2025/11/20

ダンロップメッセンジャー 2025 11月号

いつもダンロップ並びに弊社テニス用品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
【ダンロップメッセンジャー】は、みなさまへ特別な情報提供をすることで、【ダンロップ】をより身近に感じていただくためのものです。
みなさまと一緒に良い商品を作り、ダンロップからの情報発信を目指すものです。

住友ゴム工業の【ダンロップ】テニスラケットは、「Control」の【CX】、「Spin」の【SX】、「Luxury & Light」の【LX】、そして「Force」の【FX】という、性能的個性のカテゴライズ化が明確で「とてもわかりやすい」と評価されています。いっぽうテニスストリングでは、ポリエステル系&ナイロン系という素材的な大きな個性差を網羅しながら、それぞれにおいて「わかりやすい性能的マッピング」も構築しています。

かつては「シンセティックといえばナイロン系」の一択でした。その特徴は「マイルドな打球感」と「心地よい飛び性能」であり、モノフィラメント構造やマルチフィラメント構造など、おもに「内部構造による個性化」が図られてきました。ダンロップのナイロン系【ICONIC】シリーズは、打球時の衝撃の少なさや、インパクト状況によって敏感に反応してくれる飛び性能によって、いまだ愛好者が絶えずにいます。

そこに「ポリエステル系」という新しい分野が登場します。カーボン素材やフレーム構造の進歩により、ラケットフレーム自体の飛び性能が増幅したメリットが生まれましたが、パワフルなスウィングをするプレーヤーにとっては、猛烈な打球をコート内に収めるための対策が必要でした。そこでポリエステル系という新素材が、インパクトによって敏感に変化する飛びを抑えて、安心して強打できるストリングカテゴリーが役立つことになったのです。

ポリエステル系の個性分化は、ナイロン系のような内部構造によるものではなく、「素材と断面構造」によって生み出されます。構造は基本的に「単一モノ構造」であり、多種ポリエステル系素材の混合比や、添加成分によって伸縮性能が決定されます。そしてポリエステル系という素材の特徴により「断面形状の個性化がしやすい」ため、丸型から多角形、凸凹などの形の分化で、スピン性能を特徴付けすることが可能になりました。

ダンロップストリングには4タイプのポリエステル系モデルがあり、そうした「素材&断面構造」の組み合わせによって性能の個性化を実現しています。プレースタイル、あるいはラケットフレームに適したポリエステル系ストリングを選ぶことで、自分にとってベストなラケット環境を構築してみてください。

さて、これまでは【EXPLOSIVE SPIN】というモデルがあり、ネーミングのとおり「スピン性能」を特徴としており、好んでお使いいただいていた方も多かったのですが、並んで【EXPLOSIVE BITE】もスピンを謳うため、スピンのかかり具合の特徴は違いながらも、とても近い位置にマッピングされていました。

いっぽうで「テニス全体のスタイル」も変化して、「より高速で安定した弾道」が好まれるようになり、ラケットフレームもダンロップ【FXシリーズ】に代表される高速パワー系への期待度が高まってきました。そうした状況に対応するため、スピン性能も確保しながら、よりスピード性能を増した新ストリングの開発に拍車がかかり、ついにニューモデル【EXPLOSIVE TURBO】(エクスプロッシブ・ターボ)が完成したのです。

従来モデル【EXPLOSIVE SPIN】の断面形状は「6角形」でしたが、それに替わる【EXPLOSIVE TURBO】は「8角形断面」。8角形といえば、かつて1980年代中頃の「多角形ラケット」が流行した時代、ダンロップ【POLIGON】という完全なカクカク形状ラケットがあり、そのあまりに強烈なカクカク形状が思い起こされます。

話を元に戻して、【EXPLOSIVE TURBO】の断面形状ですが、8角形を意味する「オクタゴンシェイプ」。断面形状が「6角形→8角形」となったことで、ボールへの引っかかり感は少なくなりますが、縦横ストリングが動きやすくなるため、それ以上に「スナップバックによるスピン効果」が発揮されやすくなります。

また【EXPLOSIVE TURBO】は素材的にも進化しました。一般的なポリエステル系ストリングの素材よりも「高純度・高粘度」の材料を採用したことで、ラケットフレームのハイパワー化による爆発的インパクトとの相乗効果が実現。ポリエステル系らしい「高速伸縮レスポンス」と、一般的ポリエステル系よりも「柔らかな打球感」を実現しました。

つまり【EXPLOSIVE TURBO】は、同日発売予定の、新【FX】シリーズの高速性能を最大限に引き出すマッチングアイテムとなります。新しい【FX】シリーズに持ち替えてみようとお考えの方は、ぜひ同時にベストマッチストリングもお試しください。

ダンロップのポリエステル系ストリングの個性を見分けていただくために、3つの図を用意しました。まず「PERFORMANCE SCORE」で、それぞれのポリストリングの各性能について評価した要素を比較図表化してみました。これを見ると、【BITE】がとくにスピン性能に特化され、また【SPEED】が反発性に優れていることがわかります。

また「弾道イメージ」の図によって、打ち出されたボールがどんな弾道で相手コートへ飛んでいくかがわかります。【BITE】は強いスピン性能によって高い弾道で飛び出し、エッグボールのような線を描き、【SPEED】は高速低弾道で飛んで、相手から反応時間を奪います。その個性差は「PERFORMANCE MAP」にも明確に表われ、【BITE】と【SPEED】はマップの対照的な位置に置かれます。

注目いただきたいのは【TOUR】と【TURBO】です。「PERFORMANCE SCORE」でも「弾道イメージ」でも、両者がとてもよく似ていることがわかります。違いのポイントは『反発性能とスピン性能とのバランス』で、ともに「スピード系」でありながらも、スピンの個性が違いますね。【TOUR】が「スナップバック効果によるスピン」で、【TURBO】が「引っかかり感+スナップバック効果によるスピン」。【TURBO】は早めにスピン効果が表われるスピード感。対して【TOUR】は飛び出しのスピード感にスピンが乗っかっていくような感じです。

こうしたデータを参考にして、自分の期待する飛び感やスピン量、また弾道イメージの性能バランスに対し、どのモデルがマッチしているかをお試しください。プレーヤーそれぞれのお好みですが、個性に対して「尖ったモデル」か、「総合バランスが整ったモデル」かで判断いただけます。総合バランスという点に注目される方は、ぜひ一度、新製品の【EXPLOSIVE TURBO】をお試しください。

またこれを機会に、ダンロップストリングは「パッケージを一新」。プリント塗料をできる限り削減し、リサイクル紙を利用したサステナブルなパッケージを採用しました。また中身を覗ける窓からも、プラスティック系フィルムをはずし、とても小さなことですが、自然環境への優しさに取り組んでいます。

ぜひ、新【FXシリーズ】と同時に、ストリングの新作【EXPLOSIVE TURBO】というニューストリングとの組み合わせも、ご体験ください。