2026/08/17

D-Cafeレポート

《リラックス・トーク》課題が明確な今はゴルフが楽しい。強い気持ちで3勝目をめざす ~ 小木曽 喬 ~

 みなさん、こんにちは。小木曽 喬です。毎日暑い日が続いていますがお元気ですか? 僕は元気です! ただ、ご存じの方もいるかもしれませんが、僕は3月上旬のニュージーランドでの開幕戦(ISPS HANDA Japan-Australasia Championship)の直後に、自分の不注意から左足の腓骨を折ってしまいました……。
 帰国後すぐに金属製のプレートを埋め込む手術を受けて、そこから全治2か月と診断されたのですが、5月中旬のメジャー初戦「日本プロ(ゴルフ選手権大会 センコーグループカップ)」(5月第4週)はベストの状態で迎えたいと考えました。そこから逆算して、地元での「中日クラウンズ」(4月第5週)からツアーに復帰しました。安静にしているより、動かしながら治すほうがいいと思ったからです。
 自分なりに照準を合わせた「日本プロ」では、初日に8個バーディが獲れて首位タイといいスタートが切れました。バーディパットもほとんどが1m以内で、ショットの感触はかなりよかったです。ただ、ケガを言い訳にしてはいけないのですが、あの頃は足の状態が万全ではなかったので、初日のゴルフが4日間続かなくて……。

 ツアーに復帰した頃は、患部をテーピングで固定していたので、歩くときに違和感はあったものの痛みはなかったんです。でも、だんだん傷が癒えてきて可動域が広がってくると、その分違うところに痛みが出るようになりました。6月上旬の「(BMW日本ゴルフ)ツアー選手権(森ビルカップ)」も、難しいけれどけっこう得意なコースだし、調子自体悪くなかったので、ある程度やれるだろうと思っていたら、いろいろなエラーが起きてしまい、予選を通過できませんでした。

 当時は、左足からお尻にかけて筋肉がすべて落ちたままの状態だったので、このままじゃマズいと思って、そこから筋トレに力を入れました。その結果、足の状態も徐々に上がっていって、6月中旬の韓国ツアー「ハナ銀行インビテーショナル」では13位タイに入ることができました。僕にとっては、日本ツアーとの共催だった2024年大会でツアー初優勝した思い入れのある試合で、開催コースも当時と同じ。初日、2日目といいプレーができて、3日目は最終組でプレーしました。その3日目は雨が降ってしまって足がキツかったのですが、4日間完走できたし、足の状態を考えると納得のいくゴルフができたと思います。

 去年はメジャー(ゴルフ日本シリーズJTカップ)で初めて勝つことができたし、賞金ランキングでもキャリアハイを更新できました。すごく充実したシーズンだったので、今年は自分の中でもう一つステージを上げたいと思い、ヨーロッパツアーのQTを受験することも見据えていたんです。
 でも、オフに練習やトレーニングをして、ニュージーランドで迎えた開幕戦では、自分がレベルアップできたと感じられなかったし、海外でやれるレベルに達していないことにストレスを感じていました。プレーしていて、去年と変化がないなと思ったし、正直ゴルフをしていて楽しくありませんでした。

 それが、ケガをしたことで、自分自身の身体のことを考えるようになって、いろいろ学ぼうと思うようになりました。リハビリも必要だったので、リハビリとトレーニングをセットでできるようトレーナーさんも替えたのですが、そこで自分の足りないところがたくさんあることに気づいたんです。それを今の年齢で知ることができたのはよかったと思うし、ケガをしていなかったら知ることもできなかったので、いいチャンスをもらったと考えるようになりました。

 ゴルフのスイングも、トレーニングと連動して考えるようになって、課題も、オフよりも今の方が明確になっています。その意味では、今がいろいろ変えるタイミングだなと思っていて、それが楽しくもあります。
 たとえばアイアンショットで、練習ではできることが試合になるとできないということがあります。それができるようにするには微調整が必要なのですが、「ちょっと待て、こんなミスが出るのか!」ということもあれば、「うわっ、こんな球が打てた!」ということもあります。いいショットも悪いショットも出るのですが、やろうとしていることのレベルは確実に上がっていると感じます。高いレベルをキープできるところまでは達していないのですが、何をしたらいいのかわからずにプレーしていたときと比べると、結果は別として、今はゴルフをしていて楽しいです。これはすごく大事なことだと思っていて、結果もついてくるのがベストではあるのですが、楽しくやれないと結果もついてこないと信じてやっています。

 変えたということで言うと、僕はこの夏から、スリクソンの新しいドライバー『スリクソン ZXi RKT ドライバー』を使い始めました。6月終わりのオープンウィークにフィッティングをして、すごく感触がよかったので、翌週の「JPC(JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品)」(7月第1週)でさっそく使いました。

 僕が選んだのはスタンダードモデル。このドライバーは、打ち出し角を上げて、低スピンになるように設計されているのですが、それがすごくいい方向に進化したなと感じます。それと、僕は今までティーアップを高くすると、球が右に出てしまうので高くできなかったのですが、『スリクソン ZXi RKT ドライバー』は、ヘッドに厚みがあるので、高くティーアップできます。それがメチャいい感じで、特に飛ばしたいときにはキャリーが稼げます。

 これまでとは明らかに弾道が変わって、高い球を打てるので、曲がりも少なくなるんじゃないかと思います。低く打とうとすると、どうしてもカット目に打つのでサイドスピンが入ってしまうのですが、このドライバーは上方向に打てるので、方向安定性がよくなるように感じます。
 足はかなりよくなりましたが、できれば傾斜地からのショットは避けたいんですよね。ショットを曲げると傾斜から打たないといけないし、打った後には、傾斜を上がったり下ったりして戻ってこないといけないので、そこでも足に負担がかかります。新しいドライバーでまっすぐ飛ぶ球を多く打てれば、フラットな場所から打てるので足が疲れないし、まっすぐ球を打ち続けていたら、足の治りも早いんじゃないかと(笑)。

 男子ツアーも、もうすぐ再開されますが、後半戦の僕の目標はやっぱり勝つことです。今回ケガをして、僕自身、いろいろな人に支えてもらうことで、プロとしてやれているんだということを改めて感じました。そうやって応援してくださる人たちのためにも勝ちたいなと思います。ツアー3勝目をしたい気持ちは、初優勝をめざしていたときの気持ちより強いかもしれません。それほど、優勝したいという気持ちは強いので、足の状態と一緒にゴルフの調子も上げていって、早く3勝目ができるよう頑張るつもりです。



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