調をしっかり整えて、ケガにも気をつけて試合に臨めたらと思います。食欲の秋なので(笑)、美味しいものをたくさん食べて頑張ります」と笑顔で語る安田プロ。好調なパットに加え、「ミヤギテレビ杯~」でフェアウェイキープ率3位タイに入ったティショットも安定。終盤戦での安田プロの健闘に期待しましょう。