2022/06/30

ダンロップメンバーズテニスメルマガ 2022 6月号

住友ゴムグループの(株)ダンロップスポーツマーケティングは、テニスを中心としたラケットスポーツを展開し、テニスに必要な道具をまるごとコートへ持ち込めるラケットバッグから、一般プレーヤーがコートサイドへ携行するミニトートまで、あらゆるタイプの「バッグ」バリエーションを提供しています。今回は、これから夏に向けて、ぜひコートサイドに置いておきたいバッグを紹介します。

もうすぐ、暑い暑い夏がやってきます。「待ってましたぁ!」という方も、「日焼けや汗がイヤだわ」という方も、やっぱり強い日差しのテニスコートへ出るわけです。涼しいクラブハウスから太陽が照りつけるコートへ出るとき、ラケットバッグをドカッと持ち込む方もいますが、ラケット&タオル、その他に貴重品や小物などを入れた小さなバッグだけを持って出る方も少なくありません。とくにご婦人は、そんなケースが多いですね。

そのときに持つバッグですが、みなさんはどんなものを選んでいますか?
本当に最小限のものを入れたポーチ状のものだったり、簡易な袋だったりさまざまだと思いますが、その選択肢の中に、ダンロップのクラブラインの新作バッグを織り込んでみてはどうでしょう?

あくまでコートサイドに置くためのサブバッグですから、これはもう『コートサイドバッグ』と言ってもいいと思います。そのラインナップは『2段式保冷ミニトートバッグ』『保冷バッグ』『ペットボトルホルダー』の3アイテム。これからの夏を乗り切るのに嬉しい機能を備えたスペシャルバッグです。

まずは『2段式保冷ミニトートバッグ』ですが、とても便利な機能が秘められています。外観は「ふつうのミニトート」に見えますが、商品名からおわかりのとおり「2段式」になっているのが特徴です。

上の段は「小振りなミニトート」で、ハンドタオルやお財布・鍵、それにスマートフォンなどの貴重品を入れます。そして下部のファスナーをぐるっと回し開けるとパカッと大きく開いて、保冷素材を張り巡らせた「保冷コーナー」が現われます。これは「コートサイドで冷たいドリンクを飲みたい」という方のための保冷機能です。

保冷コーナーには「500ml〜550mlのペットボトルが2本」収納可能。それでもまだ余裕があるので、ボトルの上に凍らせた保冷剤を乗せておけば、プレーの途中でもしっかり冷たいドリンクを補給することができます。コートサイドのベンチにはタオル、その上にこの『2段式保冷ミニトートバッグ』。最小限の荷物と冷たいドリンクを、コンパクトにまとめた、夏のコートサイドアイテムです。

ちなみにこのバッグですが、コートサイド以外にも便利な用途があります。たとえばランチのお買い物で近くのコンビニヘ行くときに、これを持って行きます。今のコンビニレジでは「袋、いりますか?」と訊かれます。おにぎりやサンドイッチとドリンクを買うのに大きなエコバッグを持っていくのも無粋なもので、この『2段式保冷ミニトートバッグ』ならば、ちょうどいいくらいに入ります。

またコートサイド以外にも、OLさんが職場近くへ軽食ランチを買いに行くときも最適で、バッグの【DUNLOP】ロゴも、バッグ生地と同色系のプリントになっているため、オフィス街でも「あれってスポーツ用よね?」と目立つことがありません。会社のロッカーに常備しておけばとても便利に使えますね。

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さて次に紹介するのが『保冷バッグ』です。なんともシンプルな商品名ですが、まさに「冷やすこと」に特化したスペシャルバッグ。こちらは「500ml〜550mlのペットボトルが4本」収納可能です。ペットボトルは縦に4本入れられて、フタ側の裏にはメッシュのファスナー付きポケットが装備されているので、ここに保冷剤を入れておけば保冷効果がパワーアップ。

「テニスコートで4本なんか飲まないし……」とおっしゃるかもしれませんが、一緒にプレーする方のボトルも入れてあげれば、「あら、気が利いた方ね」と喜ばれますよ。バッグはしっかりしたボックス型なので、ベンチの上で倒れることはありません。真夏のコートのクラブハウスでは、凍らせたフルーツを持参されて、休憩時にみなさんでいただくという光景もあり、このパックをご自宅から持参されるための「キャリーバッグ」としても活用できます。また空になった保冷バッグですが、帰宅途中のスーパーで冷凍食品やアイスを買っても、「保冷バッグ」が凍ったままの状態を保って、ご自宅まで運んでくれるでしょう。

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そして最後に紹介するのが『ペットボトルホルダー』です。男性のなかには「よけいなものは持ちたくない」という方が、意外に高い比率でいらっしゃいます。そんなプレーヤーがレッスンなどを受ける場合、財布もスマホもラケットバッグに入れたままクラブハウス内に置いといて、本当に必要なものだけを持ってコートに入ります。しかし、それでも絶対必要なのが飲み物です。

面倒くさがりのプレーヤーでも、「飲み物は冷たいほうがいい」と思うわけで(運動中は常温で飲むのがいい……という説は置いといて)、そのための究極シンプルな保冷装置が『ペットボトルホルダー』なわけです。ボトルホルダーに入れたら、開口部を巾着状にキュッと閉めれば、ボトル部は完全に覆われて保冷効果が増します。

