2020/08/21

コラム

ダウンスイングをモノにする!飛距離と正確性アップのコツは「軸」「前傾」「準備」にあり!

理想のスイングを目指す上で悩まれるポイントの一つにダウンスイングがあります。
「どうやって降ろしたらいいの?」「トップの切り返しからどう動かせばいい?」「そのときのクラブはどうしたらいいのか?」「力の入れ方はどのくらい?」など、多くの方が疑問に思われているのではないでしょうか?

今回は、ダウンスイングで意識すべき3つのポイントをお伝えいたします。

ゴルフにおけるダウンスイングとは、スイング時にトップから切り返してインパクトまでの事を言います。ボールとクラブヘッドがぶつかるインパクトに向かう、直前の動作です。
そのためダウンスイングの軌道や、そのときのクラブの向きなどによって、ボールの飛距離や弾道が変わってきます。一方、トップから切り返しての一瞬の動きであり、ダウンスイング中にいろいろと操作することは非常に困難です

【スイングの流れ】
1)アドレス(構え)
2)バックスイング(テイクバック)
3)トップで切り返し

4)【ダウンスイング】

5)インパクト
6)フォロースルー

誰もが気持ちの良いタイミングで無心で振り下ろしたいのがダウンスイングです。
そんな理想のダウンスイングができるようになるためのポイントは、ズバリ!
「軸」「前傾」「準備」の3つです!

ゴルフスイングでよく「軸を意識しなさい」という言葉を耳にすることがあると思います。また、実際に軸を感じながらアドレスしているでしょう。
その軸を維持しつつスイングするわけですが、テイクバックからトップに至るまでは軸が意識できていても、肝心のダウンスイングのときに軸が崩れてしまうことが多々あります。

軸が崩れてしまうと様々なミスに繋がりやすくなります。

例えば、軸が右に傾いた場合のクラブの動きはインサイドアウトの軌道になりやすく、ボールが右へ飛びやすくなります。他にもダフリやすくなったり、それを補おうとして小手先でクラブを操作してフックボールが出たりと理想の結果から程遠くなります。

仮に小手先でクラブの動きを直しても、軸が維持できなければ結局はボールが曲がりやすくなります。
理想通りに正確にエネルギーをボールに伝えるためには、ダウンスイングのときに軸をしっかり維持することがとても大切なのです。

1.連続ジャンプ

何度もジャンプすることによって、徐々に軸を体の中に感じることができます。
ジャンプをすると体に負荷が掛からないように徐々に姿勢が正されていきます。そこで感じている感覚がベースになる軸となります。

軸を感じ、その感覚を維持して打つことにより、正しいダウンスイングのポジションが取れるようになってきます。

2.バランスディスクの上で打つ

バランスディスクの上に立ち、できるだけ揺れないようにすることで体の中にできる軸の揺れを感じるとることができます。
力まず、揺れないでバランスディスクの上でスイングができれば、徐々に軸が安定してきます。
この感覚で揺れない地面の上で打つと普段との違いがはっきりと感じてダウンスイング時の軸を保てるようになります。

3. 右足つま先でボールを挟んで打つ

右足つま先でボールを挟んで踵を着けたまま打てるようになると、ボール方向や目標方向に上半身が突っ込む動きが減ります。更に右足の踏ん張りが効いてきて右に軸が倒れないで打つ練習にもなります。

上半身の力を抜いてしっかり下半身をバネのように使える準備しましょう。最初はクラブの動きなど気にしないで体に沿って打つことが出来れば、軸に対してダウンスイングする感覚がつかめてきます。

「前傾」とは、背骨が前に倒れている角度「スパインアングル」のことを指します。

何故この「前傾=スパインアングル」の維持が大事かというと、それはクラブを動かしている体と、止まっているボールまでの距離感を保つ為です。
前傾の角度が浅くなる(すなわち上体が起き上がる)と、ボールとの距離が離れトップボールになりやすくなります。また手元が高くなってクラブのライ角通りに当てられなくなり、右方向にも飛びやすくなります。
この前傾が浅くなる点を直さずに他の部分で補おうとすると、リリースが早くなってしまったり、手の返しが強くなったりと、さらに間違ったスイングになってしまいます。

「前傾」を維持することによって正しいフェースの向きで力強くボールを打つことが出来るようになるのです。

1.頭を壁に付けてシャドウスイングする

頭を壁につけてシャドウスイングしてみましょう。
もし、シャドウスイング中に前傾が変わると頭が壁に「ゴン!ゴン!」と当たります。更に手の通り道が狭くなるのでスイングしづらくなります。

繰り返し練習し、これを違和感なく出来るようになりましょう。
できるようになったら、クラブを持って練習して感覚の差を修正していけば前傾を維持したダウンスイングになっていきます。

2.壁にお尻を当てて打つ

壁にお尻を当てたままシャドウスイングしてみましょう。
前傾が変わって起き上がる動きが入ると壁からお尻が離れてしまいます。
しっかり股関節から前傾してスパインアングルが維持できれば、必然的にお尻が壁から離れなくなります。

この感覚をつかむことで、前傾を維持したダウンスイングにつながっていきます。

準備とは、簡単に言うとアドレスの段階でしっかり整えることを指しています。

ダウンスイングの「軸」「前傾」も、この最初に始まるアドレスをベースにしています。
そのため、そもそも自分がイメージする球筋と、アドレスの形が合っていないとイメージ通りの球筋が出なくなります。
間違ったイメージのアドレスをして「軸」「前傾」を考えて打っていても、結局は理想的な球筋は出ないですし、それを無理やり打とうとすれば必ずと言っていいほど小手先に頼るようなスイングになってします。
自分がしっかりイメージを持ってそれに合ったアドレスとって「準備」することが、正しいダウンスイングにつながります。

1.クラブを持たないで構える

クラブを持ってアドレスをすると、どうしても今までの経験や先入観が邪魔をしてアドレスが崩れてしまうことがあります。
一度、クラブを持たずに直立状態から丁寧にアドレスしてみましょう。そして、鏡や映像を使って確認してみて下さい。
これによって自分の体の歪みやクラブに合わせて構えてしまっていた差が確認出来るようになります。
結果的に、感覚の誤差やクラブ越しの景色に惑わされていることに気が付き、本来あるべき自然体のアドレスに近づけることが出来ます。

2.打ちたい球筋に必要なクラブの軌道を理解してアドレスを作る!

気持ちよく無心で振り抜く為にはイメージした球筋が出やすいアドレスを作ることが重要になります。
それにはスイング中に小手先で球筋を作るのではなく、打ちたい球筋、その為に必要なクラブの動きを理解して自分のスイングを活かした自然体のアドレスを作ることが重要になります。

ここを理解するとイメージしただけで体が自然に反応するようになり、目の前の1打に正しい準備をした状態でアドレスを作ることが出来ます。

いかがでしたでしょうか?
ダウンスイングは一瞬の動作であり、なかなか良し悪しがつかみにくい部分かと思います。
ご紹介した練習に取り組んでいただくとともに、ダウンスイングを確認する際は、ぜひ動画を撮影したり、ゴルフが上手な方に見ていただいたりしましょう。
また、ボールを打たない自宅で感覚を掴む練習も繰り返し行う事で、意識しなくても出来る様になるまで繰り返し練習する事が重要です。壁に頭やお尻を当てて行う練習方法も是非試してみて下さい。

自分自身の感覚だけでなく、外からの見た目もチェックする事やボールを打たずに行う基本練習を行う事で、気持ちの良いダウンスイングを身に着けましょう!