2023/10/03

D-Cafeレポート

《 リラックス・トーク 》勝つって本当に難しいけれど、ツアー終盤戦の目標はやっぱり優勝 ~ 勝 みなみ & 小祝 さくら ~

○取材トーナメント:ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント

D-cafe:勝プロは今年、アメリカが主戦場ですが、前回お二人が顔を合わせたのはいつなのでしょう?
勝 みなみプロ(以下、勝):ええと、前回私が一時帰国して出場した「CAT Ladies」(8月第3週)の時ですね。
小祝 さくらプロ(以下、小祝):そうそう、あの時は二人でごはんに行ったね。

D-cafe:食事しながらどんな話を?
勝:秘密です(笑)。
小祝:フフフッ。 アメリカ生活の話は聞いたよね? 食事の話とか。
勝:うん。楽しいし、食事もいろいろ食べられていい、とか。

D-cafe:そんなに食事のバリエーションがあるんですか?
勝:いろいろありますよ。タイ料理、ベトナム料理、イタリアン、それに韓国料理店も多いですし。ベルギー料理も意外と美味しくて、特にワッフルバーガーというのが美味しかったので2回行きました(笑)。
小祝:日本食は恋しくならないの? お味噌汁が飲みたくなるとか。
勝:全然ない。お米を食べたくなることもないから、食事ではまったくストレスはないよ。(帯同している)母も何でも食べるし。
小祝:そうなんだ。めちゃ順応してる(笑)。

D-cafe:小祝プロもアメリカのメジャーに出場した経験がありますが、その時の食事は?
小祝:あー、私は全然合わなかったですね(苦笑)。結構好き嫌いが多くて、タイ料理とか、ちょっとクセのあるものも全部ダメなので。豆を使った料理も……。
勝:アメリカって豆ばっかりだよね(笑)。じゃあ、さくらちゃんはアメリカでは何を食べてたの?
小祝:ステーキとかハンバーガーかな。炭水化物とか、こってり系ばっかりになっちゃっうので、それがずっと続くのはキツそうだなって思う。

D-cafe:勝プロはアメリカでの生活で苦労していることはあるんですか?
勝:物価が高い(苦笑)。
小祝:あー、物価ね。
勝:ホテル代も、最初は日本の感覚からしたらかなり高いなぁと思いました。母は、買い物する時にはレシートを見ないようにしてます。レストランでも、値段を見たら食べられなくなるから見ないと(苦笑)

D-cafe:話は変わりますが、お二人ともプロ野球のファンなんですよね?
勝、小祝:はい!

D-cafe:勝プロは熱烈な阪神タイガースのファンとして有名ですが、今年のセ・リーグ優勝が決まった瞬間は日本にいたのですか?
勝:はい。テレビで観ていて、優勝が決まる前から泣いてました(笑)。
小祝:ハハハッ!

D-cafe:(笑)。では、今はハッピーなんですね。
勝:はい、最高にハッピーです(笑)。でもまだクライマックスシリーズがあって気が抜けないので、気持ちを切り替えないと。とりあえず日本シリーズに出られることが決まるまでは。
小祝:みなみちゃんは、クライマックスでも阪神は勝てると思う?
勝:うん、今年は強いからね。ピッチャーがすごくいいから、大量失点しないの。ただ、あんまり打てないのね。だから、接戦になった時に、打線がどれだけつながって、いいところで打てるか……って、私がこんなに語っちゃっていいのかな(笑)。

D-cafe:(笑)。北海道出身の小祝プロは、やっぱり北海道日本ハムファイターズのファンなのですか?
小祝:いえ、日本ハム以外のチームも好きだし、つい最近も竹田 麗央(プロ)ちゃんと東京ドームでジャイアンツ戦を観ました。みなみちゃんと違って、私は野球のルールは全然分からないんですけど(苦笑)、球場の雰囲気とかが好きなんです。
勝:さくらちゃん、地元にできた日本ハムの新しい球場(エスコンフィールドHOKKAIDO)で今年始球式やったよね? どんな感じだった?
小祝:やっぱり緊張したけど、楽しかったよ。始球式なんてなかなかできないし。みなみちゃんが、もし始球式をやったら絶対に余裕でホームまで届くよね。問題は、どこでやるか。

勝:うん。でも、これで阪神以外のチームでやったらマズくない(笑)?
小祝:ハハハッ!
勝:それはそれで面白いけど(笑)。でも、さくらちゃんとは、一緒に試合を観に行こうとずっと前から言っていて、まだ行けていないので、どこのチームでもいいので行きたいよね。
小祝:うん、絶対に行こう。

