2025/05/16

ダンロップメッセンジャー 2025 5月号

いつもダンロップ並びに弊社テニス用品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
【ダンロップメッセンジャー】は、みなさまへ特別な情報提供をすることで、【ダンロップ】をより身近に感じていただくためのものです。
みなさまと一緒に良い商品を作り、ダンロップからの情報発信を目指すものです。

「さあ、これからテニスしにいこう!」というとき、かならず必要になるのが「移動用バッグ」ですね。自転車・バイク・電車を利用するときはもちろん、クルマによる移動でもバッグは欠かせません。

テニスコートのロケーション、どんなふうにテニスを楽しむのか、競技のための激しい練習か・趣味の範囲か……ひとそれぞれ、さまざまな状況の中でテニスをし、そのために移動します。荷物の量も違えば、必要な中身も違う。それによって、バッグの種類も使い分けているでしょう。

20年くらい前までは「テニスをするならラケットバッグでなくちゃ!」でしたが、都会ではクルマ移動から電車移動する人が増えたことで、デカいラケットバッグよりも、コンパクトで両手がフリーになる「デイパック」利用者がとても多くなりました。また一般ビジネスマンも「スーツにデイパック」という姿がめずらしくない昨今です。

今日、「デイパック」は「バックパック」と呼ばれるようになっています。本来、バックパックとは、本格登山をするときに背負う「フレーム付きの縦型大型ザック」を指すのですが、海外でも「DAYPACK」→「BACKPACK」と商品名に使われるようになりました。

現在、市販されるテニス用バックパックにも、いろんなタイプがあります。元来のバックパックに近い縦長大型で、ラケットがフルに入ってしまうものから、グリップがニョキッと飛び出すものまでありますし、それにもきわめてコンパクトなものや、ウェア、タオル、ボールにシューズまでの一式が入るものまでいろいろですが、ダンロップ【DTC-2482】は、テニスに必要なものはフルに入る「ちょっと大型バックパック」です。

同スタイルで、ラケットのニューモデル【SX300】のコスメティックとリンクする【DTC-2582】もありますが、【DTC-2482】は完全なブラックモデル。日本では、一般生活でも利用しやすい「黒いバックパック」を使う方が非常に多く、テニスでも普段でも多用途で使えるユーティリティーバックパックです。

【DTC-2482】の最大の特徴は……意外に大容量のバックパック……ということ。製品スペックでは「34×23×50cm」で「容量:約30リットル」となっていますが、他ブランドで「30リットル」と表記されているものよりも明らかに「たくさん入る」と感じます。

それはおそらく「角型重視」のため、無駄なスペースなく荷物を収納できるからでしょう。われわれ日本人は、バッグに荷物を詰めるときにも整理された状態で、隙間なくキチッと収めるのが好きな民族です。丸みが少なく、デッドスペースが生じにくい【DTC-2482】は、まさに「日本人好み」と言える仕様です。

しかも「軽い」!「約0.8kg(800g)」というのは、安定系競技モデルのテニスシューズ1足分と、ほぼ同じです。空の状態で「そんなに重くないかも」でも、荷物を入れてみると「このバッグ、けっこう重いなぁ」と感じさせるバッグがありますが、【DTC-2482】は「デカい・軽い」、もひとつオマケに「汎用性が高い」!

でもちゃんと「テニス用バックパック」として満足させてくれますし、「背負っていてラク」なんです。そこには、目立たないけど、しっかりした設計思想が役立ってくれています。

バッグ自体は軽量でも、荷物がたくさん入れば、それなりに重くなるものですが、【DTC-2482】では、何気ない「背負いシステム」が、重さを和らげてくれます。まず背中に当たる面の3パーツ構造に注目してください。右側縦・左側縦に、かなり厚くて、やや硬めクッション感のパッドがセパレート内蔵されています。

そして、中央の背骨に当たる部分のパッドをなくした空間を「エアダクト」とすることで、暑くなって汗をかきがちな背中の熱を逃がします。両サイドのパッドが厚くて硬めな分、エアダクト効果は確保されますし、もちろん「硬いな」なんて違和感はまったくありません。

そして重要なのが「ショルダーベルト」です。バッグに詳しい人は、ここにどんなパッドが内蔵されているかどうかで「そのバッグのクオリティを判断できる」という注目パーツ。なぜなら、ストラップに気配りできているバッグは、全体にもちゃんと配慮できていることが多いからです。

チープな造りのバックパックには、スカスカの薄いスポンジがペラッと入っているだけですが、【DTC-2482】のストラップは、厚いスポンジ内蔵で、しっかりしたクッション感があります。さらにこれをステッチによって「5パック」に分けることで、1パック内の密度が増して、クッション感がヘタりにくく、肩の曲面に適応して重量感を緩和してくれるのです。

またバックパックには「外からアクセスできるポケット」も重要。【DTC-2482】では、前面に2つ、そして上部からアクセスできる小型ポケット。さらにメインルームには書類のような薄物を収納できるスライドポケット。もちろんラケット2本を収納できるラケット専用ルーム。この内部右上にホルダーが装備され、バッグを背負ったときにラケットが右側へ飛び出すように固定されるため、電車の中刷り広告を見上げても、後頭部にグリップがぶつかるようなこともありません。

そして、数あるバックパックでも「超大型」と言えるシューズポケットがあることにも驚かされます。多用途・軽量・配慮設計・リーズナブルと、いつも荷物が多めのプレーヤーには最適バックパックなので、ぜひ一度お試しください。