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週末になると、夫婦揃ってテニスコートへ出かけるご夫婦を見て、ご近所のオクサマたちは……「まぁ、今週もお二人でテニスですか。本当に仲がよろしくて羨ましい!」と声を掛けます。ご夫婦は「えぇ、まぁ」と笑顔を返します。
もちろんテニスクラブまでは一緒に行くんですが、クラブのロビーに着いた途端、二人はさっと分かれ、それぞれの更衣室へ。それから夕方まで、ご夫婦が口をきくことは、まぁほとんどありません。ダンナさんは一周間ぶりに会うテニス仲間と談笑し、オクサマはウィークデイの毎日、コートで切磋琢磨し合うオクサマ連と……集会。
このご夫婦、けっして仲が悪いわけでも、喧嘩の真っ最中でもないんです。これが普通。ほぼすべてのご夫婦が「別行動 in the CLUB」!巷におけるテニスクラブの週末は、ベテランご夫婦で溢れます。午前中のダンナたちは、まだ元気がありますから、ペアを取っ替え引っ替えしながら男子ダブルス。久しぶりに会う仲間たちとのテニスは、じつに楽しそうです。
いっぽうオクサマたちは、週末なんか関係なしですね。ウィークデイと同じグループが結集し、ダンナたちがランチでビールなんかしちゃってる間は、コートが空くもんだから、「待ってました!」と、黙々とお決まりのペア同士での練習に励むのです。
男女和気藹々の週末テニスライフを夢見て、クラブに入ったばかりのご夫婦が「せっかくなんだから夫婦でペアを組んでミックスダブルスしましょうよ」なんて言葉を発すると、オクサマたちは刺すような視線を浴びせ、ダンナたちは遠くで「聴こえないフリ」をします。
『夫婦でダブルス』…… 禁句なんです。ご夫婦のテニスクラブライフは、それぞれが、別の仲間と楽しむもの。ご夫婦が「テニスをきっかけに知り合いました」であっても、二人にはもはや別々の道が用意されているんです。ごくごく稀に見かける「ご夫婦ダブルス」では、まるで「ストレスのぶつけ合い」。とくにダンナがくだらないミスなんてしようものなら、その夜は口をきいてもらえません。
真剣な競技では、ペアはできるだけ時間を共有し合い、互いが何を考えているか無言のうちに理解し合えるくらいになる……べきですけど、ご夫婦はね……ウチに帰ってもずっと一緒なんです。朝起きても……いるんです。せっかくの「週末テニスライフ」に「区切りがつかない」んです。「……」ばっかりですけど……
とくにウィークデイも毎日のように「勝利のための練習」に励んでらっしゃるオクサマの視界の中で、ダンナがつまらんボレーミスなど、断じておかしてはなりません。試合中は「キッ」と睨まれ、ウチに帰れば、ゴハンを作ってもらえません。そりゃもう、どちらにとっても、ものすごいストレスです。
たま〜に「ダンナのほうが上手い」ご夫婦ダブルスを見かけると、こちらが安心しますね。オクサマの「ごめんなさぁ〜い」ですべて円満です……が、そんなの異例中の異例。夫婦揃ってクラブに入会した頃は、夢見たラブラブテニスだったのに、いまやクラブに足を踏み入れた瞬間に「別行動」。
いや、それでいいじゃないですか。でもね、喩え「完全別行動」であっても、オクサマ以外の女性とペアを組んで、ミックスを楽しもうなんて考えてはいけません。それはもう、周囲をも巻き込む「自爆テロ」です!平和な週末テニスを楽しみ、ダンナとオクサマ、並んでウチへ帰りましょう。

松尾高司氏
おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター&プランナー。
「厚ラケ」「黄金スペック」の命名者でもある。
テニスアイテムを評価し記事などを書くとともに、
商品開発やさまざまな企画に携わられています。
また「ダンロップテニス」のサポーターも務めてもらっています。