2023/09/14

ツアー情報レポート

《 優勝者とローアマチュアは夢のステージ・宮崎へ招待 》「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」開催!

※JGTO(日本ゴルフツアー機構)が運営する男子下部ツアー。

 今年は年間12試合が行われているABEMAツアー。レギュラーツアーでの活躍をめざし、若手をはじめとするプロたちがしのぎを削るこのツアーで、昨年からダンロップの住友ゴム工業が主催するのが「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」です。その名前の通り、優勝者とローアマチュアの2名には、ダンロップ主催で毎年11月にフェニックスカントリークラブ(宮崎県)で開催される世界標準のトーナメント「ダンロップフェニックストーナメント(DPT)」への出場権が与えられます。
 また、ダンロップでは、福島県南部の白河市にタイヤ工場を構えることもあり、これまで福島の震災からの復興支援を実施。県内でのゴルフの普及や地域活性化にも力を入れており、本大会を福島で開催するのも、その活動の一環です。
 そして、ジュニアを含むアマチュアゴルファーが、難度の高いコースセッティングのプロトーナメントでプレーすることにより個々のレベルアップにつなげてもらうことも本大会の狙いのひとつ。そのため今年の大会にも、主催者推薦枠で多くのアマチュアプレーヤーが出場しました。
 その内訳は、今年で28回目を迎えた「福島県オープン」のアマの部優勝者1名(注:プロの部優勝者1名も出場)や、福島プロゴルフ会(FPGS)が主催する「FPGSジュニアサーキット」の上位入賞者のほか、小学・中学・高校・大学の年代別の全国大会の優勝者など。
 このようにダンロップでは、地区オープンやジュニア大会から、トッププロが競うレギュラーツアー出場までの道筋をつけることで、ゴルフ活性化に協力しています。

 昨年の無観客開催から、今年はギャラリーの観戦が可能になったこともあり、ギャラリーサービスとして、キッチンカー「ふくしまレストラン」が初日から出店。これは、福島の復興支援の一環として、車両を運営する東京電力ホールディングスと、首都圏の人気レストランのコラボレーションによって実現したもので、「常盤もの」と呼ばれる海の幸をはじめ、福島県産の食材を使った料理やドリンクを販売しました。
 また、大会最終日の9月2日には、上位4組のプレーヤーたちの協力によって、恒例の「キッズエスコート」を実施しました。各選手は、地元・西郷村の小・中学生を両サイドに伴ってティーイングエリアに登場。この企画には、大会を盛り上げるとともに、日頃スナッグゴルフを楽しんでいる子どもたちに、ゴルフの魅力やトーナメントの雰囲気を知ってもらいたいという思いが込められいてます。スタート前に、選手からキャップにサインをしてもらったり、一緒に記念撮影をしたりした子どもたち。その後はトーナメントを観戦し、午後には同じグランディ那須白河ゴルフクラブの別のコースで開催された親子によるスナッグゴルフ大会で汗を流しました。
 そして、気になるDPTの出場権を賭けた最終日の争いは、昨年に続き今年も大学生アマチュアが主役となりました。
 2日目を終えてトップと4打差の9位タイにつけていた杉浦 悠太選手(日本大学4年)。フロント9を5バーディ・ノーボギーの「31」で回ると、バック9でもボギーなしの3バーディを奪い、今大会のベストスコアとなる8アンダー「64」をマーク。通算11アンダーまでスコアを伸ばし、逆転で優勝とローアマチュアをダブルで獲得するとともに、今年記念すべき50回大会を迎えるDPTの出場権を手にしました。
 また、同じ日本大学の1年生、隅内 雅人選手が最終組でプレーし6バーディ・1ボギーの「67」をマーク。通算10アンダーとして、トップと1打差の単独2位入賞を果たしました。
 さらに、目黒日本大学高校3年の本(もと)大志選手が5位タイでフィニッシュと、アマチュアの選手たちがハイレベルなプレーで大会を盛り上げました。

ABEMAツアー史上8人目のアマチュア優勝を達成した杉浦 悠太選手。優勝者スピーチで、「アマチュアの立場でありながら、プロの試合に出場する機会を与えてくださり、ありがとうございました。大学に入って初めての優勝がこのようなプロの試合で、すごくうれしいです」と感謝と喜びを語った。また、出場を決めたダンロップフェニックストーナメント(DPT)について、「フェニックスCCは中学生の頃に一度プレーしたことがあるだけですが、DPTは毎年テレビで観ていて、伸ばし合いのイメージがあります。今週は初日に無謀な攻めをしてボギーにしたことがあったので、DPTでは、しっかりコースマネジメントをした上で攻めたいと思います」と力強くコメント。

 ダンロップでは、年に1度のABEMAツアー開催に加え、福島でのゴルフの普及やジュニア支援のための取り組みを行っています。そのひとつが、昨年本格的にスタートさせた「スナッグゴルフ」から「ゴルフ」への橋渡しサポートです。
 本大会が開催された西郷村では、小学生によるスナッグゴルフがさかんで、「スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会」も行われていますが、村内の中学校にはゴルフ部がないのが現状です。そこでダンロップでは、スナッグゴルフに親しんだ小学生たちが、中学校でゴルフを楽しめるよう、地域のみなさんが主体になって運営する「西の郷(にしのさと)スポーツクラブ」に対し、中学生を対象にしたゴルフをプログラムに加えることを提案。それが昨年実現し、今年度は男女11名の中学生が週に1度ずつ練習とラウンドを行っています。また、ダンロップの契約女子プロによるレッスンも実施していて、参加する中学生は今後増えていく予定です。
 このプログラムに対し、ダンロップではゴルフクラブの貸出や練習用品の提供のほか、冬季の練習場の整備などで協力。所属する生徒が全国大会への出場を果たすなど、早くも成果が表れています。

 福島県では、カテゴリーごとに「福島県オープン」、「FPGSジュニアサーキット」、「JLPGA全日本小学生ゴルフトーナメントinふくしま」といった各種ゴルフトーナメントが開催されています。ダンロップでは、そうした大会の発展がゴルフの活性化につながるという考えから、参加賞を提供するなど、それらすべての大会に協力しています。