2026/05/12

D-Cafeレポート

《リラックス・トーク TEAMスリクソン男子プロ編②》 2026シーズンが本格スタート!狙うのはもちろん優勝 ~ 稲森 佑貴・出水田 大二郎・植竹 勇太・竹内 大 ~

稲森 佑貴(31)

◇2025年の戦績
・賞金ランキング:44位
・ベストフィニッシュ:5位(BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ)


◆「東建ホームメイトカップ2026」(4月9日~12日)で、プレーオフの末に単独2位入賞!

 去年は、悩みに悩んだシーズンでした。たまにショットとパットが噛み合っても、それが結果につながらなかった感じですね。
 以前の僕はアイアンショットが得意だったのですが、去年は精彩を欠いていたような気がします。インテンショナルなショットも、意図しない曲がり幅になったりして、自分が納得できるショットが打てませんでした。〝ライン〟が出せていなかったので、なかなかバーディチャンスにつかなくて、どうしても長いパットばかり残ってしまって……。たまにチャンスについても決まらないということの繰り返しだったので、本当に苦しかったですね。
(2024年まで9シーズン連続でツアー1位を記録した)フェアウェイキープ率で1位になれなかったことについては、しょうがないかなと思っています。やっぱり去年はティショットが曲がっていたし、納得できるショットが少なかったので。

 ただ、逆に言うと、もうフェアウェイキープにこだわる必要がなくなったので、そこはよかったと思います。去年は、僕と彼(勝亦悠斗プロ)とでずっと2人で競っていたので、計算とかしてしまっていたのですが、そういう枷(かせ)は外れました。もちろんフェアウェイキープは大事ですけど、ラフからでもバーディは獲れるので、どちらかというと振りやすくなったかもしれないです。

 今回のオフは、原点に戻って、実家の練習場で、先ほど話したアイアンのライン出しを徹底的にやりました。番手は幅広く、全番手でやった感じです。
 ドライバーも、先ほど言ったように去年は安定感に欠けていたので、しっかり振り切ったうえで、ラインを出すように練習しました。
 それと、バンカーショットも例年より多く練習したと思います。バンカーショットも、去年は自分のイメージした通りに打てなくて、自分なりに改善点がありました。だから、ここでも原点に戻ろうと思って、実家の練習場にあるバンカーで、多少の雨が降ってもやっていました。

 その成果ですが、ニュージーランドでの開幕戦(ISPS HANDA Japan-Australasia Championship)と、その後に出場した国内の非公式競技では、昔の状態に近づいたのかなと感じました。去年ほどブレ幅が大きいショットは少なくなったような気がしたので、それなりに手応えを感じています。
 ドライバーに関しては、やっぱりフェアウェイキープが僕のゴルフの軸なので、もちろん念頭に置いています。ただ、ラフに入ることはあるし、ラフにもいろいろな種類があるので、どういうラフに入っても対応していけるような技術を、プレッシャーがかかる実戦の中でどんどん磨いていきたいなと思っています。

 ご存じのように、先日の国内での開幕戦「東建ホームメイトカップ」では単独2位に入ることができました。プレーオフでは、最後の最後で甘さが出てしまった感じで、悔しい思いをしました。
 ただ、僕は正直、あのコースは苦手で(苦笑)。いつも風が回っているイメージがあるので、まずは予選を通るのが毎年の目標で、今年もそうでした。だから、プレーオフまで進めたこと自体、自分でもびっくりしました。

 ドライバーも、自信に満ち溢れていたというか(笑)、イメージ通りのショットをすることができました(※3日間平均のフェアウェイキープ率は80.952%をマークし1位)。ラフに入ったショットも、全然悪いショットではなかったです。実は、昨年末にメチャやわらかいシャフトに替えたのですが、それもうまいことハマってくれました。
 最終日の強い風の中で、しぶとくプレーできて、6アンダーで回れたのもよかったですし、少し自信がつきました。この経験を無駄にせずに、次につなげたいです。

 今回は勝てませんでしたが、次は優勝したいですね。前回の優勝が2023年なので、とにかく早く1勝したいです。それには、今回もそうでしたが、最終的にはパットが入るかどうか。そこに尽きると思うのですが、やっぱりバーディチャンスをどれだけ作れるかどうかも大事です。ドライバーもアイアンも去年と比べたら手応えはいいので、そういう意味では自分でもこれからの試合が楽しみです。

