3日目を終えて首位と1打差の通算3アンダー・2位タイにつけていたスポーン。最終日は逆転をめざし最終組の一組前からティオフした。だが、1番をボギーとすると、2番パー4では第2打がピンを直撃して50ヤードも戻る不運にも見舞われ連続ボギー。3番、5番、6番もボギーとし、この時点でトップに5打の遅れをとってしまう。
だが、7番、8番ともにパーオン。バーディチャンスはものにできなかったものの落ち着きを取り戻すと、雷雨による1時間半の競技中断を挟み、9番から11番もパーオン・2パットのパーを重ねた。
すると、続く12番パー4で、約12mのロングパットを沈めて、この日初めてのバーディ。他の上位陣がスコアを崩したこともあり、自身を含む5人が通算1オーバーでトップに並ぶ大混戦となった。
ここからスポーンはさらに攻勢に出る。14番パー4で7m弱のバーディパットを決め、通算イーブンパーとして単独トップに。続く15番をボギーとし、首位に並ばれて迎えた17番。314ヤードと距離のないパー4で、スポーンはティショットでドライバーを強振。見事ワンオンに成功すると、イーグルは逃したもののバーディを奪い、再び単独トップに立った。
そうして迎えた最終18番パー4。フェアウェイから放った202ヤードの第2打は、グリーンの左端をとらえたもののピンまではおよそ20m。スロープを超え、左から右に大きく切れる難しいラインが残ったが、スポーンはこれを見事に沈めてバーディフィニッシュ。その瞬間、キャディと抱き合って喜びを表した。
フロント9の5オーバー「40」という大苦戦から、バック9は4バーディ・1ボギーの3アンダー「32」と巻き返し、ただ一人アンダーパーとなる通算1アンダーをマーク。残り12ホールでの5打差をひっくり返した上、2位に2打差をつけ堂々のメジャー初制覇を成し遂げた。
今シーズンは、3月の準メジャー「ザ・プレーヤーズ選手権」でプレーオフの末に2位となったほか、2位タイと3位タイに一度ずつ入賞するなど、あと一歩で勝利を逃していたスポーン。だが、歴代の大会開催コースの中でも最難関と言われるオークモントCCと、世界のトッププレーヤーたちを相手に大混戦を制した。
そんなスポーンの勝負強いゴルフを、ミドル~ロングアイアンで抜群のスピンコントロール性能を誇る『スリクソン Z-STAR ♦︎ DIAMOND』をはじめ、『スリクソン ZXi シリーズ』アイアンや『クリーブランドゴルフ RTZ ウエッジ』が強力にサポートした。
34歳にして念願のメジャータイトルを手にしたスポーンの今後のさらなる活躍に期待したい。
《J.Jスポーン選手の使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR ♦︎ DIAMOND
■ アイアン:スリクソン ZXi5(#4)、スリクソン ZXi7(#5〜PW)
■ ウエッジ:クリーブランドゴルフ RTZ(54°)、クリーブランドゴルフ(50°、60°)
■ キャディバッグ:スリクソン
■ グローブ:スリクソン
■ アンブレラ:スリクソン
※契約選手はカスタマイズされたギアを使用していることがあり、販売していない場合があります。