2023/01/31

ダンロップメンバーズテニスメルマガ 2023 1月号

住友ゴムグループの(株)ダンロップスポーツマーケティングは、テニスを中心としたラケットスポーツを展開し、ダンロップをご愛用くださるテニスプレーヤーのために、「ご満足いただける製品を届けたい!」「快適なテニス環境を整えるお手伝いをしたい」という心で、あらゆる製品を開発しています。今回は先月に紹介させていただきました【FX】シリーズについて、多くの試打リポートが集まりましたので、それらを紹介しましょう。

ダンロップラケットの新【FX】シリーズは、「パワー&スピード系モデル。【F】の文字が示すとおり「フォース(攻撃力)」を基幹能力とするファイタースタイルのラケットですが、完成までに繰り返し行なわれてきた試打テストを、実際の一般ユーザーにどのように感じていただけるかを確認するため、発売を前に数度のモニター「#ガチ進化宣言」試打会を行ないました。

【一般試打会 12/16 名古屋】

【一般試打会 12/19 東京】

【一般試打会 1/9 大阪】

そこで得られた結果を集計し、試打された方々のコメント映像をチェックすると、明らかに2020年に発表された前作よりも進化していることが確認できました。「飛びパワー」と、打球感の「柔らかさ」……それに「スピンのかかりやすさ」が加わって、振り切りながらも相手ベースラインの内側にキッチリ収まる「理想的弾道」が実現したという評価を多くいただいたのです。こうした「総合性能的なバランスの良さ」をシリーズ個性として、プレーヤーのスタイルや好みによって選ぶことができる5モデルを構築しました。

まず試打された方のほとんどが、第一声「飛ぶ!」でした。とくに持ち替えたときの第1打で「ビックリするほど飛ぶ」というコメントが非常に多かったのです。一般的にそういうラケットは「飛びすぎが怖くて振り切れない」となり、自分のパワーを生かしきれないことにストレスや不満を感じるものですが、【FX】シリーズを打たれた方のほとんどの最終評価が「振り切った打球が相手コートに収まる」というものだったのです。

「次に印象的だった」とするコメントが「スイートエリアが広い」でした。フレームの各部重量配分がうまくいって「スイングしやすさ」「振り抜きやすさ」が実現していますが、じつは「振り抜きやすい」と「スイートエリアが広い」という2つの評価は、密接に関連しているのです。

プレーヤーは、ボールをインパクトする位置に神経を使いすぎずに、自分のスイングをできるラケットに対して「振り抜きやすい」と感じるものです。わずかなミスを気にすることなく、安心してスイングできるのは、「真ん中に当てなきゃ……」と意識しすぎなくていい「スイートエリアの広さ」を【FX】シリーズが持っているからです。


そこに大きく関与しているシステムが『POWER BOOST+GROOVE』と『POWERGRID STRINGTECH』。その構造的機能については前号で説明しましたが、それがなぜ「スイートエリアの広さ」に繋がるかを付け加えましょう。

インパクトが多少スイートエリアを外したとき、インパクト位置〜フレーム間のストリングの長さが短くなり、フレーム外側シェルを面内に引き込もうとする力が大きくなります。普通のフレームの場合、そのくらいではシェル挙動に差は生じませんが、外側シェルがたわみやすいように設計された『POWER BOOST+GROOVE』と、ストリングが動きやすいパターンによる『POWERGRID STRINGTECH』※1
によって、ちょっと外したくらいならストリング面のたわみ量をスイートエリア並みにキープすることができ、その結果が「スイートエリアが広がった」というコメントとなって表われたのだと思います。

