Q.1:2024年を振り返ると、どんな一年でしたか?
竹田 麗央プロ(以下、竹田):いろいろな経験ができましたし、アメリカやイギリスなど海外の試合にも出られたので、本当に濃い一年だったなと思います。
Q.2:アメリカ(本土)は、ご自身にとって初の海外メジャー出場となった「全米女子オープン」で初めて訪れたそうですね。アメリカという国の印象は?
竹田:スケールが大きかったです。車もそうだし、食べ物でも、ハンバーガーのボリュームもすごいし、なんでも大きかったですね。それと、アメリカの人たちは、みんなフレンドリーな感じだったので、私がもっと英語が話せたら、もっと楽しいだろうなと思いました。
Q.3:イギリスにも「AIG全英女子オープン」に出場するために初めて行ったそうですが、イギリスの印象は?
竹田:イギリスは、風が吹いて寒かった印象が強いのであまり……(苦笑)。ただ、試合でセントアンドリュースをプレーできたのは、すごくいい思い出になりました。
Q.4:海外メジャーでプレーしてみて、日本の試合と何か違いは感じましたか?
竹田:そもそもコースが難しいし、メジャーというセッティングもあると思うのですが、日本とは違うコースマネジメントをしていかないと、バーディが獲れないなと思いました。状況に合ったマネジメントをきっちりやっていかないと上位には入れないなと。
Q.8:メジャーで勝ちたいという気持ちは、昨シーズンの開幕前からあったのですか?
竹田:いえ、開幕前は、とにかくツアー初優勝を目標にしていました。でも、それができて、2勝目、3勝目ができたあたりから、「次はメジャーで優勝したいな」と思うようになりました。
Q.9:昨シーズンはとても充実していたと思いますが、その中でいちばん悔しかったことを挙げていただくと?
竹田:それは……(ツアー初優勝を飾る2試合前の)「ヤマハレディースオープン葛城」の最終日ですね。首位でスタートして、自分の中では勝てる自信があったのですが、結果を気にしすぎて、プレーに集中できなかったし、守りの意識が強くなってしまって……。それで自分が崩れて負けてしまったのですごく悔しかったです。ただ、負けたことで「最終日をトップでスタートしても、しっかり伸ばさないと優勝できないんだ」とわかったので、そこはすごく勉強になりました。
Q.11:昨シーズンは、初優勝の後も「アメリカツアーに挑戦するのはもう少し先」とおっしゃっていたと思います。それが、ある時点でLPGAツアーの最終予選会に挑戦することを表明しました。考えが変わったのは何かきっかけがあったのでしょうか?
竹田:いくつかあるのですが、ひとつは初めてアメリカでプレーしてみて、「ここでプレーしてみたい」という気持ちが強くなったことです。それと、叔母(平瀬 真由美プロ)にLPGAツアーについて相談した時に〝早ければ早い方がいい〟とアドバイスされたこともあります。そして、国内メジャーに優勝して国内ツアーの複数年シードが獲れたことで、挑戦してみようと決めました。
Q.13:アメリカで活躍するために必要なこと、もう少し磨きをかけたいことを挙げてもらうとしたら?
竹田:やっぱりショットの精度はまだまだなので上げたいし、アプローチのバリエーションも増やしたいです。ショットもアプローチも、一昨年にくらべると昨年はだいぶよくなりましたが、アメリカでプレーするにはまだ足りないと思っています。それと、ラフもグリーンも、芝の種類が日本とは違うので、早く対応していけたらと思います。
Q.14:2025年の初戦とそれまでのスケジュールについて教えてもらえますか?
竹田:初戦は、1月30日からフロリダで開催される「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」です。現地には、その1週間前ぐらいに入る予定で、それまでは基本的には熊本で調整しますが、ハワイで合宿もしようと思っています。
竹田 麗央プロのプロフィールはこちら