去年は、悩みに悩んだシーズンでした。たまにショットとパットが噛み合っても、それが結果につながらなかった感じですね。
以前の僕はアイアンショットが得意だったのですが、去年は精彩を欠いていたような気がします。インテンショナルなショットも、意図しない曲がり幅になったりして、自分が納得できるショットが打てませんでした。〝ライン〟が出せていなかったので、なかなかバーディチャンスにつかなくて、どうしても長いパットばかり残ってしまって……。たまにチャンスについても決まらないということの繰り返しだったので、本当に苦しかったですね。
(2024年まで9シーズン連続でツアー1位を記録した)フェアウェイキープ率で1位になれなかったことについては、しょうがないかなと思っています。やっぱり去年はティショットが曲がっていたし、納得できるショットが少なかったので。
今回のオフは、原点に戻って、実家の練習場で、先ほど話したアイアンのライン出しを徹底的にやりました。番手は幅広く、全番手でやった感じです。
ドライバーも、先ほど言ったように去年は安定感に欠けていたので、しっかり振り切ったうえで、ラインを出すように練習しました。
それと、バンカーショットも例年より多く練習したと思います。バンカーショットも、去年は自分のイメージした通りに打てなくて、自分なりに改善点がありました。だから、ここでも原点に戻ろうと思って、実家の練習場にあるバンカーで、多少の雨が降ってもやっていました。
ご存じのように、先日の国内での開幕戦「東建ホームメイトカップ」では単独2位に入ることができました。プレーオフでは、最後の最後で甘さが出てしまった感じで、悔しい思いをしました。
ただ、僕は正直、あのコースは苦手で(苦笑)。いつも風が回っているイメージがあるので、まずは予選を通るのが毎年の目標で、今年もそうでした。だから、プレーオフまで進めたこと自体、自分でもびっくりしました。
今回は勝てませんでしたが、次は優勝したいですね。前回の優勝が2023年なので、とにかく早く1勝したいです。それには、今回もそうでしたが、最終的にはパットが入るかどうか。そこに尽きると思うのですが、やっぱりバーディチャンスをどれだけ作れるかどうかも大事です。ドライバーもアイアンも去年と比べたら手応えはいいので、そういう意味では自分でもこれからの試合が楽しみです。
去年は、シード権こそキープすることができましたが、トップ10に入れた試合はなくて、賞金ランキングは50位台。ここ3年は、同じようなランキングで落ち着いてしまっていて、ツアー最終戦にも出られていないので、当然成績には納得していません。若い選手が増えて、ツアーのレベル自体も上がっていることもありますが、僕自身、もっともっと頑張らなきゃという気持ちは強くあります。
そんなシーズンでも、スタッツで言うと、パーオン率が2位で、トータルドライビング(※)は6位でした。なので、ショットは悪くないんです。問題は、グリーン周りやパッティングなので、特にパッティングは今回のシーズンオフにいろいろ取り組みました。パッティングスタジオに行って、いろいろなデータを取って、それを見ながら、アドレスとか、ストロークについて試行錯誤しました。それを受けて練習して、つかんだ部分があります。それが今シーズンのスタッツに現れてくれたらいいなと思うし、今の感覚では、ここ数年より、スタッツを上げていけるんじゃないかなと思っています。
(※)ドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率をポイント換算した順位
3月上旬の開幕戦「ISPS HANDA Japan-Australasia Championship」は、久しぶりの試合の割には手応えがありました。2日目に、本当にちょっとした取りこぼしがあって、結局カットラインに1打足りずに予選落ちしてしまったのですが、ゴルフ自体はそんなに悪くはなかったと思っています。
ただ、その後にウエイトトレーニングをしていて腰を痛めてしまって……。3月は非公式競技に何試合か出場する予定だったのですが、1試合も出ることができませんでした。
身体が硬い自覚はあったけれど、今までは別に大きなケガもなくやってきたので、気にしていませんでした。でも、僕も2月で33歳になったし、今後は、もっと身体のことを考えて、いろいろな面でレベルアップしていかなきゃいけないなというのを、今回のケガですごく学んだ気がします。
そうして迎えた国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」ですが、残念ながら2日目の1ホール目で腰に痛みが出て、そのホールをプレーした後に棄権してしまいました。やっぱりスタートダッシュは大事だと思うし、会場のコース(東建多度カントリークラブ・名古屋)に対しては、毎年僕は相性がよくて、一昨年も去年も15位タイと成績も悪くなかったので、今年も優勝争いができるように頑張りたかったのですが……。
ただ、今回は腰でしたが、こういうことは遅かれ早かれあったかもしれないとも思うんです。だから、現状をきちんと受け止めて、身体に負担をかけないゴルフをするとか、今後につなげていけたらなと思っています。
今シーズンの目標は、もちろん優勝です。僕がツアーで初優勝したのが2018年で、その後、ずっと勝てていません。なかなか2勝目に手が届かず、「今年こそ!」と毎年思ってはいるのですが、今年こそ、本当に勝てるように頑張りたいと思います。