もちろん、『POWER BOOST+GROOVE』がダンロップのお家芸「打球感のマイルドさ」「柔らかさ」「優しさ」をクローズアップすることにも貢献しています。今日のほとんどのラケットでは「飛ぶ」:「硬い」はセットです。フレームのしなりが少なく、スイングパワーをロスなくボールへ伝えることで「よく飛ぶ」「パワー」を実現するというのが常識です。ところが【FX】シリーズの試打インプレッションの多くが「飛ぶのに柔らかい」でした。これまでみなさんが抱えてきたストレス「飛ぶけど硬いよね」を、【FX】シリーズは『POWER BOOST+GROOVE』などによって、見事に解消することができたのです。

そしてダンロップとしてもちょっとビックリしたのが「スピンも自然にかかってくれる」というコメントの多さでした。スピン量増大のコンセプトは【SX】シリーズの主眼性能でしたが、新しい【FX】シリーズでも「スピン結果」に満足を感じていただけました。

このシリーズを選ばれるプレーヤーの多くが、スピン量を強く意識した「こすり上げるようなスイング」ではなく、スピード感を得るために、より推進力が多く得られる「ドライブ系スピンのスイング」で打たれています。

インプレッションコメントにも多く挙げられたのが「スピンをかけようと意図しなくても自然にかかる」でした。だからストレスなく振り切れて、それでも相手ベースラインの内側にきちんと着弾してくれるのでしょう。パワーがあって、スピードが速くて、スピンもかかって、ストレスなく振り切れて……これじゃ打っていて気持ちいいはずです!

【FX】シリーズには【FX500 TOUR】【FX500】【FX500 LS】【FX500 LITE】【FX700】の5モデルが揃っています。このうち、どれが自分にマッチしているかを選ぶことが重要で、「以前に使っていたモデルと同じ重さだから」と安易に決めてしまわないでください。ガチ進化によって、あなたへベストマッチするスペックが変わっているかもしれません。

まず300gの【FX500】をベースに打ってみてください。そこからもっと軽いほうがいいという場合は【FX500 LS】【FX500 LITE】、さらに楽に…という方は最軽量パワー系の【FX700】。逆にもっとパワフルに打ちたいというプレーヤーには【FX500 TOUR】も揃っています。ちなみに男性コーチには、この【FX500 TOUR】の人気が高く、【FX500】シリーズのカラーデザインについても高評価をいただきました。

「あらゆる性能についてバランスがいい」「振り切れて、入ってくれる」「飛ぶのに柔らかい」……そんなダンロップの『青いヤツ』を、どうかぜひお試しください。
※1:20年FXシリーズから採用

アンケート回答者(小売店、テニスクラブコーチ、一般ユーザー他)

Q1.打球感は?


柔らかい:86%
硬い:11%
わからない:3%

Q2.飛びは?


あり:96%
なし:0%
わからない:4%

Q3.スイートエリアは?


広い:75%
狭い:1%
わからない:24%

Q4.振り抜きは?


良い:84%
悪い:3%
わからない:13%

Q5.スピンは?


あり:63%
なし:12%
わからない:25%

Q6.デザインは?


良い:85%
悪い:6%
わからない:9%



詳しい製品情報は下記よりご覧ください!

1980年代、テニスの世界的大流行の渦は、今の若者には想像がつかないでしょうねぇ。大学テニスサークル全盛期には、一つの大学に数十ものサークルがあったし、ちょっとテニスをできれば、スクールコーチで雇ってもらえるほど、世の中は「テニスだらけ」。

それで運命が変わってしまった友人がたくさんいました。まぁ、この筆者もそんな一人なわけですけど。みんなあのとき、テニスと出逢いさえしなければ、まるで違った人生が待っていたはずなのに……

さて、そんな「昔のテニス」と「今のテニス」は何が違うんでしょうか?
とにかく、「昔のテニスは難しかった」んです。70平方インチのラケットは、重くて飛ばない木のラケット。身体は横向き「クローズドスタンス」。ラケットは振るんではなく、面の角度を保ったまま「押し出せ!」と教えられました。

