2025/04/04

SRIXON契約プロレポート

《TEAMスリクソン・ツアーレポート 女子プロ編①》 開幕戦からの1か月を振り返り。現在の調子、そして今シーズンの目標は?

「風と苦手な寒さにやられて、ショットが乱れてしまいました。すべてが嚙み合わなかったですね。フェアウェイをキープしたティショットがディボット跡に入るアンラッキーもあったのですが、〝こんなこともある〟とあまり気にせず、それこそ〝なかったこと〟にして切り替えようと思いました」

 残念ながら予選を通過できなかった沖縄での開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」について、そう振り返る小祝 さくらプロ。ただ、1週間のオープンウィークを挟んで迎えた2戦目の「Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント」では見事に立て直し、10位タイでフィニッシュしました。その自身のプレーについて、
「仕上がり具合としては、まだ60%ぐらいでした。コースセッティングがすごく難しい中、大崩れはすることはなかったですけど、もったいないボギーもかなりありました。今後、そういったことを減らしていくのが課題ですね」
 と話す小祝プロ。まだシーズン序盤ということもあり、実戦感覚を磨いている最中のようです。

 シーズンオフには、前半は打ち込み、後半はラウンドを中心に調整を行ったという小祝プロ。特に意識したのが100ヤード以内のショットの精度アップだそうで、
「まだシーズンが始まったばかりですけど、100ヤード以内の感触としては、今年が一番いいんじゃないかなと感じています。『Vポイント~』でも結構上手くいったし、ドライバーもよかったので、すごく自信につながりました」
 と、早くもオフの練習の成果を感じ取っている様子。「Vポイント~」では、パーオン率も3位(3日間平均)を記録しましたが、そんな小祝プロが昨年9月から愛用しているアイアンが『スリクソン ZXi7 アイアン』です。

「それまでもスリクソンの〝7〟シリーズのアイアンを使っていて、構えた時の顔がほとんど同じだったので、スムーズにスイッチできました。〝打感がすごくいいな〟というのが第一印象で、前のモデルよりやわらかく感じました」。
 ただ、「自分のスイングとも関係があるのですが……」と前置きした上で、
「私のイメージするドローボールとくらべると、ストレートに近いボールが時々出るので、ヘッドも含めて調整していこうと思っています」
 と話し、こちらも実戦を積みながら仕上げていく予定です。

 昨シーズンは年間2勝を挙げ、メルセデス・ランキングで4位に入るなど、キャリアハイに迫る活躍を見せた小祝プロ。その昨シーズンについて聞いてみると、
「なんだか例年とあまり変わらず、〝前にも似たような年があったなぁ〟と思いました(笑)。なので、特別よかったという感じはないのですが、それでも、自分の中では、シーズンを通してすごく安定したプレーができていたと思います」
 と、安定感のあるプレーができたことには納得している様子。ただ、やはり100パーセント満足とはいかないようで、

「複数回優勝という最低限の目標はクリアできたのはよかったと思います。でも、もう一つの目標だったメジャーでの優勝はできなかったので……。なので、今シーズンも目標は変えずに、複数回優勝とメジャー優勝ができるよう頑張ろうと思います」
 と、昨年と同様、高い目標を自分に課して試合に臨んでいます。

 まだ本調子ではないと話していた小祝プロですが、今季3戦目の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」の最終日には本来の実力を発揮しました。29位タイで10番ホールからティオフすると、ハーフターン後のアウトで「31」をマークするなど、当日のベストスコアとなる7アンダー「65」でプレーし、トップと2打差の通算8アンダー・単独2位でフィニッシュ。早い時期での今季初優勝に大きな期待がかかります。

 沖縄での開幕戦について、
「私は今年が3回目の出場だったのですが、初めて予選を通過できたんです。4日間プレーできたことはよかったなと思うし、ほんの一歩ですけど、前進できたかなという感じです(笑)」
 と笑顔で話す尾関 彩美悠プロ。特に初日は雨と風がプレーヤーたちを苦しめたものの、その中で耐えるゴルフができたことは自信になったようです。

 昨年から今年にかけてのシーズンオフは、例年以上にアイアンショットの練習に時間をかけたという尾関プロ。その理由について尋ねると、
「私は、毎年パーオン率がよくないんです(苦笑)。ティショットはいいのですが、2打目以降のショットでなかなかバーディチャンスにつけられなくて……。だから、今回のオフはセカンドショットの精度を上げて、どれだけバーディチャンスにつけられるかを課題に練習しました。いつもの年よりラウンド回数を増やして、寒い日でもラウンドするようにしました」とコメント。続けて、
「アイアンのシャフトを、オフの間からいろいろ試していて、それが固まっていないので、まだ調整中というのが本音なのですが、自分に合うシャフトを早く見つけて、徐々に調子を上げていけたらいいなと思っています」
 と、クラブを調整しつつ自身の復調を見据えていました。

 パーオン率アップをめざす今年の尾関プロにとって、アイアンとともにカギになりそうなのがフェアウェイウッドとハイブリッド。合わせて6本をバッグに入れていますが、フェアウェイウッドは、昨秋から『スリクソン ZXi シリーズ』の#3と#5を愛用しています。

