D-cafe:最終日は2位に2打差をつけてのスタートでしたが、優勝できそうな予感はあったのでしょうか?
菅沼:いえ、全然。2打差はあってないようなものなので、勝てそうだとはまだ思っていませんでした。ただ、浜野GCでは去年の試合(※前身の「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」)で勝ったし、グリーンが自分に合っていて得意なコースなので「もしかしたら勝てるかも……」という気持ちはありました。
D-cafe:スタートして2番ホールから3連続バーディを奪いましたが、そのときの心境は?
菅沼:まだ余裕はなかったです。私だけがスコアを伸ばしていたわけではなくて、優勝争いをしていた選手もバーディを獲っていましたから。ただ、10番ホールで、10mを超えるバーディパットが入って。3日間に決まったバーディパットの中では、あのパットがいちばん長かったと思いますが、あれでたしか3打差になったので、少しだけ「いけるかな」と思いました。
D-cafe:決まった瞬間は両手を挙げて何度もジャンプしていましたね(笑)。
菅沼:はい(笑)。アプローチする前は、キャディさんと「ボギーになっちゃうかも」と話していたので、入ったときはめっちゃうれしかったです! 優勝するときって、やっぱりああいう奇跡みたいなことが起こるので、「今日は優勝できるかも」と思いました。
D-cafe:さらに16番、17番と連続バーディで、最終的には5打差の圧勝でした。
菅沼:私は〝圧勝〟に憧れがあったんです。なんだか言葉の響きがすごくカッコいい気がするからです。それを実現できたので本当にうれしかったです。
D-cafe:ツアー通算4勝目になりましたが、それまでの優勝と比べて違いはありましたか?
菅沼:そうですね……自分が強くなったといちばん感じられた勝ち方だったかもしれないです。最後の最後まで攻めて、終盤にバーディが獲れたし、5打差もつけられたし、強さを見せられたかなと思います。
D-cafe:それにしても、あの試合ではドライバーショットが飛んでいましたよね。(計測ホールだった)16番ホールでは、2日目が284ヤード、最終日も286ヤードを記録しました。
菅沼:はい。風がフォローだったし、アドレナリンも出ていたと思いますけど(笑)、あのホールのドライバーショットの感覚はすごくよかったです。
D-cafe:シャフトも去年までとは違うそうですね。
菅沼:はい。手元がしっかりしていて、先が走るシャフトに替えたのですが、『ゼクシオ 14+』のヘッドとの相性がよくて、すごく振り抜きがいいので、気持ちよく振れます。私はフェーダーなので左に曲がる球は絶対にイヤなのですが、そういう球がまったく出ないので、常に思い切って振っていけます。
D-cafe:優勝した試合では何度か〝直ドラ〟もしていましたね。
菅沼:はい。アゲンストの風が吹いて、高さを出さない方がいいなという状況で使いました。ふだんから練習ラウンドでやっていて、アゲンストが強いときにはすごくいい感じで飛んでくれます。
D-cafe:アマチュアには、直ドラはなかなか難しいと思うのですが、うまく打つコツはありますか?
菅沼:アマチュアのみなさんはやらないほうがいいんじゃないですか(笑)? それは冗談ですけど、たぶん当てにいこうとするから難しいんだと思います。私は、短めに持って、ティアップするときよりもボールを少しだけ内側に入れて、スイングは変えずに打っています。ボールの位置を変えるというのが、いちばんいいアドバイスかもしれないです。みなさんもぜひ試してみてください(笑)。
D-cafe:ツアーのスタッツ(部門別データ)を見ると、去年は50位台だったパーオン率が、今年は「71.4976%」で1位です。その要因は何でしょう?
菅沼:シーズンオフに練習したおかげだと思うのですが、今年はアイアンショットもすごく自信を持って打てています。それと、アイアンのシャフトも、ウッドと近いものに替えたことで同じ感覚でスイングできるので、流れがよくなったのも理由だと思います。
D-cafe:パーセーブ率も、去年の60位台からかなりよくなって現在2位(87.4396%)です。
菅沼:はい。ボギーが減ったのも、パーオン率が上がったからだと思います。よっぽど大きなグリーンでなければ3パットもしないですから。ボギーが減ったのは、すごく成績に影響しています。
D-cafe:そういえば、今年の目標の一つに「パーオン率1位」を挙げていますね。それはなぜですか?
菅沼:パーオン率で1位になるのは、絶対的にショットが上手い人というイメージがあります。そんなに簡単に獲れるものではないと思いますが、私もショットメーカーだと思ってほしいので、1位を獲りたいんです。
D-cafe:現在の調子はどうですか?
菅沼:優勝したあと、2試合続けて予選落ちしてしまったのですが(苦笑)、それはグリーンが読めなかったり、ショートパットを強気に打ちすぎたりしたのが原因で、ショットは相変わらずよくて、パーオンもできているので心配はしていません。
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