ところが今は、まったく違うスポーツみたいに、ラケットは振り上げ、ブン回す。打点は身体よりずっと前。普通の中高生がフルスウィングでガンガン打ち合うし、大人でもうっかりすると、小学生に打ち負ける。

なんでそうなったんでしょうか?
テニスコートの大きさはまったく変わらない。ボールも基本的にはそんなに変化はない。

そう……いちばん変化した道具は『ラケット』ですよ。
昔より100gも軽くなったラケットは、ビュンビュン振り回すことができます。
カーボン製になったフレームは、飛ぶわ飛ぶわ、スピンも簡単にかかります。
そのおかげで、テニスがものすごくやさしくなりました。

40年前、全国小学生大会の決勝では、山なりの打球の応酬だったのに、今じゃ「弾道が違う」「打球スピードが違う」「スピンが違う」。
プロのテニスをスケール的に小さくした感じです。

だけど、「人間側」がそんなに進化するわけはないでしょ。
じゃ何だよ???って考えると、「ラケットが進化したおかげ」ってところに辿り着くんです。テニスは初心者でも楽しめるスポーツとなり、小学生でも高次元の試合展開ができるようになりました。
それもこれも、「ラケットが進化したおかげ」。ラケットが変わったから、スタイルも変わった。

「変わった」って言えば、かつてはいろんな特徴的な……言い方を変えれば個性的な……もっとズバリ言えば「変なラケット」がたくさんありましたよ。まずは「形が変!」でもその「変さ」にも、それぞれに理屈があったんです。

形は変だけど、打ってみたら「これ絶品! めっちゃいいじゃん」ってラケットがいくつもあったのに、みんなが「変な形」に着いていけなかった。

いまじゃ、ほんのわずかな個性的形状……たとえば【LX1000】みたいなラケットを除いて、だいたいみんな同じ形ですよ。ただ、みんな同じように見えても、それぞれ進化はしているんです。

昔に比べて今のラケット開発者はたいへんで、自由な発想は封じられ、「売れないから変な形はダメ」という制限が付くと、やれることがググッと限られてきます。視覚的に劇的なアピールができないし、使用する素材だって探すのはたいへん。

でもね、買うほう・選ぶほうだってたいへんなんですよ。だってみーんな同じような形してるんだから、打ってみなくちゃわからない。やっと試打用を借りられたとしても、いつも自分が使っているのとはまるで違うストリングが張ってある。
う〜ん、困っちゃうよねぇ〜!

みんな視覚的にわかりやすい「個性的性能」を期待しているんじゃないかしら。心のどこかに「みんなと違うのを使ってみたいなぁ」って気持ちがあるでしょ。ようするに『気持ちは革新』です。でも、いざ買うってときになると「やっぱりみんなと同じ形がいいか……」っていう『現実的には保守』になっちゃう。

だからラケットメーカーも、売れる『保守』でいかなければならず、形状的革新の波は、遥か遠くへ置き去りにされてしまいました。
だけど、つい先頃に発表された【FX500】が大反響なんですって!
いろんなところから噂を聞きます。「試打したらメッチャよかった」って。ダンロップラケットの長所である「保守性」を生かしながら、内部を磨き込んだっていう感じです。
これまでのダンロップラケットで、最高の話題作なんじゃないかな。

べつに宣伝するつもりはないんだけど(笑)

松尾高司氏

松尾高司氏

おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター&プランナー。
「厚ラケ」「黄金スペック」の命名者でもある。
テニスアイテムを評価し記事などを書くとともに、
商品開発やさまざまな企画に携わられています。
また「ダンロップメンバーズメルマガ」のサポーターも務めてもらっています。

ご自身のSNS(InstagramまたはTwitter)にハッシュタグ「#ガチ進化宣言」をつけて「NEW FX シリーズ」に関する投稿をしていただいた方の中から印象的な投稿をされた方2名を、当社にて審査させていただき「NEW FX シリーズ」と相性抜群なフルコーデセットをプレゼントします。
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