2026/04/10

SRIXON契約プロレポート

《TEAMスリクソン・ツアーレポート 女子プロ編①》 ツアー序盤戦を振り返り。そして今シーズンの目標は? ~小祝さくら・入谷 響・安田 祐香~

「もったいないミスがけっこうあって、悔しい部分もありました。でも、ケガ明けだから結果が悪くてもしょうがないなと思っていたので、想像していたよりいいゴルフができました。成績も予想よりはよかったので、今は安心してプレーできています」
 沖縄での開幕戦からの3試合での12位タイ、13位タイ、14位タイという、あと一歩でトップ10という成績と自身のプレーについて、そう振り返る小祝さくらプロ。ご存じのように、昨年7月に左手首を痛め、その後すべての試合を欠場。9月には手術を受け、今季の開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」でおよそ7カ月ぶりの実戦復帰を果たしました。
 小祝プロによると、ショット練習を再開したのは昨年12月下旬。インドアで10ヤードぐらいのショットから始め、そこではハーフショットまで。フルショットをするようになったのは、1月下旬から約1カ月間行ったハワイ合宿からだそうです。

「合宿では、ショットもパットも、とにかく全部頑張ってやらないと開幕戦に間に合わないなと思ったので、何かを集中的にというより、トータルでいろいろ試しながらやりました。最初の数日はかなりひどくて、まともにボールに当たらなすぎて、全然狙った方向に行かないし、ドライバーの飛距離も30ヤード以上落ちていたので、〝これは間に合わないかも……〟と思いながら練習していたんです。でも、そこからちょっとずつよくなっていて、開幕の1カ月前ぐらいから〝急成長〟した感じでした」
 と笑顔で話す小祝プロ。開幕戦の第2ラウンドでは、「あれは完璧に打てたショットでした」と本人も納得のホールインワンを達成。相変わらずのショットメーカーぶりを見せてくれました。

「すべてが新しい感覚でした」というシーズンオフの練習を経て、プロ9年目のシーズンを迎えた小祝プロ。クラブセッティングはほぼ昨シーズンのままですが、唯一の変更点がフェアウェイウッドの#5を『ゼクシオ 14+』にチェンジしたこと。

「まだスイングが元に戻っていないこともあると思うのですが、それまで使っていた#5だと狙ったところに飛んでくれなくて……。それで試合に出るのは不安だったので、ダンロップのクラフトマンの方に相談したら、『ゼクシオにしたら、やさしく打てるんじゃないですか?』と言われて、試してみたのがきっかけでした。打ってみたら、球が上がりやすいし、しっかり距離も出るし曲がらないので、全部がいいなと。すごく気に入りました」

 と小祝プロ。初めて実戦で使った「台湾ホンハイレディースゴルフトーナメント」では、かなり活躍してくれたそうです。ただ、台湾の試合ではアクシデントもあったようで、
「最終日に少し腰を痛めてしまったんです。今はもう痛くないのですが、あっちがよくなったら、次はこっちという感じなので、〝もうそういう年齢なのかな?〟と思いながらプレーしています(苦笑)」。
 ゴルフの状態は、ベストが100%だとすると開幕時は70%で、数試合をプレーした今もそれはあまり変わっていないそうですが、その点は心配していない様子。とにかく、手首の痛みが出ずにプレーできていることに安心しているようです。

 今シーズンの目標についても、
「開幕まもない頃は『まずは今のベストのゴルフができるように頑張ろう』と思っていました。予選落ちが続く可能性もあると思っていたのですが、今はもう少し自信が出てきて、優勝をめざしてもいいかなとも思います。何とか戦える状態には持ってこられたので、ここから徐々にでもいいので、元のいい感覚を取り戻せたらなと思います」
 とマイペースで復調をめざすと話す小祝プロ。春本番を迎え、気温の上昇とともに調子も上がっていくことに期待しましょう。

 今季2戦目の「台湾ホンハイレディースゴルフトーナメント」で、4位タイという好成績を収めた入谷 響プロ。
「自分では納得していないんですけど、風が強かったし、難しいセッティングの中で何とか頑張って耐えられたのでよかったかなと思います」
 という言葉の通り、多くのプロが「難しかった」と語ったコースを相手に、8位タイから出た最終日に「72」のイーブンパーで凌ぎ、順位を上げてフィニッシュしました。

 ただ、ほかの試合を含め、課題も感じているようで、
「ドライバーやフェアウェイウッドは自分でもかなり自信を持って打てているのですが、セカンドショットのアイアンとか、その後のパットがなかなか思うようにいかずスコアに結びつかなくて……。せめてアイアンショットがもう少しまとまってくれたら、コンスタントに上位に入れるんじゃないかという思いがあります」。

 ちなみに、自信を持ってショットできているというウッドは、シーズンオフに、ドライバーからハイブリッドまでシャフトをすべてチェンジ。以前のシャフトは、右に出てしまうことが多く、それを嫌がって引っ掛けることがあったのに対し、より先調子の今のシャフトに替えてからは、右に出ることが減ったそうで、
「たまに左に出ることはあるのですが、タイミングが取りやすくなったので、そこが去年との違いですね。トレーナーさんとも相談して、『力まずに振れて、距離も変わらないんだったら、このシャフトでいいんじゃないの?』と」
 とシャフト変更がうまくいった様子。また、アイアンの#8、#9、PWの3本も、『スリクソン ZXi5』から『同 ZXi7』に変更。その理由について聞いてみると、

「『ZXi5』の方がロフトが立っていて距離が出るので使っていたのですが、今年2月にフィッティングをしてもらった時に、ロフトを立てた『ZXi7』で打ったら同じぐらい距離が出て。『ZXi7』はヘッドの入る感じもよくて、フライヤーも少なくなる気がしたのでチェンジしました」
 とコメント。アイアンショットはまだ調整中とは言うものの、クラブには厚い信頼を寄せているようです。

