今シーズン、私は、もちろん勝ちたいという気持ちで臨んだのですが、勝てなかったのは悔しかったですね。最終戦もいいスタートが切れたものの、2日目以降なかなかスコアを伸ばすことができませんでした。20アンダー以上は出さないと勝てないことは分かっていたので、初日みたいなプレーがずっとできないといけなかったのですが、足踏みしてしまったのは残念でした。
今シーズンは、調子の波と言っても、本当に低いところで小波が立っているような感じで(苦笑)、好調と言える時期はなかったですね。それは、ここ2~3年、それほど大きくではないものの、スイングを変えようとしていることも関係していると思います。パッティング次第でトップ10に入れることはあるので、一概にショットだけで成績が決まるわけではないのですが、スイングを変えている時期には、成績が落ちるのはしょうがないのかなと思っています。
スイングを変えようとしているのは、身体への負担を考えてのことです。以前のスイングのままだと、首とかにすごく大きな負担がかかると思ったからで、10代では問題なくできたけど、年齢とともに、ちょっと危うくなってきたかなという感覚があって……。
それと『ZXi7 アイアン』は打感もいいんです。私は、パーンと弾くアイアンが好きではないのですが、このアイアンはボールがフェースにくっついてから押せる感じがします。材料をやわらかい鉄に変えたそうなのですが、それによる打感の変化はすごく感じました。
シャフトも軽量スチールに戻しました。前のモデルに着けていたスチールファイバーは、しっかりしていて横ブレみたいなショットが出なくなったので、それはそれでよかったのですが、やっぱりゴルフは(インテンショナルに)曲げて打っていく方が楽しいなと思って(笑)。そうするには、シャフトのしなりを使う必要があるのですが、スチールのほうがしなりを感じやすいので、操作性もいいんですよね。だから、『ZXi7 アイアン』とスチールシャフトの組み合わせで、どんどん曲げて攻めていこうと思っています。
ドライバーは、シーズンオフになってから『スリクソン ZXi ドライバー』を打ち始めたのですが、アイアンと同じでボールが楽に上がるなと感じます。たとえば試合で、私がドライバーでキャリーする240ヤードくらいのところにバンカーがあるとすると、『ZXi ドライバー』ならバンカー越えのラインを狙っていけます。それはすごく大きなアドバンテージになるし、実際に試合でバンカーをキャリーで超えられたらいいなと思います。
私がアメリカツアーに参戦してから8年が経ちました。英語に関しては、言葉によっては発音が難しくて通じない時もあるものの、〝茨城弁英語〟で何とかやっています(笑)。コースでは、いろいろ話しかけてくれる選手もいて、内容を100パーセントは理解できなかったり、言っていることは分かるけど返せなかったりということもありますが、会話にはだいぶ慣れてきたし、そういうやりとりも楽しいなと思えます。
アメリカでのリフレッシュ法は……特にないんですよね(苦笑)。自宅にいる時には、何かをしてリフレッシュした方がゴルフにもきっといい影響があるとは思います。ただ、今年は、パリオリンピックの代表選考があって、前半戦はかなりタイトなスケジュールで試合に出たので、後半戦はその影響が出たのか、疲労がなかなかとれにくいなと感じることがありました。なにしろ大移動なので、それだけで疲れてしまって、とにかく体を休めていました。外にも出かけなかったし、今年は本当に何もしていませんでした(苦笑)。今もまだ疲れが残っていて、そのままトレーニングや練習をするとケガにつながると思うので、まずは張りがあるところは弛めて、トレーニングができる身体にしたいと思います。
トレーニングに関しては、やっぱり20歳の時とは身体が違うし、感覚の違いもあるので、そういうギャップをトレーニングでどう埋めていくのかが重要だと思っています。イメージとしては、疲れにくくて、強さの中にしなやかさもある身体で、そんなバランスのとれた身体をトレーニングで作れればいいなと思います。
今年は好調な時期がなかったと言いましたが、終盤は少し上向いている感覚もありました。(単独4位に入賞した)11月上旬の「ロッテ選手権」も、最終日の最後の数ホールはスコアを落としてしまったのですが、それは攻めた結果だし、4日間スコアをしっかり伸ばせたのはよかったと思います。
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(スリクソン キャディバッグ GGC-S186L)
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