2026/09/11

ツアー情報レポート

《〝夢のステージ〟宮崎をめざし、プロとアマチュアが奮闘》「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」開催!

※JGTO(日本ゴルフツアー機構)が運営する男子下部ツアー

 今年は全14試合が予定されているACNツアー。レギュラーツアーでの活躍をめざし、若手をはじめとするプロたちがしのぎを削る同ツアーで、2022年からDUNLOP(住友ゴム工業)が主催するのが「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」です。
 大会名の通り、優勝者とローアマチュアの2名には、DUNLOPの主催(※フェニックス・シーガイア・リゾート、毎日放送との共催)で毎年11月にフェニックスカントリークラブ(宮崎県)で開催される世界標準のトーナメント「ダンロップフェニックストーナメント(DPT)」への出場権が与えられます。
 また、DUNLOPでは、西郷村に隣接する白河市にタイヤ工場を構えていることもあり、これまで福島の震災からの復興支援を実施。県内でのゴルフの普及や地域活性化にも力を入れており、本大会を福島で開催するのも、その活動の一環です。
 そして、アマチュアゴルファーの出場枠を多く設けているのも本大会の特色。ジュニアを含むアマチュアゴルファーが、高難度のセッティングのプロトーナメントでプレーすることにより、個々のレベルアップにつなげてもらうことをめざしています。今年の大会にも、主催者であるDUNLOPの推薦により、中学・高校・大学の年代別の全国大会の上位入賞者や、今年で31回目を迎えた「福島県オープン」のアマの部優勝者1名(注:プロの部優勝者1名も出場)など、多くのアマチュアプレーヤーが出場しました。
 このようにDUNLOPでは、地区オープンやジュニア大会から、トッププロが競うレギュラーツアー出場までの道筋をつけることで、ゴルフの活性化を図っています。

 ゴルフの普及・活性化の一環として、トーナメント会場ではイベントも行いました。1つは、昨年初めて開催した、出場プロによる小・中学生を対象にしたジュニアレッスン会。開幕2日前の25日(火)夕方に、グランディ那須白河GCのドライビングレンジで実施しました。
 レッスンを担当したのはダンロップ契約の長澤 奨プロ、植田 晃大プロ、香川 友プロの3人。今回は、地元の「西の郷(にしのさと)スポーツクラブ」のメンバー、福島プロゴルフ会(FPGS)が主催する「FPGSジュニアサーキット」の出場者、JLPGAから福島に派遣された栗西鈴香プロが長年現地で実施しているレッスンに参加している中学生など、日頃スナッグゴルフやゴルフに打ち込む小・中学生19人が参加しました。
 イベントは、植田プロの指導によるストレッチからスタート。その後、3班に分かれ、3人のプロがデモンストレーションショットを披露。そして、3人のプロが一人ひとりにワンポイントレッスンを行ったあと、参加賞として、スリクソンのボールとハンドタオルをプロからプレゼント。さらに、全員による記念撮影を行い、最後はプロによるサイン会でレッスンは終了しました。
 また、大会最終日の8月29日には、上位4組のプレーヤーたちの協力により、恒例の「キッズエスコート」を実施。この企画は、大会に華を添えるとともに、子どもたちに、競技ゴルフの魅力やトーナメントの雰囲気を知ってもらおうと行っているもの。今年は西の郷スポーツクラブ所属の小学生とOBの高校生計22名が参加。当日はあいにくの空模様となりましたが、子どもたちは待機中に選手からキャップにサインをもらうなど、ひと時の交流を楽しみました。そして、選手に手を引かれてティーイングエリアに登場し、記念撮影。そしてティオフしていく選手たちを、拍手で送り出していました。

