XXIO SQUARE(以下、XS):今季の国内女子ツアーも折り返し地点を過ぎました。前半戦では、4月中旬の「フジサンケイレディスクラシック」での2位タイがベストフィニッシュでしたね。あの大会では昨年、今年と2年続けて最後まで優勝争いを演じましたが、開催コース(川奈ホテルゴルフコース富士コース)は得意としているのでしょうか?
安田 祐香プロ(以下、安田):そうですね。いいイメージはあります。ただ、上がり2ホールが難しくて、今年も17番、18番とスコアを落としてしまって……。他にもところどころ難しいホールがあって、やっぱりいいショットをしないとグリーンに乗らないので、プレーしていてすごく緊張感があります。
XS:前半戦いちばん印象に残っているのは、やはりあの試合ですか?
安田:うーん……、たしかに印象に残った試合ではあるんですけど、あれからだいぶ時間が経っているし、その後も、毎週少なくとも1日はいいゴルフができているので、前半戦全体としていい感じだったと思います。
XS:第1回ランキングが上位で、メルセデスランキングも32位(※)と好位置につけていますが、ご自身は好調の要因はなんだと思いますか?
安田:まず、去年まではケガで欠場することもあったのが、今年は痛いところがあっても試合に出られているところですね。今年はケガを怖がらずにプレーできているし、やっぱり試合に出続けること自体、大切だと思います。それと、去年は特にドライバーで左へのミスショットが多くて、シーズン中に調整することができなかったんです。それで、オフにコーチと一緒に、スイングの軌道を変えるというか、元に戻すイメージでやってみたところ、曲がり幅が少なくなりました。あと、去年からシーズン中もトレーニングを続けてきて、オフもずっと続けた結果、出る球がちょっと強くなって飛距離が伸びたかなと思います。
XS:すると、ティショットでフェアウェイをキープできていると?
安田:そうですね。ここ数試合は曲がり気味なのですが(苦笑)、開幕から15試合目くらいまではフェアウェイをキープできることが多くて、2ndショットをいい位置から打てることが多かったかなと思います。
XS:安田プロは、以前から正確なアイアンショットが自分の武器とおっしゃっていますが、パーオン率も14位(※)と、プロ3シーズン目でいちばん高いですね。やはりショットの感触もよいのでしょうか?
安田:そうですね。感触がいまひとつの週もあるのですが、そんな時でも悪いなりに距離感が合うし、グリーンに乗ることが多いので、感触はいいかなと。やっぱり成績が上がってきたのは、ショット全体がよくなったからだと思います。
XS:先ほどトレーニングの話が出ましたが、今年も試合のある週でもやっているのですかか?
安田:はい、やっています。体幹トレーニングのほか、ウエイトを使ったトレーニングもします。鍛えるのは全身ですが、お尻周りは重点的にやっています。筋肉をつけるというより、スイング中の身体の動きをよくするイメージでやっているのですが、身体も徐々に大きくなっているし、体重もちょっと増えました。
XS:毎週厳しい暑さの中でプレーしていますが、体調はいかがですか?
安田:夏バテもしてないですし、食欲もあります(笑)。時々暑さで頭がボーッとすることもあるけど、そんな時はラウンド中に頭の上に氷を置いて冷やしています。7月上旬の「資生堂レディスオープン」も暑かったのですが、会場の戸塚カントリー倶楽部のみなさんがラウンド中に氷を交換してくださったりして、すごく助かりました。
XS:昨年までとくらべて今シーズンは予選落ちも少なく、プレーに安定感がある印象です。より優勝争いに加わるためには何が必要だと思いますか?
安田:あとは気持ちかなと思います。技術的には今は不安がないので、もっと強い気持ちでプレーしたいです。そして、1日だけでなく、できるだけいいスコアを揃えたいですね。
(※)データはすべて7月23日時点のもの。
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