 昨年は6月中旬の「ニチレイレディス」でルーキーとしてツアー優勝一番乗りを果たし、メルセデスランキング24位という健闘を見せた入谷プロ。本人はどう感じているのでしょうか。
「前半戦は自分でもビックリするぐらい調子がよかったのですが、中盤戦以降は体力がもたなかった感じでした。原因は体力不足にあるのに、スイングが悪いからだと思って修正しようとしたことがたびたびありました。身体が万全ではない上にスイングを調整してしまっことで、悪循環に陥っていたかなと思います」。
 そんな昨シーズンの反省を生かし、シーズンオフのトレーニングでは、例年以上に走り込みを行ったそうです。また、自身が課題だと感じた100ヤード以内のショットもかなり練習したそうで、
「特にグリーン周りのアプローチは、よくなっている実感があります」
 と試合でも手応えを感じているようです。

 また、入谷プロと言えば、豪快なドライバーショットが思い浮かびますが、それについては〝発見〟があったのだとか。
「去年は途中で体力が落ちてしまった分、強く振れなくなって、ミート率も下がって飛ばなくなってしまったのですが、7割の力で振っても、思いきり振った時とあまり距離が変わらないんですね。それが、最近の練習ラウンドで試してみてそれが分かったので、〝ここは飛ばしたい〟というホール以外は7割で振るようにしています」。

 昨年のツアーで4位にランクインしたドライビングディスタンスについても、
「もちろん1位を狙いたいと思っていますけど(笑)、試合では、やっぱり正確性も大事なので、正確性を求めつつ飛ばしていけたらなと思っています」
 と、去年とは意識が違うようです。
 そんな入谷プロのツアー本格参戦2年目はどんな目標を定めているのでしょうか。
「開幕前には、〝最低での年間3勝はする〟という目標を立てました。それと、受けられるならアメリカツアーのQTを受けに行きたい気持ちもありました。ただ、それも日本での成績次第なので、あまり先のことは考えず、焦らずに目の前の試合に集中して、コツコツやっていきたいと思っています」。

「シーズンオフは短かったですけど、自分なりに課題を見つけて、やれることはやっていい準備ができたので、開幕戦は、いい流れで迎えることができました。それ以降も、まだ完璧ではないですけど、ショットもパットも全体的にいい感じですね」
 今シーズン序盤の自身のゴルフについて、笑顔で振り返る安田 祐香プロ。3戦目の「Vポイント×SMBCレディスゴルフトーナメント」では、21位タイで迎えた最終日に2アンダー「70」でプレーし8位タイに食い込み、
「あの試合では、自分なりのベストのプレーができました。ティショットからパットまで全体的によかったですし、難しいコースだと分かっていたので、特に最終日は目標にしていた〝耐えるゴルフ〟ができたかなと思います」
 と自身でも納得のいくプレーができたようです。
 いい準備ができたと語るシーズンオフは、例年以上にラウンドに力を入れたという安田プロ。ショットに関しては、様々なライから打つことを心掛け、パッティングには例年にも増して時間をかけて取り組んだのだとか。
 また、トレーニングは、シーズン中にも行っているという体幹を意識したメニューを中心に実施。それに加えて、たっぷり走り込みも行ったそうです。
 さらに、2月には沖縄で合宿を実施。その終盤には、青木瀬令奈プロと、青木プロのコーチである大西翔太プロと合流して練習したとのこと。

「お二人と沖縄で合宿するのは今年で3回目です。ラウンドを一緒にさせてもらったのですが、瀬令奈さんのプレーを間近で見て、プレースタイルやマネジメントを学べるので私にとってはすごくいい機会になっています。大西コーチにはスイングなどを見てもらうほか、私から質問したり、いろいろ話をしたりするのはすごく勉強になります」
 と話す安田プロ。期間は3日間ながら、充実した時間を過ごしたようです。

 練習やトレーニングと同様、このシーズンオフに収穫を得たのが、自身のドライバーについて。ダンロップのクラフトマンによるフィッティングで、『スリクソン ZXi ドライバー』のヘッドに合うベストなシャフトが見つかったようで、
「それまでより球が楽に上がって弾道が高くなって、しっかりキャリーが出るようになったので、距離も伸びました。思い切って替えたのですが、すごくいいものと巡り合えたなと思います」
 と笑顔の安田プロ。好調だというティショットにはドライバーも一役買っているようです。

 さて、昨シーズンは序盤戦の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で早々にツアー2勝目を飾り、メルセデスランキング30位という成績を残した安田プロですが、本人にとってはどんなシーズンだったのでしょうか。
「たしかに春先の早い時期に優勝できたのはすごく嬉しかったですし、自信にもなりました。でも、夏場以降は、股関節を痛めたこともあって、自分が思い描くようなスイングもできなかったので、すごくモヤモヤしていました。シード権は獲れたのですが、私自身、満足のいく結果ではなかったなと思います」。

 去年、頭を悩ませたという股関節の痛みも今はほぼ癒え、順調な滑り出しを見せている安田プロに、今シーズンの目標について聞いてみました。
「今年も、去年と同様に、まず前半戦で1勝という目標をクリアしたいですね。そして、それができたら複数回優勝をめざします。シーズンオフの練習も、複数回優勝という目標を達成するために取り組んだので。その目標を達成するためにも、シーズンを通してたくさん優勝争いができるようにしたいと思っています」。
 自身まだ成し遂げたことのない年間2勝以上という目標の達成に大いに期待しましょう。