出水田 大二郎(33)

◇2025年の戦績
・賞金ランキング:51位
・ベストフィニッシュ:12位タイ(ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント)

 去年は、シード権こそキープすることができましたが、トップ10に入れた試合はなくて、賞金ランキングは50位台。ここ3年は、同じようなランキングで落ち着いてしまっていて、ツアー最終戦にも出られていないので、当然成績には納得していません。若い選手が増えて、ツアーのレベル自体も上がっていることもありますが、僕自身、もっともっと頑張らなきゃという気持ちは強くあります。

 そんなシーズンでも、スタッツで言うと、パーオン率が2位で、トータルドライビング(※)は6位でした。なので、ショットは悪くないんです。問題は、グリーン周りやパッティングなので、特にパッティングは今回のシーズンオフにいろいろ取り組みました。パッティングスタジオに行って、いろいろなデータを取って、それを見ながら、アドレスとか、ストロークについて試行錯誤しました。それを受けて練習して、つかんだ部分があります。それが今シーズンのスタッツに現れてくれたらいいなと思うし、今の感覚では、ここ数年より、スタッツを上げていけるんじゃないかなと思っています。
(※)ドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率をポイント換算した順位

 3月上旬の開幕戦「ISPS HANDA Japan-Australasia Championship」は、久しぶりの試合の割には手応えがありました。2日目に、本当にちょっとした取りこぼしがあって、結局カットラインに1打足りずに予選落ちしてしまったのですが、ゴルフ自体はそんなに悪くはなかったと思っています。
 ただ、その後にウエイトトレーニングをしていて腰を痛めてしまって……。3月は非公式競技に何試合か出場する予定だったのですが、1試合も出ることができませんでした。

 トレーニング内容は、例年と同じようなものだったのですが、毎年やっていると、使うウエイトは年々上がってきます。それで今年も去年より重量を上げたのですが、その際に腰をやってしまった感じで……。それ自体は残念だったのですが、痛めたことで、ケアや身体についていろいろ聞けたのはすごく勉強になりました。僕は身体が硬いのですが、それに対して、ケアやトレーニングについて「もっとこうした方がいいんじゃない?」みたいなことをいろいろ教えてもらったんです。

 身体が硬い自覚はあったけれど、今までは別に大きなケガもなくやってきたので、気にしていませんでした。でも、僕も2月で33歳になったし、今後は、もっと身体のことを考えて、いろいろな面でレベルアップしていかなきゃいけないなというのを、今回のケガですごく学んだ気がします。

 そうして迎えた国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」ですが、残念ながら2日目の1ホール目で腰に痛みが出て、そのホールをプレーした後に棄権してしまいました。やっぱりスタートダッシュは大事だと思うし、会場のコース(東建多度カントリークラブ・名古屋)に対しては、毎年僕は相性がよくて、一昨年も去年も15位タイと成績も悪くなかったので、今年も優勝争いができるように頑張りたかったのですが……。
 ただ、今回は腰でしたが、こういうことは遅かれ早かれあったかもしれないとも思うんです。だから、現状をきちんと受け止めて、身体に負担をかけないゴルフをするとか、今後につなげていけたらなと思っています。

 それに、腰は検査をして、骨や神経には異常がなくて、筋肉の疲労だということが分かったので、これ以上悪くなることはないと思います。今はまだ寒い日もありますが、これからだんだん気温が上がっていけば腰の状態も徐々によくなってくるはず。先ほども言ったように、パッティングはいいフィーリングでできているので、身体さえ元に戻れば、面白いシーズンになるんじゃないかなと思います。

 今シーズンの目標は、もちろん優勝です。僕がツアーで初優勝したのが2018年で、その後、ずっと勝てていません。なかなか2勝目に手が届かず、「今年こそ!」と毎年思ってはいるのですが、今年こそ、本当に勝てるように頑張りたいと思います。

植竹 勇太(30)

◇2025年の戦績
・賞金ランキング:73位
 ※2025年度 QTランキング:5位
・ベストフィニッシュ:12位タイ(日本オープンゴルフ選手権)