D-cafe:ゴルフの話題に移ろうと思いますが、勝プロは小祝プロの日本での試合結果はチェックしているのでしょうか?
勝:あっ、見てます、見てます。
小祝:へぇー、見てくれてるんだ。
勝:文字だけだけどね。このあいだの「日本女子プロゴルフ選手権」でも優勝争いをしてたから、「頑張れ~」と思ってた。アメリカでは夜だから最後までは見られないので、朝起きて結果をチェックして、「あ、惜しい」みたいな。
小祝:あー、そういう感じなんだね。みなみちゃんに聞きたかったんだけど、日本だとみなみちゃんはかなり飛ぶ方じゃない? アメリカではどうなのかと思って。

勝:アベレージよりは飛ぶ方に入ると思うよ。ただ、ティショットでフェアウェイウッドを使うホールでもけっこう計測しているから、ドライバーの本当の飛距離はよく分からない。
小祝:しかもアメリカのコースって、すごくフェアウェイで転がるよね。日本よりランが出るでしょ?
勝:めちゃ転がる! だから、突き抜けてラフまで行っちゃうことも多いんだよね。

D-cafe:アメリカの芝はどうですか? いろいろ種類があると聞きますが。
勝:日本の芝は、イキイキしてるというか、強いですよね。でも、アメリカの芝は軟らかかったり、薄かったりするので、ボールの見え方が変わって、打ち方も変わってくるかもしれないです。ラフの芝もコースによって違って、ヘッドが抜けやすい芝もあれば、抜けにくくて距離感が合わない芝もあります。そのコースに行って打ってみないと分からないし、そこはもう慣れですね。
小祝:グリーンの芝はどうなの?
勝:グリーンも、コースが変わると芝も切れ方も変わるので、イメージまで変わっちゃう。だから、そこはもう入らなくても、気にしないことが一番大事。自分を信じること。今は全然パットが入ってないんだけど(苦笑)、最近特にショットもいい感じになってきたので、もっと入ってくれてもいいのにという感じはある。

D-cafe:勝プロは、今回の一時帰国前の数試合は苦戦していた印象ですが、ご自身の気持ちとしてはどうですか?
勝:やっぱり予選落ちが続くと、「どこが悪いんだろう?」と思いますね。最近は結構ショットもいいのに予選を通過できなかったので訳が分からない状態になって、そういう時はすごく病みます(苦笑)。でも、5分くらい経ったらもう忘れてるみたいな感じですね。私、そういうのは切り替えが早いので。
小祝:あんまり深刻な感じじゃないの?
勝:うん。なんていうか、「こういう時もあるよね」という感じかな。

D-cafe:小祝プロは、勝プロが1年間アメリカで頑張ってるのを見て何か感じますか?
小祝:みなみちゃんとは、日本では毎週試合会場で会っていたので、会えないのはすごく寂しいなと思います。でも、日本とは全然違う、遠いところですごく頑張っているので、「自分も頑張らなきゃ」みたいな刺激を受けながらやってます。
勝:そう言うさくらちゃんも頑張ってるし、夏はずっと調子がいいよね?
小祝:何週も2位が続いたけどね(苦笑)。
勝:でも、毎週優勝争いをしているのはスゴいよ。

D-cafe:たしかに小祝プロは7月に今季1勝目を挙げてからずっと好調で、9月に入ってからも3週連続で2位に入りました。ご本人としては、やはり悔しかったのでしょうか?
小祝:うーん、どうなんだろう……。悪いゴルフをして勝てなかったわけではなくて、結構耐えることができた試合もあるし、全体としていいゴルフをして勝てなかった感じなんですよね。だから、そんなにショックではなかったし、そう簡単に勝てるものでもないので……、まあ、そういう感じでとらえています。
勝:優勝するのって本当に難しいよね。タイミングもあるし。
小祝:そうそう。ギャラリーのみなさんは、よく「優勝!」とか「優勝して!」と声かけてくださるんですけど、正直、「そんな簡単にいかないんだよなぁ」と思うことはあります(苦笑)。
勝:そりゃあ、優勝したいよね(笑)。

D-cafe:(笑)。では、最後にシーズン終盤戦の目標を聞かせてもらえますか?
勝:私は、最後までケガなくプレーしてシード権を獲ることと、やっぱり1勝したいなという気持ちはあります。

D-cafe:アメリカ女子ツアーでは、年間ポイントレースで80位以内に入るとフルシード権が与えられるそうですね。
勝:そうみたいですけど、私、ポイントランキングを含めてスタッツは全然見ないんです(※この時点での年間ポイントランキングは78位)。だって、スタッツのためにゴルフしてるわけじゃないから。
小祝:たしかに。
勝:ショットとパットが噛み合ってきたら、優勝する力は十分にあると自分では思っているので、残り試合は少ないですけど勝ちたいです。
小祝:そうだね。私も、毎週優勝めざして頑張りたいです。
勝:日本はまだメジャーもあるしね。
小祝:うん。ただ、メジャーだからといって何かが変わるわけではないし、やることは一緒だから。他の試合と同じように臨んで優勝できればいいなと思う。

D-cafe:今日はありがとうございました。お二人のいいニュースを待っています。

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