・所属:加賀電子
・出身地:愛知県
・生年月日:2005年12月21日
・出身校:朝日大学(在学中)
・身長:160cm
・アマチュア時代の主な戦績:中部女子学生ゴルフ選手権(2022年) 優勝、全日本サンスポ女子アマゴルフ選手権(2022年) 優勝、日本女子アマチュアゴルフ選手権競技(2023年) 14位タイ
・プロテスト受験回数:2回
・2025 JLPGAツアー出場資格:QTランキング18位
Q.ゴルフを始めた年齢ときっかけは?
入谷 響プロ(以下、入谷):6歳の頃に始めました。父が私に何かスポーツをやらせようと、近所にあるスイミングスクールに私を連れて見学に行ったのですが、私が「(スイミングは)イヤだ」と(笑)。それならと、今度はゴルフ練習場に行ってジュニア用の貸しクラブを借りて打ったら、ちゃんとボールに当たったんです。クラブにボールが当たって飛ぶのが楽しくて、私から「ゴルフをやりたい」と言って始めました。
Q.いつプロゴルファーをめざそうと思ったのですか?
入谷:本格的にゴルフを始めたのが小学校4年生の夏です。ただ、その時はプロをめざすというより、練習量を増やそうと思いました。きっかけは、当時テレビでゴルフ中継を見ていたら、いつもイ・ボミさんが上位にいて何度も優勝するのを見て、スゴいなと。それからプロを意識するようになりました。そして小学5年生の時に、父が(中嶋 常幸プロが主宰する)トミーアカデミーで生徒を募集しているのを知って、「スゴい人だから、とりあえずテストを受けてみたら?」と言うので、受けてみたら受かったんです。それでさらにプロを意識するようになりました。ただ、正直に言うとテストを受けた当時は、中嶋プロがどういう方なのか、私はまったく知りませんでした(笑)。
Q.プロテストにまつわるエピソードは?
入谷:(2023年に受けた)1度目の最終テストでは、最終日の前半にスコアを落としてしまって「もうダメだ」とあきらめかけたのですが、後半にバーディが獲れて、けっこう耐えていたので「イケるかも」と思いました。でも、やってはいけないことをやり続けてしまって、結局1打足らず……。「ああしていたら、こうしていたら」というのが多いテストでしたね。
昨年の2度目の最終テストでは全然気持ちが違って余裕がありました。テストの雰囲気も前の年に経験しているので分かりますし、(開催コースの)大洗GCは難しいので、そんなにスコアは伸ばせないだろうし、耐えるしかないなと予想していました。本当に何があるかわからないコースではありますが、「伸ばさなきゃいけない」「(バーディパットが)入らなきゃもう終わり」という気負いがなかった分、よかったのかもしれません。(7位タイで)合格が決まった時は、ようやく受かったんだと思ってホッとしました。すぐに同い年の清本美波(プロ)に電話して「受かったよ」と伝えたら、お互い大号泣で(笑)。中嶋プロも電話で「本当によかったな」と言ってくださいました。
Q. 目標とするゴルファーとその理由は?
入谷:中嶋プロと畑岡 奈紗さんです。奈紗さんは、アマチュアで日本女子オープンに優勝して、すぐにアメリカへ、それも日本人選手がいないところへ行かれたじゃないですか? そういう強さはすごく尊敬します。帰国してトミーアカデミーに来られた時に、一緒の組で回らせていただきましたが、やっぱりオーラがあるなと感じましたし、いろいろ教えてくださるのを聞いて、ご自分でいろいろ経験しているんだなと肌で感じました。「ここはこうした方がいいんじゃない?」と優しくアドバイスもしてくださるし、人としても本当に尊敬できる先輩だなと思います。
Q.自身のゴルフの特長と課題は?
入谷:強みはやっぱり飛距離で、ドライバーショットはみなさんに見てほしいなと思います。練習で飛距離をトラックマンで計ると平均270~280ヤードですが、3月の「Vポイント×SMBCレディス」の初日の7番ホールでは297ヤード飛びました。風はフォローでしたが、下り斜面ではなかったです。自分としてはそんなに強く振っているつもりはないんですけど、試合になるとたぶんアドレナリンが出ているのだと思います(笑)。
Q. 今シーズンの目標とプロゴルファーとしての将来の目標は?
入谷:今シーズンは、絶対にシード権を獲りたいです。それに、ツアー初優勝も絶対したいなと思っています。
プロとしての最大の目標はアメリカツアーで女王になること。去年、その通過点としてプロテストに合格して、その後、QTも突破できて、こうして日本のツアーでプレーできているのでチャンスは生かせていると思います。いい流れに乗っていると思うので、アメリカツアーの女王に向かって、徐々にステップを踏んで上がっていけたらなと思っています。
【MEMO】
アイアンショットの精度アップが課題だと言いながらも、昨年は、人生初を含む3度のホールインワンを、すべて試合(3月:レギュラーツアー、4月:大学ゴルフ部公式戦、11月:QTファイナルステージ)で達成。
・所属:ヤマエグループHD
・出身地:山口県
・生年月日:2005年10月25日
・出身校:ECC学園高等学校
・身長:161cm
・アマチュア時代の主な戦績:日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳~17歳の部(2023年) 優勝、日本女子オープンゴルフ選手権競技(2023年) ローアマチュア
・プロテスト受験回数:2回
・2025 JLPGAツアー出場資格:QTランキング74位
Q.いつプロゴルファーをめざそうと思ったのですか?