僕の去年の賞金ランキングは73位。(シード権が与えられる)65位まで順位的にはあと一歩でしたが、賞金額にはかなり差があって、全体としては苦しいシーズンでしたね。
原因はいくつかあるのですが、一つはコースの変化だと思っています。フェニックスCCもそうでしたが、距離が長くなっているコースが多いんです。その一方で、ラフが短いとか、グリーンが止まりやすいとか、セッティングはやさしくなっていると感じます。そういうコースでは、やっぱり飛距離が出る選手が上位に来ることが多いですよね。
僕がツアーに出始めた頃には、けっこうラフが長いコースがあって、「ティショットでラフ入れたらキツいよね」という感じだったので、飛距離の出ない僕でも戦えていた部分がありました。それが去年は、「自分らしいゴルフをしても戦えないな」とすごく感じましたね。
今回のシーズンオフは、ひたすら筋力トレーニングをしていました。それは、今の飛距離のままではツアーで勝負できないと思ったから。それで、去年のファイナルQTの時に、新しいトレーナーの方に「30ヤードは伸ばしてください」とお願いしました。トレーナーさんは「いや、さすがに30は……」という感じだったのですが(笑)、「やれることはやりましょう」と言ってくれて。それで、ファイナルQTの後、1週間だけ休んで、そこからトレーニングを始めました。僕としては過去いちばん早い始動だったと思います。
以前のトレーニングは自重を使ったメニューが多くて、身体をスムーズに動かす使い方を鍛えるイメージだったのですが、今はゴルフに特化したトレーニングをしています。
そんな感じで、身体はだいぶ仕上がったのですが、その分ゴルフの練習は例年より少なめでした。特に1、2月は筋肉痛がひどくて(苦笑)、あまりラウンドができなかったので、その点は少し不安です。ただ、飛距離は今の時点で去年の夏と同じぐらい出ているし、ヘッドスピードで言えば夏より速くなっているので、そこは自分でも楽しみです。
そんな感じでトレーニング主体のオフを過ごしたので、例年に比べて仕上がり感というのはありませんでした(苦笑)。4月上旬のACNツアーの開幕戦も、コースでプレーすること自体、久しぶりだったので、結果は気にせずに、試合勘を取り戻すために出場した感じですね。
オフの終盤には、パッティングとか、ハーフスイングとか、これまでもやってきた基礎練習をたっぷりやったので、試合勘が戻れば、それも生きてくるんじゃないかと思っています。
筋力トレーニングはシーズン開幕後も、シーズン用のメニューを作ってもらって続けています。ただ、飛距離は飛ばしつつも、やっぱり僕の持ち味はフェアウェイキープなので、マックスのヘッドスピードではなく、平均値を上げなきゃいけないなと思っています。〝振り感〟は一緒なのにヘッドスピードは速いというのが理想ですね。
もちろん勝ちたいし、シード復活もしたいのですが、オールラウンドを上げていけば自ずと上位で戦えるはずですし、僕が目標にしている、アジアやヨーロッパでのプレーもできるんじゃないかと思っています。
昨年、僕はレギュラーツアーに出られたのは2試合だけで、下部のACNツアーが主戦場でした。
ACNツアーでは、悪くても賞金ランキング20位以内に入って〝裏シード〟を獲って、今年のレギュラーツアーに出ることを目標にしていたんです。でも、始まってみると、前半戦は、調子は悪くないのに流れをつかめないことが続いて、結果につながらないもどかしさを感じていました。そうこうするうちに後半戦になって、調子を崩してしまった感じでしたね。
一昨年は、ACNツアーで2度優勝争いができたので、去年こそ優勝を狙っていたのですが、勝ちたい気持ちが強すぎたのか、いろいろ考えすぎて、冷静でいられない時もありました。その結果、20位台、30位台の試合が多くて、「うまくまとまっていないなぁ」「空回りしているなぁ」と感じていました。
シーズンオフは、年明けからほぼ2か月間、宮崎や高知、それに国内のあちこちで、コーチと一緒にずっと合宿をしていました。去年の結果を踏まえて、スイングを根本から変えて、調子に左右されないようなスイングを作ろうと、コーチと一緒に取り組んだんです。それこそ、スイングの途中で物音が鳴ってもビクともしないスイングを作ろうと、ドライバーからアイアンまで、テークバックの仕方とか、アドレスとかリズムとか、スイングの土台になる部分をすべて変えるイメージです。
「Novil Cup」での僕は、3日間通算5アンダーの25位タイという成績でした。疲れが溜まっていたと言ったのは、開幕前日まで埼玉で「日本プロゴルフ選手権」の予選会に出場して、それが終わってすぐに会場の徳島に移動したからです。夜中に着いて、練習ラウンドせずに翌朝いきなりスタートしたので、その状況からすれば、まずまずのゴルフができたんじゃないかと思っています。
今年の前半戦は、これまででいちばん多くレギュラーツアーの試合に出られるので、やはりシード権を獲るのが目標です。それには、前半戦で結果を残して、後半戦も出られるようにしないといけないのですが、気持ちとしては、もう前半戦でシードを決めたいぐらいです(笑)。それと、まだ果たせていないACNツアーでの優勝もしたい気持ちも正直あるので、レギュラー優先ではあるものの、ACNツアーで初優勝して、その勢いに乗ってツアーでシード権を獲れればと思っています。