 僕の去年の賞金ランキングは73位。(シード権が与えられる)65位まで順位的にはあと一歩でしたが、賞金額にはかなり差があって、全体としては苦しいシーズンでしたね。
 原因はいくつかあるのですが、一つはコースの変化だと思っています。フェニックスCCもそうでしたが、距離が長くなっているコースが多いんです。その一方で、ラフが短いとか、グリーンが止まりやすいとか、セッティングはやさしくなっていると感じます。そういうコースでは、やっぱり飛距離が出る選手が上位に来ることが多いですよね。
 僕がツアーに出始めた頃には、けっこうラフが長いコースがあって、「ティショットでラフ入れたらキツいよね」という感じだったので、飛距離の出ない僕でも戦えていた部分がありました。それが去年は、「自分らしいゴルフをしても戦えないな」とすごく感じましたね。

 そんなシーズンでしたが、ファイナルQTでは5位に入って、今年のツアー前半戦の出場権を獲れたのはよかったです。あの週は、特に何かがよかったというわけではないんです。ただ、寒かったし、それによって飛距離も出ないことも最初から分かっていたので、そこは割り切って、「自分のできることをきちんとやろう」と思ってプレーしました。だから、緊張することもなく、フラットな気持ちでプレーできました。特に風が強かった最終日も、耐えたというより、ストレスなくゴルフができた感じで、それがいい結果につながったのだと思います。

 今回のシーズンオフは、ひたすら筋力トレーニングをしていました。それは、今の飛距離のままではツアーで勝負できないと思ったから。それで、去年のファイナルQTの時に、新しいトレーナーの方に「30ヤードは伸ばしてください」とお願いしました。トレーナーさんは「いや、さすがに30は……」という感じだったのですが(笑)、「やれることはやりましょう」と言ってくれて。それで、ファイナルQTの後、1週間だけ休んで、そこからトレーニングを始めました。僕としては過去いちばん早い始動だったと思います。
 以前のトレーニングは自重を使ったメニューが多くて、身体をスムーズに動かす使い方を鍛えるイメージだったのですが、今はゴルフに特化したトレーニングをしています。

 ただ、ウエイトを使うことはせず、たとえば腕立て伏せだったら、バランスボールの上でやるとか、体幹を鍛えながらやる感じで。下半身は、坂道ダッシュと本当に地味なトレーニングを1月から3月にかけてやりました。そうしたら全然違う身体になって、体重も6キロは増えました。もともとは63キロがベストだったのですが、シーズン後半になるとどんどん痩せてしまって、一昨年の年末は60キロぐらいまで落ちてしまったんです。でも今は69キロあって、人生でマックスです。

 そんな感じで、身体はだいぶ仕上がったのですが、その分ゴルフの練習は例年より少なめでした。特に1、2月は筋肉痛がひどくて(苦笑)、あまりラウンドができなかったので、その点は少し不安です。ただ、飛距離は今の時点で去年の夏と同じぐらい出ているし、ヘッドスピードで言えば夏より速くなっているので、そこは自分でも楽しみです。

 そんな感じでトレーニング主体のオフを過ごしたので、例年に比べて仕上がり感というのはありませんでした(苦笑)。4月上旬のACNツアーの開幕戦も、コースでプレーすること自体、久しぶりだったので、結果は気にせずに、試合勘を取り戻すために出場した感じですね。
 オフの終盤には、パッティングとか、ハーフスイングとか、これまでもやってきた基礎練習をたっぷりやったので、試合勘が戻れば、それも生きてくるんじゃないかと思っています。
 筋力トレーニングはシーズン開幕後も、シーズン用のメニューを作ってもらって続けています。ただ、飛距離は飛ばしつつも、やっぱり僕の持ち味はフェアウェイキープなので、マックスのヘッドスピードではなく、平均値を上げなきゃいけないなと思っています。〝振り感〟は一緒なのにヘッドスピードは速いというのが理想ですね。

 そして、僕の今年の目標ですが、去年88位だった「オールラウンド」のランキングを上げたいと思っています。つまり、もっと飛んで、曲がらなくて、アイアンショットが上手くて、パットが入る選手になりたい(笑)。今まではフェアウェイキープだったりパーオンだったり、ステディなゴルフをめざしてきたのですが、それだと距離の長いコースでは戦えません。だから、すべての部門のランキングを上げたいんです。

 もちろん勝ちたいし、シード復活もしたいのですが、オールラウンドを上げていけば自ずと上位で戦えるはずですし、僕が目標にしている、アジアやヨーロッパでのプレーもできるんじゃないかと思っています。