「顔が私の好きな形をしていて、前のモデルよりちょっとコンパクトになった感じで、すごく操作しやすいヘッドだなと思います。打感もボールの食いつきがよくて、フェースに乗っている時間が長くなったと感じます。私は、グリーン近くまで飛ばしたい時はドロー、ライン出しの時はフェードと、状況に応じていろいろな球筋を打つのですが、ZXiはそういうショットもイメージ通りに打てるし、操作性がいいのはうれしいですね」

 と、構えやすさと操作性のよさを高く評価しています。さらに、
「以前は、3Wの弾道が高すぎるかなと感じていたのですが、このZXiに替えてから、ちょうどいい高さになりました。スピン量が減って高さが抑えられて、ランも出るようになりました」
 と自身にフィットしていることを強調していました。

 昨シーズンは、メルセデス・ランキング16位をはじめ、各スタッツがキャリアハイを記録した尾関プロ。ただ、シーズン全体としては悔しさが残ったそうで、
「2位に入った2試合は、どちらも最終日ノーボギーの〝68〟で回れたので悪くはなかったのですが、それでも優勝に届かなかったのが、もどかしいというか……。あと1つ、2つバーディを獲れていたら優勝できていた可能性もあったと思うのですが、その1つ、2つの差がやっぱり大きいので、もっと努力が必要だなと感じました」。

 とはいえ、平均ストロークは、自身としては初めて71を切る「70.9807」を記録するなど、着実にレベルアップも果たしています。
「リカバリー率が高かった(5位)ことで、たぶん1年を通して安定した成績を出せたのかなと思います。それに、平均パット数(パーオンホール:10位、1ラウンド平均:6位)や、フェアウェイキープ率(8位)も今まででいちばんよかったので、それも安定感につながったのかなと。だから、やっぱりパーオン率を上げないと(苦笑)」
 と自身の進歩とともに、課題も挙げてくれた尾関プロ。そして、最後に今季の目標について、
「今シーズンこそ優勝できるように。頑張ります!」
 と笑顔でツアー2勝目を誓っていました。

 ルーキーだった昨年、メルセデンスランキング63位とシード権獲得まであと一歩に迫ったあと、ファイナルQTで20位となり、今季のツアー前半戦の出場権を獲得した菅 楓華プロ。プロ2年目の今シーズンは、みなさんご存じの通り、沖縄での開幕戦で最後まで優勝争いを演じた末に2位タイに入ると、翌週の「Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント」では単独2位入賞と、好スタートを切っています。

「パッティングがすごくよかったです。ショットもずっとよくて、バーディチャンスにつけられたこともありますが、そこからしっかりパットが決まってくれました。去年とくらべても、やっぱりパッティングがよくなってきているかなと思います」
 と、好調の要因にパッティングを挙げていました。さらに、
「(2023年に)プロテストに受かる前は、私はずっとパーが続くようなゴルフをしていたのですが(苦笑)、去年、ツアーでプレーするうちに、バーディが獲れる回数が増えてきたかなと思います」
 と、〝攻めのゴルフ〟ができるようになったことを実感。昨年1年間のツアーでのプレー経験が、今シーズンの好発進につながっているようです。

 単独2位に入った「Vポイント~」では、サンドセーブ率が3日間通算で1位を記録。4度のピンチですべてパーをセーブするという粘りを見せました。そんな菅プロが、シーズンオフの間に使い始めたのが3本の『クリーブランド RTZ ウエッジ』(48°、54°、58°)です。

「バンカーショットでは、これまでのウエッジとはスピンのかかり方が全然違って、すごくスピンが効くなと思います。それと、アプローチでは〝音〟がすごくよくて、いいショットがイメージできます」
 と、新しいウエッジを高く評価。また、高いサンドセーブ率は、オフの練習とも関連しているようで、
「去年は本当にサンドセーブ率が悪くて、バンカーに入れたらほぼ2パットという感じだったので(苦笑)、もっとバンカーショットの練習をしないといけないなと。それで、オフに重点的に練習しました。その結果、アプローチもそうなのですが、かなりよくなってきたと思います」
 とコメント。ショートゲームの進歩が好成績につながっていると言えるでしょう。

 菅プロが、ショートゲームと並んでオフに力を入れたと明かすのが、ウェイトトレーニング。
「去年は、3日目、4日目に疲れてクラブが振れなくなったり、スコアを落としたりすることが多かったので、このオフはまずは体を大きくしたいなと思ってトレーニングしました。それと、去年は、悪いライに上手く対応できなくて、打つ球がすごく弱いなと思ったので、下半身も強化しました」。

 タフなコンディションでの優勝争いを見る限り、早くもその成果が表れているようです。さらに、
 「上位でプレーできているのは、やっぱり自信がついたのが大きいと思います。ミスショットをしてもバンカーに入っても〝まだ大丈夫だ〟と思えるようになったので、去年とくらべると、そこが結構変わったかなと思います」
 と話すように、精神面での成長も躍進を支えています。
 そんな菅プロは、地元・宮崎で開催された今季第3戦「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」でも、2日目にベストスコアとなる6アンダー「66」をマークし首位タイに浮上。残念ながら最終日は順位を下げたものの6位タイに入り、開幕戦から3試合連続となるトップ10フィニッシュを果たしました。好調をキープしている今、ツアー初優勝への期待は高まるばかりです。