さらに、その翌週に地元で開催された「バンテリン東海クラシック」も初日は4アンダー「67」というスコアが出せて。2日目以降は上手くプレーできませんでしたが、スイングの部分ではコーチの堀尾研仁さんと「いい方向に進んでいるね」と話していました。その後もちょっとずつスイングを修正していって、いい感触で最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」(以下、JTカップ)を迎えました。
それで初日に5アンダー「65」で回って2位タイというスタートが切れたのですが、そもそも会場の「東京よみうりカントリークラブ」はめちゃ好きなコースなんです。なぜかというと、ティからグリーンに乗せるまで、すべて質の高いショットが求められる、ショットメーカー向きのコースだから。ショットの調子が悪いと苦しくなりますが、ショットの調子がいい時はいいスコアが出ます。
今回の僕がまさにそうで、初日が終わった時点で、「もしかしたら(優勝できる)チャンスかも」と思いました。2日目、3日目もいい感触でプレーができて、トップタイで最終日を迎えたのですが、3人が8アンダーで並んでいたので、正直トップに立っている感覚は全然なかったんです。実は、一昨年の「日本ゴルフツアー選手権」でも、最終日を、3人いる首位タイの1人で迎えたことがありました。その時はスコアが伸ばせずに終わってしまったのですが、その時の経験が生きたというか、今回は「どんどん伸ばさないと勝てない」と言い聞かせてスタートしたのが結果的によかったのだと思います。
正直に言うと、去年は、「優勝争いどまりで、このまま勝てずに終わってしまうのかな」と思っていたんです。それが、最後にメジャーという大きな舞台で勝てたし、賞金ランキングでも4位になれました。最終戦を迎えるまでに、しっかり結果を残して賞金を積み上げることができていたからこそ、4位という順位にまで上がれたのだと思います。
スイングがスタンダードな状態なら、しっかり優勝争いができるという自信が出てきました。もちろん、試合によって、そのスイングができる時とできない時があるし、細かい部分で言うと、たとえばクラブフェースの向きは、癖で日によって変わってしまうこともあるのですが、JTカップでのスイングは、なんというか自然体でできたので、やっぱりあれが自分にとってのスタンダードなのだと思います。
メジャーで勝てたことで、今年から3年間のシード権を獲得できました。それはよかったのですが、他でも話しているように、僕は海外志向がまったくないんです(苦笑)。ただ、去年の5月に国内で開催されたアジアンツアーの試合(インターナショナルシリーズ ジャパン)に出た時には、“やれる”と感じました。もちろん、上位陣やLIVゴルフから来ていた選手のレベルは高かったのですが、それでも戦えそうな感覚はありました。やっぱり海外でプレーしてみないと分からないこともあるので、今は、ちょっとは行ってみたい気持ちがあるし、一度は行かなきゃいけないなと思っています。
今年の国内男子ツアーは、3月上旬のニュージーランドでの試合で開幕しますが、実際には、4月の国内開幕戦に照準を合わせて練習することになると思います。目標にしていたツアー2勝目をメジャーで達成することができて、次に何をめざせばいいのか考えたのですが、やはり1つは賞金王になることですね。
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