竹内 大(30)

◇2025年の戦績
・ACNツアーポイントランキング:71位
 ※2025年度 QTランキング:17位
・ベストフィニッシュ:20位タイ(太平洋クラブチャレンジトーナメント ※ACNツアー)

 昨年、僕はレギュラーツアーに出られたのは2試合だけで、下部のACNツアーが主戦場でした。
 ACNツアーでは、悪くても賞金ランキング20位以内に入って〝裏シード〟を獲って、今年のレギュラーツアーに出ることを目標にしていたんです。でも、始まってみると、前半戦は、調子は悪くないのに流れをつかめないことが続いて、結果につながらないもどかしさを感じていました。そうこうするうちに後半戦になって、調子を崩してしまった感じでしたね。
 一昨年は、ACNツアーで2度優勝争いができたので、去年こそ優勝を狙っていたのですが、勝ちたい気持ちが強すぎたのか、いろいろ考えすぎて、冷静でいられない時もありました。その結果、20位台、30位台の試合が多くて、「うまくまとまっていないなぁ」「空回りしているなぁ」と感じていました。

 ただ、年末のファイナルQTで、自己ベストの17位に入ることができたのはよかったと思います。去年のACNツアー最終戦は予選落ちしてしまったのですが、調子は悪くなかったので、コーチのところに行って、「何が悪いか分からない」と言ったんです。そうしたら、僕のアドレスを見たコーチが、「重心が高いよ。少し低くしてみて」と。それで、言われた通りにして打ってみたら、その瞬間にショットがよくなって(笑)。アドバイスはたったそれだけだったのですが、おかげで今年のツアー前半戦の出場権を獲ることができました。

 シーズンオフは、年明けからほぼ2か月間、宮崎や高知、それに国内のあちこちで、コーチと一緒にずっと合宿をしていました。去年の結果を踏まえて、スイングを根本から変えて、調子に左右されないようなスイングを作ろうと、コーチと一緒に取り組んだんです。それこそ、スイングの途中で物音が鳴ってもビクともしないスイングを作ろうと、ドライバーからアイアンまで、テークバックの仕方とか、アドレスとかリズムとか、スイングの土台になる部分をすべて変えるイメージです。

 その成果ですが、球筋が変わってきました。以前は、インパクトを手で合わせてしまっていたために、横方向へのズレがかなり大きかったのですが、新しいスイングでは、それを改善して体全体で打つようなイメージに変えました。その結果、同じドローでも、ドライバーでは5ヤードぐらい、曲がり幅が小さく収まるようになりました。
 僕にとっての今年の初戦だったACNツアー開幕戦「Novil Cup」でも、疲れが溜まっていた割に、かなりいい球が打てていたので、新しいスイングが落ち着いてきているなと実感できました。

「Novil Cup」での僕は、3日間通算5アンダーの25位タイという成績でした。疲れが溜まっていたと言ったのは、開幕前日まで埼玉で「日本プロゴルフ選手権」の予選会に出場して、それが終わってすぐに会場の徳島に移動したからです。夜中に着いて、練習ラウンドせずに翌朝いきなりスタートしたので、その状況からすれば、まずまずのゴルフができたんじゃないかと思っています。

 それと去年との違いで言うと、ゴルフを始めた頃以来、久しぶりに7番ウッドをバッグに入れました。去年まで使っていた3番アイアンでは、パー5でツーオンを狙いたい時や、230~240ヤードのパー3のティショットで、どうやってもグリーンに止まる球が打てませんでした。それで、年明けに『スリクソン ZXi』の#7を組んでもらって、さっそくコースで打ってみたら、「これはいいな」と(笑)。すぐに使い始めたのですが、これがツアーで活躍してくれたらいいなと思います。

 今年の前半戦は、これまででいちばん多くレギュラーツアーの試合に出られるので、やはりシード権を獲るのが目標です。それには、前半戦で結果を残して、後半戦も出られるようにしないといけないのですが、気持ちとしては、もう前半戦でシードを決めたいぐらいです(笑)。それと、まだ果たせていないACNツアーでの優勝もしたい気持ちも正直あるので、レギュラー優先ではあるものの、ACNツアーで初優勝して、その勢いに乗ってツアーでシード権を獲れればと思っています。