中村:保育園の卒園アルバムには、「プロゴルファーになりたい」と書いていたので、たぶんその時からめざしていたと思います(笑)。子どもの頃は東京に住んでいて、関東でプロの試合があると、よく家族で観戦に行っていました。そこで、間近でプロゴルファーを見て憧れたのだと思います。プロの試合は、女子も男子も見に行きましたし、家ではいつもゴルフの試合のテレビ中継が流れていました。
Q.プロテストにまつわるエピソードは?
中村:(2023年の)1回目のテストは失敗してしまいました。あの年は、夏の「日本ジュニア」(※女子15歳~17歳の部優勝)や秋の「日本女子オープン」(※ローアマチュア獲得)の頃が調子のピークで、そこから調子が落ちてしまって……。最終テストも自信がなかったわけではなかったんですけど、2日目から周りの選手がいいスコアを出して、ちょっと焦りが出ました。もっと頑張らないといけないと思ったのですが、今考えると、2日目から気持ちの持って行き方が難しかったですね。
去年も秋頃までは調子が上がらずに結果が出なかったですし、プロテストに対する緊張も不安もプレッシャーもすごくあって、めっちゃ苦しい1年でした。でも、最終テストの1か月前ぐらいから調子が上がってきて、本番はピークで迎えられたので、前の年よりは自信を持って臨めたところはありました。(7位タイで)合格した瞬間は、「あぁ、やっと終わった。よかった」と、ホッとした気持ちはあったのですが、受かった実感が全然なくて……。でも、駐車場で待ってくれていた母に報告しに行ったら、私の姿を見た瞬間に母が大泣きして、それにつられて私も泣きました。(23年から指導を受けている)中嶋プロには、終わってから最初に電話で報告しました。私の調子が悪い時も、打撃練習場でスイングを見てくれたり、すごく気にかけてくださっていたので。電話では、「本当によかった」「速報ばっかり見ていて仕事にならなかったよ」と言われました(笑)。
Q. 目標とするゴルファーとその理由は?
中村:アタヤ・ティティクルさん(タイ。登録名〝ジーノ・ティティクル〟)です。彼女は、アマチュアの時からプロの試合でも勝っていて、私と3歳しか違わないのに、もう世界で活躍していてスゴいな、と。3年前ぐらいに日本で出場した試合を観戦した時に初めて生でプレーを見て、ピンをデッドに狙っていく攻めのスタイルが好きになりました。プレーしている時はすごくカッコいい感じなのに、ふだんは本当にニコニコして人柄がよさそうなところも好きです。会って話したことはなくて、私が一方的に好きなだけなんですけど(笑)。
Q.自身のゴルフの特長と課題は?
中村:特長は、ドライバーの飛距離ですかね。このシーズンオフに、体重を増やすのと筋肉量アップを目標にトレーニングを頑張りました。その結果、体重は今年に入って5キロぐらい増えて、筋肉量も計測してもらったらアップしていたので、それで飛距離もちょっと伸びたかなと思います。セカンドショットで持つクラブが一番手短くなって、去年とくらべたら楽になったなと感じますが、ドライバーはもっと飛ばしたいです。
課題はショートゲームです。レギュラーツアーの難しいセッティングでプレーして、グリーンを外した時に、アプローチが寄らなかったり、パットが決まらなかったりして、もったいないボギーが多いなと思うことがあります。だからショートゲームを磨いて、そういう状況で、もう少し耐えられたらと思います。
Q. 今シーズンの目標とプロゴルファーとしての将来の目標は?
中村:今シーズンの目標は、〝ルーキーイヤーにツアー初優勝〟です。そして、将来の目標はいずれアメリカでプレーすることです。高校時代まではまったく海外志向がなかったんです。それが、高校卒業後に「オーガスタナショナル女子アマチュア」に出場したり、ナショナルチームに入って海外の選手とプレーしたりするうちに、飛距離とかアイアンショットの音に、自分との大きな差を感じて……。私も同じレベルで戦いたいなとすごく思ったし、そこから海外志向が強くなりました。だから、将来はアメリカツアーでプレーして、好きなティティクルさんとも一緒にラウンドしたいです。
【MEMO】
スリクソンのボールは小学生の頃から愛用。クラブはずっと姉のおさがりを使用していたが、中学1年生の時に初めて自身で購入したのはゼクシオのドライバー。