またカラビナが付属していますので、ラケットバッグでの移動中に、バッグのどこかに吊り下げておけば、喉が渇いたときに、いちいちバッグ内を探さなくても、簡単にアクセスすることができますね。

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以上、3つのラインナップですが、カラーバリエーションはそれぞれ3タイプ。【CXシリーズ】をイメーさせる「レッド」。シンプルで他のアイテムとの組み合わせにも便利な「ブラック」。そしてちょっと主張したい場合には、グレーカモフラ地に白い【DUNLOP】ロゴがクッキリ浮かぶ「グレー」。

どれもそれなりにしっかりした目的を備えたスペシャルアイテムです。真夏の日差しを浴びながら、快適なプレーを続けるための【DUNLOP クラブライン】からの提案……本格的な夏がくる前に、サブバッグとして備えておいてはどうでしょう。

テニスというスポーツは、意外に多くの「道具」を必要とするもの。
まず施設として「テニスコート」、
他のスポーツでは、土・芝・床など、どんなサーフェスの上でプレーするか、だいたい決まっていますが、テニスは「クレー」「天然芝」「ハード」「インドア系ハード」、日本では「人工芝」「砂入り人工芝」「室内カーペット」などのように、多彩なサーフェスでプレーされるめずらしい側面を持った競技です。
さらにそのコートには、ネット、ネットポスト、センターストラップ、審判台なども、必要とされる道具の一つでしょう。

そしてプレーヤーが使用する道具としては、テニスボール、テニスシューズ、テニスウェア(ソックス・帽子等を含む)、そして肝心なラケットですね。

「ラケット」とひとくちに言っても、ラケットフレームに張られるストリング、グリップにはグリップテープ、必要な方には振動止めなど、いくつもの要素が組み合わされて『ラケット』となります。フレームだけではラケットは「道具」にならないのです。

とかく一般プレーヤーは「ラケットフレーム」のことばかり気にかけますが、ボールが接触するのは「ストリング」であって、その素材や太さ、張り上げテンションの違いによって、まるで別物に仕上がってしまいます。ですからプレーヤーのみなさんは、もっと「ストリングの大切さ」を認識していただきたいと感じます。

ちょっと昔、テニスショップでは「ストリングはどうしますか?」「普通のでいいです」なんてやり取りが多かったのですが、いまや「普通の」って言われても「どれっ?」って状況です。かつて「普通の」と言われていたナイロン系モノフィラメントは、数的にポリエステル系に立場を奪われていますよね。

「ストリングの素材、種類によって、打球性能が大きく違ってしまう……? んなこたぁ百も承知だぜ!」とおっしゃる方が多いでしょうが、フレームもストリングも、工業製品ですから、同じ商品はすべて同じ……はず。

でも、仕上げるまでにどうしても人の手を借りなければならないのが「張り」「ストリンギング」です。その重要さをいちばん理解しているのが「プロプレーヤー」や「学生競技者」でしょう。彼らのほとんどが、フレーム選びやシューズ選びよりも、おそらく「ストリンギング」「張りの仕上がり」を重視しているはずです。

「張り」は、テニスラケットにおいて唯一、技術者の手を経なければならない要素ですが、「誰が張っても同じ」と思いますか?

コンビニの店員さんならばアルバイトで事足りますが、たとえ町の鮨屋でも、アルバイトには握らせないでしょう(回転寿しでは機械が握ってくれる場合も)。あまり意味のない「修行年数」は必要ないと言う方もいますが、握る技術は特殊な技術です。

その意味で「握る」と「張る」は似ています。人によって「ウマい・ヘタ」があります。「あの立派なマシンを使えば誰でもちゃんと張れるんだろ!」と思っている方がいたら、それは大きな勘違い。アルバイトの板前でも超高級な包丁を使えば、素晴らしいお造りができますか?

「んなこたぁない!」って思うでしょ。

「張り」は、とても繊細な技術です。1本1本、高い技術で丁寧に張ってくれるストリンガーを探して、一度でいいから体験してください。回転寿しが普通だと思わないで、素材選びや丁寧な握りによって完成する「美味しいやつ」を食べてみてください。

それを知ったうえで、良いストリンガーを探してその人に預けるか、近くのショップに出すか、はたまた張ってくれる友人に頼むか……。人それぞれの価値判断でいいと思います。ただ、「張りなんてみんな同じ」ではない! ということを知ってほしいのです。

「張り」を感じてください! そのときに感じてほしいことをいくつか挙げて、このコラムを締め括ります。

1. 同じフレームと同じストリング、テンション指定ならば、いつも同じ仕上がり
2. すべてのストリングにテンションのバラツキ(違和感のある飛び)がない
3. 妙に緩むのが早いなぁと感じたりしない
4. 頻繁にグロメットあたりで切れることがない
5. 快適な打球感を安定して感じることができる

いつもの練習でも、せめてこの5つに注目して打ってみてください。これが「良い張りの最低条件」と思います。

松尾高司氏

松尾高司氏

おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター&プランナー。
「厚ラケ」「黄金スペック」の命名者でもある。
テニスアイテムを評価し記事などを書くとともに、
商品開発やさまざまな企画に携わられています。
また「ダンロップメンバーズメルマガ」のサポーターも務めてもらっています。