2025/03/15

ダンロップメッセンジャー 2025 3月号

いつもダンロップ並びに弊社テニス用品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
【ダンロップメッセンジャー】は、みなさまへ特別な情報提供をすることで、【ダンロップ】をより身近に感じていただくためのものです。
みなさまと一緒に良い商品を作り、ダンロップからの情報発信を目指すものです。

そもそも、冬の防寒のために誕生した「手袋」ですが、スポーツの世界では、まるで違う目的で使われるようになります。「手の機能を拡大する道具」として発展したのが「野球のグローブ」や「サッカーのゴールキーパー用グローブ」「アメリカンフットボールのレシーバー用グローブ」で、ボールを捉えるため、素手よりもはるかに大きな効果を生むものとして、必須アイテムとして発展してきました。

次に「手のひらの滑り止め」の役割が与えられたパターンです。野球のバッターが両手に手袋(野手のグローブと区別するためにここでは手袋)をはめて、グリップを握る手のひらの滑り止めと、手の甲を襲うデッドボールから守るため、甲側に衝撃緩和剤を組み込んだものもありますね。

またゴルフでも、グリップを確実にするためにグローブを利用します。右利きならば左手に、左利きならば右手にグローブを……。ゴルフはスイングの感覚やタッチをつかみやすくするため、「片手だけ」を使用している方が多いですね。なかには「グリップに力が入りやすいため、力まずに握ってスイングできる」として両手モデルを着用する方もいます。またテニスで両手モデルを使うのと同じように「日焼け対策になる」という方もいらっしゃいます。

テニス用のグローブも、昔は「片手だけ販売」がありました。片手打ちバックハンドの方が多く、左手は「トスアップするときの指先の感覚を鈍らせないため」に素手のままという方もいたので、「絶対に使わない左手グローブは捨てるだけ。片手用がいい!」ということで「片手販売」されていましたが、これだけ両手打ち派が多くなると、そんな声も聞かなくなりました。

でも、プレーヤーのための製品開発を心掛けるダンロップでは、トスアップの指先感覚を鋭くしたい方にも対応して「両手・ハーフタイプ・手のひら穴あきタイプ」モデルに加え、手のひらにシリコンプリントを施し優れたグリップ力を発揮する「シリコンプリントグローブ」もいまだに根強いファンが多くいらっしゃいます。

とはいいつつも、テニス用グローブを「必須アイテム」と考えているのは、女性プレーヤーがほとんどで、「滑り止めよりも、日焼け防止よ!」というわけです。フルカバータイプはもちろん、ネイルを傷めたくない方のために、指の先端だけフリーにした「ネイルスルータイプ」まで用意されるくらい、需要度が高いテニスアクセサリーとなっています。

目的が「紫外線防止」なのですから、UVプロテクトが万全でなければいけません。ダンロップが甲側の生地に選んだのが、旭化成アドバンス(株)の【レイプロテクト®プラス】。「UPF50+」という最高レベルの紫外線カット機能を備え、手を「白く美しいままに」守ります。

汗対策のために、通気性に優れたメッシュ構造を採用していますが、それでも汗が気になるという方にも【レイプロテクト®プラス】は効果を発揮します。汗のニオイ成分である「アンモニア」「酢酸」「イソ吉草酸」を低く抑える機能があるので、グローブに「汗によるイヤなニオイ」が発生しにくくしてくれます。

そして、プレーアビリティーに直結する「グリップ機能」を確保するため、手のひら側に特別な素材を採用しました。帝人フロンティア(株)が開発した超極細スーパーファブリック【ナノフロント®】は、繊維の直径「わずか700ナノメーター」という超ファインポリエステルナノファイバーによって、繊維表面にナノサイズの凸凹を生み出し、その表面積を通常の繊維の数10倍に拡大。その凸凹が大きな摩擦力を発生させるので、スベリにくく、ズレにくいのです。さらに【ナノフロント®】は、ソフトな風合いを保つためにフィット感が高く、まさにテニスグローブに最適な素材です。

プレーヤー指向の強い商品開発で定評の【ダンロップ】は、確実さを重視するため、これまですべてのグローブに「甲側固定ベルト」を設置してきましたが、それよりも「すっきりした使いデザイン」や「柔らかい着用感」を求めるプレーヤーのために、「ベルトなしタイプ」を新たにラインアップしました。

2025年ニューモデル【TGG-0515W】は、手にはめるときに甲側ベルトで締めるというアクションなしの「1アクション」が特徴。ベルトがないことで、デザインもスッキリしたと、ダンロップグローブを愛用されてきたみなさんにも好評です。

また、指先がオープン設計のネイルスルータイプ【TGG-0518W】も同時にラインアップします。両モデルともカラーは「ブラック」のみですが、今後のカラーバリエーション展開も期待されています。

まずは、スッキリデザインに変身したダンロップグローブをお試しください。もちろん、従来どおりのベルト付きタイプも継続販売中です。