 5回目を迎えた今年の大会には、計148人がエントリー。観戦エリアがクラブハウス近くのティとグリーン周辺に限定されたものの、入場は無料で、雨の最終日にも熱心なギャラリーが観戦に訪れました。
 DPTの出場権を賭けた争いをリードしたのは、前週の「日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子12~14歳の部」で優勝した14歳の吉行ローリさん(高屋中学校3年)。フロント9で5連続を含む6バーディを奪い、一時15アンダーまでスコアを伸ばし、後続に2打差をつけ単独トップに。その後、プロたちも意地を見せ、白熱の展開となりました。この大混戦を制したのは、この日首位と2打差の4位からスタートしたプロ2年目・23歳の真鍋 和馬プロ。スコアを1つ伸ばして迎えた14番から3連続バーディを奪うと、最終18番パー5でもバーディフィニッシュ。これがウイニングパットとなり、この日5アンダー「67」、通算16アンダーとし、2位を1打差で振り切りACNツアー初優勝。見事DPTへの切符を手にしました(ANAオープンの出場権も獲得)。また、ジュニアレッスンに協力してくれた香川プロが、ダンロップ契約プロ最上位となる8位タイに入る健闘を見せました。
 一方、ローアマチュアに輝いたのは吉行さん。バック9ではスコアメークに苦心したものの、最終日を4アンダー「68」でプレーし、トップと3打差の通算13アンダー・6位タイという堂々たる成績を残し、昨年大会でローアマチュアに輝いた2歳上の兄・アムロさんに続き、DPTの出場権を獲得しました。
 23歳と14歳というフレッシュな2人が宮崎への切符を手にして、熱戦は幕を閉じました。


 今大会が今季ACNツアー出場3戦目となった真鍋プロ。初日に首位タイに立ったことで、次戦以降の出場権獲得のためにも〝一発逆転(優勝)〟を狙っていたそうです。最終日は一時首位に3打差をつけられたものの、16番のバーディで単独トップに。「そこから震えが止まらなかった」というものの、18番の劇的バーディで見事優勝。プロ2年目でのプロ初優勝に「これまでタイトルとは無縁の人生だったので、この優勝が一番です」と喜びを語っていました。また、「これで終わりではないので、もう1勝して、最終戦で年間王者を狙える位置にいられるように気を引き締めたい」と今後の目標を話していました。
 そして、出場権を獲得したDPTについて、「子どもの頃から憧れていた大会でずっとテレビで観ていたし、松山(英樹)さんが活躍してきた舞台に自分が出られる実感はまだ湧いてこないです(笑)。でも、目標は予選通過です」と健闘を誓っていました。


 今大会がJGTOのツアー初出場となった吉行さん。プロの試合の雰囲気に緊張はしなかったものの、「優勝が見えてきて、〝上位に入れるんじゃない?〟と思ったら、気合いが入りすぎておかしくなってしまいました(苦笑)」。そして、「ちょっと悔しい気持ちもありますけど、ローアマが獲れて、ダンロップフェニックスに出る権利も得たので、それに関してはうれしいです」と笑顔を見せていました。
 DPTがレギュラーツアー初出場となる吉行さんですが、昨年大会では兄・アムロさんのキャディを務め、フェニックスCCを一緒にラウンドしたこともあるそうで、「距離が長いし、ラフも長くて難しかったです。それ以外はあんまり覚えていないんですけど(笑)」とコースについてコメント。そして、「今年は兄に絶対にキャディをやってもらいます(笑)。兄は去年予選落ちだったので、僕は予選を通過したいです」と力強く話していました。

①〝スナッグゴルフ〟から〝ゴルフ〟への移行をサポート
 DUNLOPが、日頃から福島でのゴルフの普及やジュニア支援のために行っている取り組みひとつが、〝スナッグゴルフ〟から〝ゴルフ〟への橋渡しサポートです。
 西郷村では、小学生によるスナッグゴルフがさかんで、2025年まで「スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会」も行われていたものの、村内の中学校にはゴルフ部がないのが現状。そこでDUNLOPでは、スナッグゴルフに慣れ親しんだ小学生たちが中学進学後にゴルフを楽しめるよう、地域のみなさんが主体になって運営する「西の郷スポーツクラブ」に対し、「中学生を対象にしたゴルフ」をプログラムに加えることを提案。それが2022年に実現し、2026年度は初めて参加者が20名を超え、グランディ那須白河GCのドライビングレンジやショーコースでレッスンを受けています。また、前出の栗西プロはダンロップ契約であり、月に2回実施しているレッスンの参加者は年々増えています。
 このプログラムに対し、DUNLOPではゴルフクラブの貸出や練習用品の提供のほか、冬季/雨天時のインドア練習場の整備などで協力しています。

②福島県内で開催される各種トーナメントへの協力
 福島県では、カテゴリーごとに「福島県オープン」、「FPGSジュニアサーキット」、「JLPGA全日本小学生ゴルフトーナメントinふくしま」といった各種ゴルフトーナメントが開催されています。DUNLOPでは、そうした大会の発展がゴルフ界の活性化につながるという考えから大会に協賛するなど、それらすべての大会に協力しています。